【ご相談事例】何年も更新していないWordPress、依頼した会社と連絡が途絶えて|最初の3日間の確認からサーバー移転・更新までの流れ【2026年版】
公開日:2026.11.05
- Webサイト保守
- WordPress

記事の監修
IT・WEB集客の専門家
波多野 明仁(Akihito Hatano)
WEB業界歴20年以上。大学生の頃に約50サイトを制作・運営して収益化。ITシステム開発会社でSEを6年間経験したのち独立。東証プライム企業をはじめ、これまでに4,000サイト以上を改善。自社メディアの制作・運営で培ったアクセスアップのノウハウを、クライアント企業のWEB集客に活かしている。1年でアクセス数が715倍になった企業、売上が25倍になった企業など、法人実績多数。
こんにちは、株式会社ソライルの波多野です。
「サイトのWordPressに脆弱性がある、とサーバー会社から警告が出た」
「更新を頼んだ会社から、途中で連絡が来なくなった」
先日、弊社にこのようなご相談がありました。
何年も更新していないWordPressを、新しくしたいというご相談です。
先に別の会社に更新を依頼したものの、「古すぎるので、別の技術者に確認する」という連絡を最後に、返事が来なくなってしまったそうです。
この記事では、お客様のお名前や会社が分からない形で、次のことをご紹介します。
- どんなご相談だったか
- 最初の3日間で、弊社が何を確かめ、どうお伝えしたか
- 古いWordPressを、壊さずに新しくする進め方
- 作業の結果と、途中で変わったこと
- 同じようにお困りの方が、いまできること
1. ご相談の内容

ご相談いただいたのは、会社の案内やセミナーの申込みに使っているWordPressのサイトです。
| 項目 | ご相談の時点の状態 |
|---|---|
| WordPress | 5.1(いまの最新は7.1) |
| サーバーのPHP | 5.5(サポートが終わってから長くたっている版) |
| プラグイン | 28個。ほとんどに新しい版が出ていた |
| きっかけ | サーバー会社の管理画面に、WordPressの脆弱性の警告が出ていた |
| これまでの経緯 | 別の会社に更新を依頼したが、「別の技術者に確認する」という連絡を最後に返事がない |
お客様は、サイトの更新を長くされていなかったことを気にされていました。
「何か問題があれば知らせてほしい」というお言葉から、どこまで悪い状態なのかが分からない不安が伝わってきました。
2. 連絡が途絶えると、何が困るのか
更新を頼んだ会社から返事が来ないと、次のことが分からないまま、時間だけが過ぎます。
- 作業が始まっているのか、止まっているのか
- サイトのログイン情報を渡したままで、大丈夫なのか
- 別の会社に頼み直してよいのか
古いWordPressは、そのあいだも弱点(脆弱性)が残ったままです。
「頼んだのだから、待つしかない」と考えてしまいがちですが、返事が来ないことも、大切な判断の材料です。
返事が来ないときの考え方は、関連記事「『ホームページ制作会社と連絡が取れない…』の対処法」でもご紹介しています。
3. 最初の3日間で、弊社がしたこと
弊社が大切にしたのは、「次に何が起きるか」を、お客様がいつも分かっている状態にすることでした。
| 日時 | 弊社がしたこと |
|---|---|
| 1日目 17:00 | ご相談が届く |
| 1日目 17:25 | お返事。まずサイトを確かめること、追加の作業が要るときは着手の前に内容と金額をご相談すること、ご納得いただけなければ取りやめもできることをお伝えした |
| 1日目 17:46 | サイトの情報を受け取ってすぐ、外から見える範囲で、WordPressとPHPの版を確かめてお知らせした。翌日中に、作業の内容・追加費用の有無・納品の予定日をまとめてお伝えすると約束した |
| 2日目 10:12 | 管理画面の中を確かめ、確認できたこと・作業の進め方・追加費用・納品予定日を1通にまとめてお送りした |
| 2日目 10:38 | お客様のご了承を受けて、テスト環境の準備に入った |
最初のお返事は、ご相談から25分後でした。
前の会社と連絡が取れなくなった経緯を伺っていたため、まずは「受け取りました」「次はこうします」を早くお伝えすることを優先しました。
管理画面の中で確かめたこと
2日目に、管理画面とサーバーの中を確かめて、次のことが分かりました。
| 確かめたこと | 分かったこと |
|---|---|
| WordPressとPHPの関係 | 最新のWordPressと、入っているプラグインの多くは、PHP 7.4以上でないと動かない。先にPHPを新しくする必要がある |
| 管理画面の「更新」の表示 | 更新できるプラグインは6つと出ていたが、PHPが古いため新しい版を受け取れていないだけだった。実際には28個のほとんどに新しい版が出ていた |
| 提供が終わったプラグイン | 28個のうち6つは、配布元での提供が終わっているか、長く更新されていなかった。ページのアドレスの末尾に「.html」を付けるもの、PDFや地図を表示するものなど |
| テーマ(デザインの部分) | 新しいPHPで動かなくなる古い書き方は見当たらなかった |
管理画面の表示だけを見ると、「更新が必要なのは6つだけ」と受け取ってしまいます。
古いPHPのままだと、新しい版があること自体が画面に出てこないことがあります。
管理画面の「最新です」という表示と実際の版の違いは、関連記事「『WordPressは最新です』の表示、本当ですか?」でもご紹介しています。
お客様にお伝えした進め方
WordPress 5.1から7.1まで、間がかなり開いています。
いきなり本番のサイトを更新すると、表示が崩れたり、申込みのフォームが動かなくなったりするおそれがあります。
そこで、次の順に進めることをご提案しました。
- サイト全体(ファイルとデータベース)のバックアップを取る
- 本番とは別の場所(テスト環境)にサイトを複製し、新しいPHP・WordPress・プラグインにする
- テスト環境で、表示・お問い合わせとセミナー申込みのフォーム・資料のダウンロード・イベントの表示を確かめる
- 問題がないことを確かめてから、本番を同じ順番で更新する(PHP→WordPress本体→プラグイン)
- 本番で、全ページの表示とフォームの送信を確かめる
- ログイン画面の保護や、管理画面を使える場所を国内に限るなどの、セキュリティの対策をする
- 点検の結果と、今後の注意点をご報告する
提供が終わったプラグインは、代わりのものに入れ替えるか、同じ動きをテーマの側で行います。
入れ替えても、ページのアドレスは変わらないようにします。
作業中にフォームのテスト送信をするため、「テスト」と入ったメールが届くことも、前もってお伝えしました。
PHPの上げ方と、エラーが出たときの戻し方は、関連記事「WordPressのPHPバージョンアップ」でもご紹介しています。
お客様からいただいたお言葉
最初のお返事のあとには「早々のご連絡ありがとうございます」、進め方をお送りしたあとには「非常に分かりやすいご説明に感謝いたします」とのお言葉をいただきました。
前の会社と連絡が取れなくなった不安があったからこそ、早く、分かる言葉でお伝えすることが大切だったと感じています。
4. 作業の結果
作業に入った日に、予定していた進め方を1つ変えることになりました。
サーバー会社の管理画面がメンテナンス中で、終わる日も未定だったため、PHPを切り替えられなかったのです。
状況をお伝えすると、お客様からご事情を伺えました。
以前、サーバー会社に勧められて新しいサーバーを契約したものの、切り替えの手順が難しく、そのままになっていたそうです。
そこで、契約済みの新しいサーバーへサイトを移し、
移すときにPHP・WordPress・プラグインも新しくする進め方に変えました。
メールはこれまでのサーバーのままにしたため、設定も過去のメールも変わっていません。
作業のあとの状態
作業に入ってから4日目の朝に、作業の結果をご報告しました。
| 項目 | 作業の結果 |
|---|---|
| WordPress | 5.1から7.1へ更新した |
| サーバーのPHP | 5.5から新しい版へ上げた |
| プラグイン | 新しい版へ更新した。使っていないプラグインとテーマは削除した |
| 表示の確認 | 更新前に全ページの表示を記録し、更新後に本番で全ページを確かめた |
| フォーム | お問い合わせとセミナー申込みのフォームからテスト送信を行った。セミナー申込みは、送信後に受付の文が出るように直した |
| https | 全ページを https にした。http で開いても https に切り替わる |
| ログインの保護 | ログイン画面の保護、管理画面を国内からに限る設定、二段階認証の仕組みを入れた |
| 管理者のアカウント | 使っていないアカウントを削除した。そのアカウントで作られたページは、お客様のアカウントに引き継いだ |
作業の中で見つかった、残っていた管理者のアカウント
管理者のアカウントの中に、お客様が以前に相談された相手の名前のものが残っていました。
作業を頼まなくなった相手のアカウントは、そのままにせず、削除しておくと安心です。
報告書でご相談し、お客様に確かめていただいたうえで削除しました。
お客様からいただいたお言葉
作業のご報告のあと、「不安に思っていた内容をすべて修正していただきありがとうございました」とのお言葉をいただきました。
5. 同じようにお困りの方へ
更新を頼んだ会社から返事が来ない、何年も更新していない、という場合は、次の順に進めると慌てずに済みます。
1. 今の版を確かめておく
管理画面の「ツール」→「サイトヘルス」→「情報」で、WordPressとPHPの版を確かめ、画面を撮っておきます。
サーバー会社から警告が来ていれば、その画面やメールも残しておきます。
2. 渡したログイン情報を確かめる
連絡が取れなくなった会社に、ログイン情報を渡していないかを確かめます。
別の会社に頼み直すときは、パスワードを変えてから、新しい会社に渡します。
管理画面の「ユーザー」に、心当たりのない管理者や、以前の相手のアカウントが残っていないかも見ておきます。
ログイン情報の渡し方は、関連記事「WordPressのログイン情報を外注先にどう渡す?」でご紹介しています。
3. 自分で一気に更新しない
古い版から一気に上げると、表示が崩れたり、フォームが動かなくなったりすることがあります。
バックアップを取り、テスト環境で確かめてから本番を更新するのが安全です。
4. 頼む会社には、進め方と連絡の予定を尋ねる
頼む前に、次のことを尋ねておくと安心です。
| 尋ねること | 返ってきてほしい答え |
|---|---|
| どの順番で更新するか | バックアップ→テスト環境→本番、などの順番 |
| 追加の費用がかかるのはどんなときか | 着手の前に、内容と金額を相談してくれるか |
| 次の連絡はいつか | 日付で答えてくれるか |
| 作業のあとに何を確かめるか | 表示・フォーム・ダウンロードなど、確かめる項目 |
6. ソライルの保守で大切にしていること
ソライルのホームページ保守では、WordPressのサイト向けのスタンダードプラン以上で、WordPress本体・プラグインの管理と、更新後の表示確認を毎月行っています。
今回のご相談のように、長く更新していなかったサイトは、一度新しくしたあとも、毎月の手入れを続けることで、同じ状態に戻らずに済みます。
ソライルはお客様に2つのことをお約束しています。
毎月、必ずサイトを確認します。
毎月、月次報告をメールにてお送り致します。
月次報告はスタンダードプラン以上が対象で、ライトプランではオプションで追加できます。
7. まとめ
今回のご相談では、サーバーの移転を含めてWordPressを5.1から7.1へ新しくし、全ページの表示を本番で確かめて、セキュリティの対策まで入れました。
- 更新を頼んだ会社から返事が来ないことも、大切な判断の材料
- 古いWordPressは、先にPHPを新しくする必要があることが多い
- 管理画面の「更新できるもの」の数だけでは、どれだけ古いかは分からない
- バックアップ→テスト環境→本番の順に進めると、表示やフォームが壊れる心配を減らせる
- 頼む会社には、進め方・追加費用の条件・次の連絡の日を尋ねる
「うちのWordPressは、どれくらい古いのか見てほしい」と思われたら、ソライルの無料サイト健康診断をご利用ください。
フォームにURLを入れて送っていただくだけで、通常1営業日以内に、メールで所見をお返しします。
営業のお電話はいたしません。
更新と確認を毎月まとめて任せたい方は、ホームページ保守サービスのページもご覧ください。
関連記事
- 「ホームページ制作会社と連絡が取れない…」の対処法|先に守るもの・廃業の確かめ方・引き継ぎに必要な7つの情報【2026年版】
- 「WordPressは最新です」の表示、本当ですか?|保守を頼んでいる会社が更新しているかを確かめる方法【2026年版】
- WordPressのPHPバージョンアップ|安全な手順と、エラーが出たときの戻し方【2026年版】
- WordPressのログイン情報を外注先にどう渡す?|作業用アカウントの作り方と、権限の選び方・作業後にやること【2026年版】
- WordPressのアップデートの注意点|更新前の確認5つ・失敗したときの戻し方
よくある質問
Q. 前の会社に頼んだまま、別の会社に相談してもよいですか?
A. ご相談いただいて大丈夫です。
前の会社には、期限を決めて一度メールで尋ね、それでも返事がなければ、やり取りを残したうえで別の会社に相談します。
前の会社にログイン情報を渡している場合は、パスワードを変えておきます。
Q. WordPress 5のような古い版でも、新しくできますか?
A. 多くの場合、新しくできます。
ただ、先にサーバーのPHPを新しくする必要があることが多く、提供が終わったプラグインの入れ替えも必要になります。
テスト環境で確かめてから本番を更新すると、表示が崩れる心配を減らせます。
Q. 管理画面に「更新できるもの」が少ししか出ていません。それほど古くないのでしょうか?
A. そうとは限りません。
PHPが古いと、新しい版があること自体が管理画面に出てこないことがあります。
今回のご相談でも、画面には6つと出ていましたが、実際には28個のほとんどに新しい版が出ていました。
Q. 更新のあいだ、サイトは見られなくなりますか?
A. テスト環境で確かめてから本番を更新するため、本番のサイトが見られない時間は短く抑えられます。
作業中は、記事の編集やプラグインの更新を控えていただくようお願いしています。
関連記事







