ホームページ保守の費用相場は月いくら?料金の内訳と、安すぎる会社の見分け方
- Webサイト保守
- Web集客コンサルティング

記事の監修
IT・WEB集客の専門家
波多野 明仁(Akihito Hatano)
WEB業界歴20年以上。大学生の頃に約50サイトを制作・運営して収益化。ITシステム開発会社でSEを6年間経験したのち独立。東証プライム企業をはじめ、これまでに4,000サイト以上を改善。自社メディアの制作・運営で培ったアクセスアップのノウハウを、クライアント企業のWEB集客に活かしている。1年でアクセス数が715倍になった企業、売上が25倍になった企業など、法人実績多数。
こんにちは、株式会社ソライル Web集客コンサルタントの波多野です。
「ホームページの保守って、月いくらが普通なんですか」。これは、私がいちばん多く受ける質問のひとつです。そして、いちばん答えにくい質問でもあります。というのも、保守という言葉が指す中身が会社によってまるで違うからです。月5,000円のところもあれば、月50,000円のところもある。しかも、どちらも「保守」と呼んでいます。
相場が分からないまま見積もりを取ると、金額の大小でしか判断できません。その結果、いちばん安いところに頼んで、いざトラブルが起きたときに「それは契約に含まれていません」と言われる。実際、そういうご相談を受けて他社さんから引き継ぐことが、私たちには少なくありません。
この記事では、ホームページ保守の費用相場を金額帯ごとに整理し、その料金に何が含まれているのか、そして見積もりを比べるときにどこを見ればいいのかをお伝えします。最後に、参考までに私たちの料金も実額で公開します。
ホームページ保守の費用相場は、月額5,000円から30,000円
まず結論からお伝えすると、中小企業のコーポレートサイトの場合、保守費用の相場は月額5,000円から30,000円のあいだに収まることがほとんどです。この幅の広さが、そのまま「何をしてもらえるか」の違いになっています。
月額5,000円から10,000円の帯
この価格帯は、サーバーとドメインの管理が中心です。サーバー代の支払い、ドメインの更新、障害が起きたときの一次対応まで。ページの中身を直してもらうことは基本的に含まれません。
WordPressを使っていないサイト、あるいは更新の必要がほとんどない会社案内のようなサイトであれば、この範囲で十分な場合があります。
月額10,000円から20,000円の帯
いちばん多いのがこの帯です。上の内容に加えて、WordPress本体とプラグインの更新、定期バックアップ、セキュリティの監視が入ります。WordPressで作られたサイトを持っている会社は、実質ここが最低ラインだと考えてください。
理由は後で詳しく書きますが、WordPressは更新を止めた瞬間から危険になるからです。放置されたWordPressは、攻撃する側から見ると開いた扉と同じです。
月額20,000円から50,000円の帯
ここまで来ると、コンテンツの修正や更新の代行が含まれてきます。「お知らせを月に数本載せてほしい」「スタッフ紹介を差し替えたい」といった依頼を、その都度見積もりを取らずに頼める形です。
社内に更新できる人がいない会社、あるいは担当者はいるけれど本業が忙しくて手が回らない会社は、この帯を選ぶと結果的に安くつくことが多いです。
年間で見るといくらになるか
月額で見ると小さく感じますが、年間に直すと、月10,000円なら12万円、月20,000円なら24万円です。決して小さな金額ではありません。だからこそ、その金額で何をしてもらえるのかを、契約前にはっきりさせておく必要があります。
保守費用の内訳。何にお金を払っているのか

保守料金は、次の5つの要素の組み合わせでできています。見積もりを見るときは、どれが入っていてどれが入っていないかを確認してください。
サーバーとドメインの管理
サーバーの契約更新、ドメインの更新、SSL証明書の更新。地味ですが、ここが切れるとサイトが丸ごと表示されなくなります。ドメインの更新を忘れて、長年使ってきたアドレスを他人に取られてしまった会社を、私は何社も見ています。
WordPress本体とプラグインの更新
WordPressは世界中で使われているぶん、狙われやすいソフトでもあります。更新は、見つかった弱点をふさぐために配られるものです。これを当てずに放置すると、弱点が開いたままになります。
ただし、更新は当てれば終わりではありません。更新した結果、表示が崩れたり機能が止まったりすることがあります。だから、当てる前にバックアップを取り、当てた後に表示を確認する。この手間が保守費用の中身です。自動更新の設定だけして確認していない会社は、この工程を省いています。
定期バックアップ
何かが起きたときに戻せる状態を保っておく作業です。ここで見るべきは、「取っているかどうか」ではなく「いつの時点まで、どのくらいの期間ぶん戻せるのか」です。昨日のバックアップしかない状態で、一週間前から改ざんされていたことに気づいた場合、戻す先がありません。
コンテンツの修正・更新代行
文章の差し替え、写真の入れ替え、お知らせの追加といった作業です。プランに含まれる場合と、都度見積もりになる場合があります。含まれる場合も、回数の上限と「1回」の定義を必ず確認してください。ここが曖昧だと、あとで必ずもめます。
トラブルが起きたときの復旧
サイトが真っ白になった、管理画面に入れない、改ざんされた。こうしたときに動いてもらえるかどうかです。月額に含まれるのか、別料金なのか、何時間以内に反応してもらえるのか。ここは契約書で確認すべき部分です。
保守を付けない場合、何が起きて、いくらかかるのか
「保守は付けずに、何かあったときだけ頼めばいいのでは」と考える方は多いです。実際、私もその考え方が間違っているとは思いません。ただ、そのときにかかる費用は知っておいてください。
改ざんされたサイトの復旧は、原因の特定から始まります。どこから入られたのか、何を書き換えられたのか、他に仕込まれていないか。この調査に時間がかかるため、復旧費用は数万円で済むことは少なく、十数万円から数十万円になることがあります。バックアップが無ければ、作り直しになることもあります。
それだけではありません。改ざんされたページをGoogleが見つけると、検索結果に警告が表示されます。ここまで来ると、直しても検索順位が戻るまでに時間がかかります。取引先から「おたくのサイト、危険と出るのですが」と連絡が来る事態も起こります。失うのはお金だけではなく、信用です。
月額の保守料金は、この事態が起きる確率を下げ、起きたときに戻せる状態を保つための費用です。保険に近い性質のものだと考えると、金額の感じ方が変わると思います。詳しくはホームページを放置する危険性にも書きました。
安すぎる保守に共通すること
相場より明らかに安い見積もりが出てきたとき、それが企業努力なのか、単に中身が薄いのかを見分ける必要があります。私が見てきた範囲では、次の4つのどれかに当てはまることが多いです。
含まれる範囲が書かれていない
「サイトの保守一式」としか書かれていない見積もりは要注意です。範囲が書かれていないということは、何が含まれていないかも書かれていないということです。トラブルが起きてから「それは別料金です」と言われても、反論できません。
更新の回数と「1回」の定義が曖昧
「軽微な修正は無料」という書き方をよく見かけます。この「軽微」を決めるのは、頼む側ではなく受ける側です。文字を3行直すのは軽微でも、写真の差し替えは軽微ではない、という運用をされることがあります。回数と範囲は、数字で書いてもらってください。
連絡手段がひとつしかない
問い合わせフォームだけ、あるいはメールだけという会社は、緊急時に困ります。サイトが止まっているときに返事が来るのが3日後では、保守の意味がありません。電話がつながるか、誰が担当するのかを、契約前に確認してください。
サーバーの管理権限を渡してもらえない
これがいちばん危険です。サーバーやドメインの管理画面のIDを教えてもらえないと、その会社と切れた瞬間に自社のサイトを触れなくなります。制作会社と連絡が取れなくなったというご相談の多くが、ここでつまずいています。安さと引き換えに、逃げられない状態を作らされていないかを見てください。
見積もりを取るときに必ず聞く5つの質問

複数社から見積もりを取ったら、金額を並べる前に、次の5つを同じ言葉で聞いてみてください。答え方の違いで、その会社の姿勢がはっきり分かります。
- 1. バックアップはいつの時点まで戻せますか。「毎日取っています」ではなく、何日ぶん保管しているかを聞きます。
- 2. WordPressの更新は、誰がどう確認していますか。自動更新のみか、人が表示を確認しているかで、事故が起きたときの差が出ます。
- 3. サイトが表示されなくなったとき、何時間以内に対応してもらえますか。営業時間外はどうなるかも含めて聞きます。
- 4. 月額に含まれる修正は、何回で、どこまでですか。「1回」の単位を具体例で聞くのがコツです。
- 5. 契約を終える場合、サーバーとドメインの管理権限は引き渡してもらえますか。ここで言葉を濁す会社とは、契約しないほうがいいです。
この5つに、はぐらかさずに答えてくれる会社であれば、金額が多少高くても任せる価値があります。逆に、質問に対して「大丈夫です」「お任せください」としか返ってこない場合は、保守会社の選び方もあわせて読んでみてください。
参考までに、ソライルの保守料金
相場の話だけで終わると判断材料にならないと思うので、私たちの料金も公開しておきます。ホームページ保守・運用管理サービスのページに、そのまま載せているものです。
- ライトプラン 月額6,600円(税込):WordPress以外のサイト向け。ドメインとサーバーの保守が中心です。
- スタンダードプラン 月額14,300円(税込):WordPressのサイト向け。本体とプラグインの更新、バックアップまで含みます。いちばん多く選ばれているプランです。
- プレミアムプラン 月額33,000円(税込):スタンダードの内容に、毎月のコンテンツ編集代行が加わります。
金額の話とは別に、ひとつだけお伝えしておきたいことがあります。私たちは、代表である私自身が担当します。窓口の担当者を経由して技術者に伝わる形ではないので、「あの件どうなりました」と聞き直す手間がありません。そのぶん一度に多くの会社をお引き受けできないという弱点もありますが、この形は変えないつもりでいます。
今の保守会社に不満があって乗り換えを考えている場合も、まずは今の契約内容を見せていただければ、何が足りていないかをお伝えします。無理に切り替えをすすめることはしません。
ホームページ保守の費用相場、まとめ
最後に要点を整理します。
- 中小企業のサイトの保守費用は、月額5,000円から30,000円が相場。幅の広さは、中身の違いそのもの
- WordPressのサイトなら、更新とバックアップが入る月額10,000円台が実質の最低ライン
- 料金の中身は、サーバー管理、WordPress更新、バックアップ、コンテンツ修正、障害対応の5つ
- 保守なしで改ざんされた場合の復旧は、十数万円から数十万円。失うのは金額だけでなく信用
- 安すぎる見積もりは、範囲が書かれていない、回数が曖昧、連絡手段がひとつ、権限を渡さない、のどれかに当てはまることが多い
- 見積もりは金額より先に、バックアップの保管期間、更新の確認方法、障害時の対応時間、修正の回数、権限の引き渡しの5つを聞く
保守は、うまくいっているときは何も起きないので、価値が見えにくいサービスです。ただ、何かが起きた日に、戻せる状態を用意してあったかどうかで結果が変わります。いま契約書が手元にない、あるいは何が含まれているか思い出せないという方は、それを確認するところから始めてみてください。
よくある質問
Q. 保守契約は必ず結ばないといけませんか?
義務ではありません。社内にサーバーやWordPressを扱える方がいて、更新とバックアップを続けられるなら、契約せずに運用している会社もあります。判断の分かれ目は「その担当者が辞めたときに困らないか」です。一人に依存している状態は、契約が無いのと同じ危うさがあります。
Q. 制作した会社以外に保守を頼めますか?
頼めます。実際、制作は別の会社、保守は私たち、という形のお客様は多くいらっしゃいます。必要なのはサーバーとドメイン、WordPressの管理情報の引き継ぎだけです。今の会社と連絡が取れる状態であれば、手続き自体は難しくありません。
Q. 更新がほとんど発生しないサイトでも保守は必要ですか?
中身を更新しなくても、サーバーやWordPress、SSL証明書は動き続けています。更新頻度が低いサイトほど誰も見ていない期間が長くなり、異変に気づくのが遅れます。むしろ、更新が少ないサイトこそ最低限の保守を付けておく意味があります。
Q. 月額が安い会社に変えても大丈夫でしょうか?
金額だけで比べないでください。同じ「保守」でも、バックアップの保管期間や障害時の対応時間がまったく違うことがあります。今の契約書と新しい見積もりを、この記事の5つの質問で並べて比べてみると、差がはっきりします。
関連記事







