ホームページ保守はどこに頼む?4つの頼み先と、会社を選ぶ6つの基準
公開日:2026.07.18 更新日:2026.10.24
- Webサイト保守

記事の監修
IT・WEB集客の専門家
波多野 明仁(Akihito Hatano)
WEB業界歴20年以上。大学生の頃に約50サイトを制作・運営して収益化。ITシステム開発会社でSEを6年間経験したのち独立。東証プライム企業をはじめ、これまでに4,000サイト以上を改善。自社メディアの制作・運営で培ったアクセスアップのノウハウを、クライアント企業のWEB集客に活かしている。1年でアクセス数が715倍になった企業、売上が25倍になった企業など、法人実績多数。
こんにちは、株式会社ソライル Web集客コンサルタントの波多野です。
「保守は、作ってもらった会社にそのまま頼むものだと思っていました」。ご相談でよく伺う言葉です。それで問題がなければ構いません。ただ、頼み先には4つの選択肢があり、それぞれに向き不向きがあります。そして、どこに頼むにしても、会社を比べる基準は同じです。
この記事では、前半で「どこに頼むか」を、後半で「どう比べるか」を整理します。読み終える頃には、自社に合う頼み先と、問い合わせのときに確認する項目がはっきりするはずです。
比較の前に:保守に「任せたい範囲」を決める
頼み先を選ぶ前に、ひとつだけ準備があります。自社が保守に何を求めるのかをはっきりさせることです。ひとくちに「保守」と言っても、サービスの範囲は会社によって大きく異なります。おおまかには次の3段階です。
- ①最低限の維持管理:サーバー・ドメインの管理、SSL更新、バックアップ、WordPressのアップデートといった「止めない・壊されない」ための土台
- ②更新・修正の代行:お知らせの掲載、画像や文言の差し替え、ページの追加など、日々の運用作業
- ③集客・改善の支援:アクセス解析、SEOやAI検索への対応、改善提案など、「成果を出す」ための取り組み
「うちは①だけで十分」なのか、「③まで求めたい」のか。ここが決まっていないと、比較の物差しが定まらず、料金の高い・安いだけで判断してしまいます。保守の全体像は、次の記事にまとめています。
頼み先は、大きく4つ
頼み先は次の4つに分けられます。
- 制作した会社にそのまま頼む
- 保守を専門にしている会社に頼む
- フリーランスや個人に頼む
- 社内で対応する

制作した会社にそのまま頼む
いちばん多い形です。サイトの構造を作った本人たちが管理するので、どこに何があるかを説明しなくて済むのが最大の利点です。改修が必要になったときも話が早い。
注意したいのは、制作会社が保守を本業にしていない場合です。制作とセキュリティ・保守は別の専門分野なので、作るのは上手でも、保守には詳しくない会社もあります。また、新しい案件が忙しい時期は、既存のお客様の対応が後回しになりがちです。「連絡したのに返事が来るのが一週間後」という状態が続くなら、その会社にとって保守は片手間だということです。
もうひとつ、制作会社は担当者の入れ替わりがあります。作った人がいなくなると、社内でも中身が分からなくなることがあります。契約時に、担当者が変わったときの引き継ぎについて聞いておくとよいです。
保守を専門にしている会社に頼む
保守だけを事業にしている会社です。作業の手順が決まっていて、料金も範囲も明確なことが多く、安定して回してくれるのが強みです。対応時間や障害時のルールがきちんと決まっている会社が多いのも、この層です。
一方で、サイトを作った経緯や、なぜこの構造になっているのかは知りません。「なんとなく使いにくいので直したい」といった、設計に踏み込む相談には向いていないことがあります。決まった作業を確実にやってもらう相手だと考えると、期待がずれません。
また、規模の大きい保守会社の場合、実際に作業するのが別の会社ということもあります。誰が手を動かすのかは確認しておいてください。
→ ホームページ保守契約の内容とは?契約書で必ず確認する10項目
フリーランスや個人に頼む
費用を抑えられるのがいちばんの利点です。話が直接通るので、意思決定も速い。腕のいい方に当たれば、これ以上ない選択肢になります。
ただ、リスクもはっきりしています。一人なので、その人が動けなくなると止まります。体調を崩す、本業が忙しくなる、連絡が取れなくなる。個人に依頼していて連絡が取れなくなったというご相談は、実際に何度も受けています。
個人に頼む場合は、サーバーとドメインの管理情報を必ず自社でも持っておいてください。それさえ手元にあれば、最悪の場合でも他の人に引き継げます。逆にそれが無いと、連絡が取れなくなった時点でサイトごと失います。
社内で対応する
詳しい社員がいるなら、これがいちばん安い選択です。判断も速い。実際、社内で問題なく回している会社もあります。
気をつけたいのは、その人がいなくなったときに何が起きるかです。パスワードがその人のパソコンにしか無い、更新の手順が誰にも共有されていない。この状態は、契約が無いのと同じ危うさがあります。Web担当者の退職で困る会社の多くが、ここでつまずいています。
社内でやるなら、管理情報を一覧にして、少なくとも2人が見られる場所に置いてください。それだけで、危うさはかなり減ります。
→ ホームページの管理情報は1枚にまとめる|引き継ぎで困らない6つの項目
→ WordPress保守は自分でできる?外注との違いと5つの判断基準
会社の状況別、どれを選ぶとよいか
4つの特徴を踏まえて、状況ごとの目安をお伝えします。

社内に詳しい人がいない
制作会社か保守専門会社です。専門用語を使わずに説明してくれるかどうかを、問い合わせの段階で見てください。最初の返信が用語だらけの会社は、契約後もそのままです。
更新の頻度が高い
更新代行が月額に含まれるプランを持っている会社を選んでください。都度見積もりの形だと、頼むたびに手間と時間がかかります。回数ではなく時間で区切っているプランがあれば、それがいちばん揉めにくい形です。
サイトが売上に直結している
止まったときにどれだけ早く動いてもらえるかで選んでください。営業時間外の対応、連絡手段、何時間以内に反応するか。ここは費用より優先していい部分です。1日止まって失う金額と、保守費用の差を比べれば答えは出ます。
とにかく費用を抑えたい
フリーランス、または最低限のプランを持つ会社です。ただし、安さと引き換えに何を諦めているのかは把握しておいてください。バックアップの保管期間が短い、障害時の対応が翌営業日、といった形で差が出ます。
→ ホームページ保守の費用相場は月いくら?料金の内訳と、安すぎる会社の見分け方
会社を比べる6つの基準
頼み先の種類が決まったら、いよいよ会社を比べます。次の6つの基準で各社を見てください。

基準① 対応範囲が具体的に明示されているか
最も重要な基準です。「保守一式」「安心サポート」といったあいまいな表現だけで、具体的な作業内容が書かれていない会社は要注意です。月に何回まで更新対応してくれるのか、バックアップの頻度と保存先はどうなっているのか、アップデート作業は含まれるのか。契約前に、やってくれること・やらないことの線引きを文書で確認しましょう。ここが明確な会社は、実務もきちんとしていることが多いものです。
基準② 料金体系が公開・説明されているか
保守費用は「要問い合わせ」の会社が多いのが実情です。個別見積もり自体は悪いことではありませんが、目安の料金すら公開していない会社は、比較のしようがありません。料金を公開している会社は、それだけ内容に自信があり、後から不透明な追加費用が発生しにくい傾向があります。相場観としては、維持管理中心なら月額1〜2万円前後、運用支援を含むと月額2〜5万円前後が一般的です。
基準③ トラブル時の対応スピードと窓口
保守の真価が問われるのは、サイトが表示されなくなった、改ざんされたかもしれない、といった緊急時です。連絡手段は何か(電話・メール・チャット)、対応時間帯はいつか、緊急時の一次対応はどのくらいの速さか。これらを事前に確認してください。「担当者が誰か分からない」「窓口が営業担当で、技術者に話が伝わらない」という不満もよく聞きます。技術の分かる人と直接やり取りできるかは、実務上とても大きな差になります。
基準④ セキュリティとバックアップの体制
WordPressなどのCMSを使っているサイトは、放置すると攻撃の標的になります。定期的なアップデート対応、不正アクセスの監視、そして「バックアップからの復旧手順」が確立されているかを確認しましょう。バックアップは「取っている」だけでは不十分で、いざというとき戻せるかが重要です。復旧対応の実績を聞いてみると、その会社の実力が見えてきます。
私が実際に見た例では、サーバー会社に「データをすべて消してください」と言われた改ざん被害のサイトを、バックアップと管理情報が揃っていたおかげで半日で復旧できたことがあります。逆に、この2つがないと、どんな会社に頼んでも「作り直し」に近くなります。
基準⑤ 実績と「誰が対応するか」が見えるか
会社のサイトに、具体的な実績やお客様の声が実名で掲載されているか。代表者や担当者の顔・経歴が公開されているか。「誰がやっている会社なのか」が見える会社は、仕事に責任を持っている証拠です。逆に、実績がすべて匿名・イメージ写真だけのサイトは、慎重に見たほうがよいでしょう。飛び込み営業や電話営業で強引に契約を迫る会社も、まず疑ってかかるべきです。
基準⑥ 「守る」だけでなく「育てる」提案があるか
①〜⑤は「守りの保守」の基準でした。最後は「攻め」の基準です。アクセス状況の報告があるか、改善の提案をしてくれるか、SEOや近年重要になっているAI検索対応などの新しい動きに対応しているか。ホームページは作って終わりではなく、育てて初めて成果が出ます。保守会社がその視点を持っているかどうかで、数年後のサイトの価値は大きく変わります。
失敗しやすい選び方3パターン
逆に、後悔につながりやすい選び方も知っておいてください。よくあるのは次の3つです。

①「安さ」だけで選ぶ
月額数千円の格安保守には、それなりの理由があります。実際には自動バックアップを設定しているだけで、人の手による確認や対応がほとんど含まれていないケースもあります。「何が含まれてその価格なのか」を確認せずに安さで選ぶと、いざという時に「それは対象外です」となりがちです。
②内容を理解しないまま「制作会社にそのまま」任せる
サイトを作った制作会社にそのまま保守も任せるのは自然な流れですが、保守の内容と料金を確認しないまま契約が続いているケースが目立ちます。「毎月支払っているが、何をしてもらっているか分からない」と感じたら、一度、作業報告と契約内容の確認を求めてみてください。誠実な会社なら、きちんと説明してくれるはずです。
③「変更できない」と思い込む
「今の管理会社に不満はあるが、変更は大変そうだ」と我慢を続ける方も多くいらっしゃいます。実際には、サーバーやドメインの情報が整理されていれば、保守会社の変更は可能です。
頼み先を変えるときに起きやすいこと
今の相手から別の相手に移すときは、次の3つに気をつけてください。
- 解約の予告期間。3か月前の予告が必要な契約は珍しくありません。先に確認しないと、二重に払う期間が生まれます
- 管理情報の引き継ぎ。サーバー、ドメイン、CMSの管理情報。これが揃わないと、新しい相手も動けません
- 今の相手との関係。喧嘩別れになると、引き継ぎが滞ります。不満があっても、事務的に、記録に残る形で進めるのが結局いちばん早いです
手続きそのものは、次の記事に手順をまとめてあります。
→ ホームページの管理会社は変更できる?必要な準備と4つの手順
ソライルはどこに当たるのか
最後に、私たちの立ち位置も書いておきます。良いところだけ書いても選ぶ材料にならないので、できないことも先に書きます。
ソライルは、制作もする会社が保守もしている形です。ただし、一般的な制作会社とは違う点が2つあります。
ひとつは、すべての案件に、代表である私自身が入ることです。作業はチームで進めますが、どの案件にも、中身を分かっている代表が直接入っています。窓口の担当者を経由して技術者に伝わる形ではないので、「あの件どうなりました」と聞き直す手間がありません。
もうひとつは、弊社の推奨サーバーに引っ越していただくことです。世の中で使われているサーバーは、性能もセキュリティも5年前、10年前の水準で止まっているものが珍しくありません。それでいて料金は安くない。推奨サーバーはセキュリティが強く、表示速度が速いので集客にも効き、バックアップの保管期間などの設定を私たちの手で細かく調整できます。サーバー代の滞納でサイトが止まる事故を防げるという実務上の理由もあります。
料金は3つのプランで公開しています。ライトプラン(月額6,600円)はサーバー・ドメインの管理が中心で、バックアップは含まれません。バックアップと復旧まで求める方は、WordPressの更新・セキュリティ管理・定期バックアップを含むスタンダードプラン(月額14,300円)以上をお選びください。更新代行が必要な方はプレミアムプラン(月額33,000円)で、お客様が作った原稿と指示に沿って当社が作業を代行します。
基準⑥の「育てる提案」については、当社は保守とは別のサービスとして用意しています。ヒアリング・企画設計・改善提案はWeb集客コンサルティング(ライトプランは改善提案まで、スタンダードプランは施策の実行まで料金内)で行い、保守契約だけで改善提案まで含むわけではありません。保守の中に何が含まれ、何が別料金かを先に示すのは、①の基準を自分たちにも当てはめているからです。
できないことも書きます。一度に多くの会社をお引き受けできません。すべての案件に代表が入る形なので、お引き受けできる数には限りがあります。大量の案件を安く回す体制ではないので、費用の安さだけで比べられると、私たちより安いところはあります。
それでもこの形を変えないのは、顔が見える関係でないと、本当に必要な提案ができないと考えているからです。
ホームページ保守の頼み先と選び方、まとめ
- 比較の前に、保守に任せたい範囲(維持管理だけか、運用・集客支援までか)を決める
- 頼み先は4つ。制作した会社、保守専門会社、フリーランス、社内対応
- 制作会社は話が早いが、保守が本業でないと対応が後回しになることがある。保守専門会社は安定しているが、設計に踏み込む相談には向かないことがある
- フリーランスは安くて速いが、一人なので止まるリスクがある。社内対応は最も安いが、担当者が辞めたときに困る。どちらも管理情報を自社で持つ
- 比べる基準は6つ。①対応範囲の明示 ②料金の透明性 ③緊急時の対応 ④セキュリティ・バックアップ ⑤実績と顔が見えること ⑥改善提案の有無
- 「安さだけ」「内容を知らずに任せきり」「変更できないと思い込む」の3つが失敗パターン
- 頼み先を変えるときは、解約予告、管理情報の引き継ぎ、今の相手との関係の3つに注意する
どこに頼むかを決める前に、まず自社が何を求めているのかを言葉にしてみてください。安さなのか、速さなのか、相談できることなのか。それがはっきりすれば、選ぶ相手は自然に絞られます。
よくある質問
Q. 保守会社を選ぶとき、最初に確認すべきことは何ですか?
「対応範囲が具体的に明示されているか」です。月に何回まで更新対応があるか、バックアップの頻度と保管期間、アップデート作業の有無など、やってくれること・やらないことの線引きが文書で示されている会社は信頼しやすい傾向があります。
Q. 制作した会社と保守の会社を分けても大丈夫ですか?
問題ありません。制作は別の会社、保守は私たち、という形のお客様は多くいらっしゃいます。必要なのはサーバーとドメイン、CMSの管理情報の引き継ぎだけです。ただし、大きな改修が必要になったときに、作った会社でないと分からない部分が出てくることはあります。
Q. ホームページ保守の費用相場はどのくらいですか?
維持管理が中心なら月額1〜2万円前後、更新代行や運用支援を含むと月額2〜5万円前後、集客改善まで求めると月額5万円以上が一般的な目安です。大切なのは金額そのものより「何が含まれてその価格か」を確認することです。
Q. 今の保守会社に不満があります。途中で変更できますか?
可能です。サーバー・ドメイン・CMSのログイン情報が整理されていれば、保守会社の変更は珍しいことではありません。契約期間や解約条件を確認したうえで、新旧の会社間で引き継ぎを行うのが一般的な流れです。まずは今の会社に希望を伝えてみることもおすすめします。伝えれば対応してもらえることは意外と多いです。
Q. フリーランスに頼んでいますが、変えたほうがいいでしょうか?
対応に満足しているなら、変える必要はありません。確認していただきたいのは1点だけで、サーバーとドメイン、CMSの管理情報が自社の手元にもあるかどうかです。それさえあれば、万一のときに他へ引き継げます。無い場合は、関係が良好なうちに共有をお願いしてください。
Q. 保守の相談をすると、その場で契約をすすめられませんか?
会社によります。私たちの場合は、今の契約内容を拝見して、足りていない部分をお伝えするところまでを最初にやります。今のままで問題がなければ、そう申し上げます。判断はそのあとでしていただければ十分です。他社の保守内容についてのセカンドオピニオンも歓迎です。
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