北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)に行ってきました。

  • 世界観が広がる話

記事の監修

IT・WEB集客の専門家

波多野 明仁(Akihito Hatano)

WEB業界歴20年。学生時代に50サイトの制作・運営を行い収益化を達成。その後、ITシステム開発会社にてSEを6年間経験し独立。東証プライム企業をはじめ2,000サイト以上を改善してきた実績あり。自社メディアの制作・運営で培ったアクセスアップのノウハウをクライアント企業のWEB集客に活かし、日々活躍中。1年でアクセス数が715倍に増加した企業や、売上が25倍に増加した企業など、法人クライアントの実績多数。

こんにちは、WEB集客コンサルティング会社 株式会社ソライルの波多野です。

だいぶ前になりますが、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)に行ってきました。

会社創業時(2014年)に、色々と世界を見ておきたいと思い、また武術の師匠に誘われたこともあり、北朝鮮を訪れることになったのです。今読むと拙い文章だなと感じる部分もあるのですが、何かお役に立てることがあればと思い公開することにしました。

情報も当時のものであるため、現在の北朝鮮とは異なることがあるかと思います。その点はご了承ください。

この記事が、貴方にとって世界を見る新しい視点を得るきっかけになれば幸いです。

はじめに

2014年8月29日~9月1日。私は北朝鮮にいました。
移動除くと実質2日間の旅で、昼間は観光、夜はプロレス観戦という旅でした。

TVをあまり見ない僕でも、北朝鮮の軍事アピールは知っていたので、正直なところ怖かったです。北京で乗り継いで行きました。

飛行機内では、TVでよく見る軍事パレードや独特な踊りなど流れていて「大丈夫かな」と不安が頭をよぎります。はたして無事に帰れるのか…。

飛行機の中から見える北朝鮮の風景

飛行機の中から見える北朝鮮の風景

空から見ると、周りはほとんど緑の農地です。

家は、薄い茶色の瓦一色で、日本みたいに色とりどりで自由な感じではなく地味で画一的な印象でした。

飛行機は滑走路に直接降りて、バスで空港まで行きました。

週に数便しか飛んでいなくて空いているので、
とりあえず降りやすいところに降りているのかな!?

平壌空港に着陸

平壌空港に着陸

平壌空港に降り立つ

平壌空港に降り立つ

北朝鮮のスポーツ選手(競技不明)らしき団体の方と一緒の飛行機でした。

空港周辺では軍服を来た人がいて、軍の車両などもあり怖かったです。

銃を向けられて「早く歩け!」とかは無かったです^^;(勝手なイメージ)

平壌空港周辺の現地の方

平壌空港周辺の現地の方

ドキドキしながら写真を撮りました。

そんなこんなで無事空港にたどり着きました。全体的に街も人も質素で素朴な感じ。

街はきれいでごみが落ちていなかったです。店がほとんどないので、そもそもごみになるものが無いようです。

都心以外は農地がほとんどのようですが、首都平壌はビルが建ち並び驚くほど近代的です。

日本との時差はなし。気温も日本とほぼ同じで東京より若干涼しい感じで過ごしやすかったです。

文字はハングルで言葉は朝鮮語。韓国と同じ。
日本語、英語はほんの少しだけ通じる感じです。

社会システム

社会主義国なので、家賃、交通、医療費、教育費、なんと全部無料!
水道光熱費は有料。全員公務員。国から物資やお金が支給されるようです。

国への貢献度に応じていい家、マンションが決まるようで、
お金を払えばいいところに住めるわけではないようです。

基本的になにもかも平均的な感じで立派な家もなく金持ちも物乞いの人もいない様子。
極端に太った人や痩せている人は一人もみかけなかったです。
(金正日と金日成は太ってますが^^;)

平壌を離れて郊外は畑ばかり。食糧危機なんて本当なのかな!?って思いました。

資本主義ではないので、そもそも豊かとか貧しいという概念がない感じでした。

お金

お土産屋では、飲み物全部がワンコイン100円!ジュースもハイネケンもスーパードライも北海道生ビールも^^;外国の商品を売っているのは驚きました。
「値段とか良く分からないけど、とりあえず売ってます。」って感じ。ノルマも何もなさそうです。

端数切捨てで、細かい為替とか関係なし。直接、円、ドル、ユーロ、元とか使えるようです。
(自分は円しか持ってなく、現地で北朝鮮のお金に換えてお土産に持って帰ろうと思っていましたが換えることはできなかったです。そもそも、そういうものではなく、思考の枠の外の国でした。)

通信

現地の人は携帯で話しているけれど、日本の携帯では国際ローミングできません。さすがに外国人向けホテルにはWiFiあるだろうと思いましたが無かったです。4日間電話もメールも返せずご迷惑をおかけしました。m(_ _)m

移動手段

地下鉄、バス、タクシーがあります。
高速道路もありますが、道路はデコボコでスピードは出せない感じで高速道路に普通に歩行者がいます。
道路はどこも広くすいてます。信号はないです。

北朝鮮の地下鉄の電車の中

北朝鮮の地下鉄の電車の中

地下鉄内は電気が暗かったです。地下鉄というより国全体の照明もですが。

北朝鮮のバスの中

北朝鮮のバスの中

娯楽

カラオケがあります。あとお酒と煙草。遊園地やボーリング場などもあるようです。
遊ぶところは少なそうです。

北朝鮮のレストランで歌を聴く

北朝鮮のレストランで歌を聴く

なんだかイラついている人や、写真一緒に撮ってくれたりする人やそれぞれでした。

最前列のプロレスのチケットを落としたら、席をはずしている隙に、チケット拾ったおっちゃんがしれっと俺の席だと言わんばかりに座っていました。

ガイドさんに説明して通訳してもらい、どいてもらいましたが面倒くさかったです。まあ自分がチケットを落としたのがきっかけですが。

タバコ吸う人はとても多い印象を受けました。昔の日本のようです。

みんな胸に金正日と金日成のバッチをつけてました。きっとそれがルールなのでしょう。

街や建物内などいたるところに金正日と金日成の写真や像がたくさんあり、国民は尊敬しているようでした。

子供は手を振れば手を振りかえしてきて可愛いかったです。あと可愛い女性が多ったです。凛とした印象。逆に男は韓流スターみたいな感じな人はいなかったです。

テレビの軍事パレードを見ると洗脳されたロボット的な人が多いのかな?と怖かったのですが、笑ったり、ぼっーとしてたり。だらーっと座ってるだらしないおっちゃんとかごく普通の人々でした。

そういう意味ではいろんな人がいて日本と同じ感じでした。しいて言えば、みんなゆっくりで東京みたいに急いでいる人とかはいなかったです。

料理

料理は、質素。素朴な感じでした。基本的に韓国料理と同じですが、骨付きカルビ!とか派手なものはなく味付けはあまり辛くなかったです。

僕達が食べたのは品目数も多く観光客向けの料理だったのかなと思います。北朝鮮のビールは普通に美味しかったです。

一緒に旅した仲間たち

一緒に旅した仲間たち

国境

韓国との国境に行ってきました。壁も何もなく。兵士が何人か立っているだけ。

走れば超えられる感じ。もちろん超える勇気はなかったですが。

ちなみに僕たちは北朝鮮から観光客なので、気を遣ってくれたようで国境に韓国側の兵隊はいませんでした。

説明のお兄さん

説明のお兄さん

軍事境界線

軍事境界線

写真の青い建物が韓国側。その隣の建物が北朝鮮側のものです。(逆かも!?)
建物のちょうど真ん中が国境になっています。

国境にある建物の中(会議室)

国境にある建物の中(会議室)

建物の中に入りました。会議室では、パスポートなしで国境を行き来できました。(テーブルの真ん中ちょうど国境になっていました。)

宗教

宗教はどうなんでしょう。寺院などは見当たりませんでした。

インターナショナルプロレスin平壌

そもそも今回の旅はアントニオ猪木の「インターナショナルプロレスin平壌」への参加でした。猪木議員は30回も北朝鮮に来られていて、今回のプロレス興業はなんと19年ぶりだったそうです!

「スポーツを通じて世界平和」に向けて頑張っているなんて知らなかったです。争うのはスポーツの中だけで十分ですね!

プロレスはガチの戦いではなくエンタメということが知らなかった北朝鮮のガイドさんは少しがっかりしてましたが、逆に”平和”ということが伝わったと言っていました^^

すごい至近距離で見れました。プロレスファンではない自分が前ですみませんm(_ _)m

最後に

今回の旅で見れたのは、北朝鮮のほんの一部だと思います。

ですが、北朝鮮は怖いニュース報道がなければ、親しみの持てる誰もが嫌いになれない国だと感じました。

実際自分もそうでしたがTVや新聞を見ただけで北朝鮮を全否定するのはどうなんでしょう。多くの国に軍隊がいて演習はやっていますし、一つの側面だけで判断するのは極端な気がします。

誰も戦争などしたくないはずです。僕たち一人一人の嫌悪感・分離感が戦争のはじまりなのではないでしょうか。

最終日の夜にガイドの金さんとお酒を飲んだのですが、妻と子供2人との為、仕事は辛いことあるけど国の為に頑張っているといってました。

彼は世の中を良くしたいという志を持って仕事していました。北と南の平和的な併合を望んでいました。

当たり前ですが本音として誰も戦争なんてしたくないのだと感じました。
祖国が北と南に国が分かれてしまったというのは、まるで自分の身体が分断されるのと同じ苦しみのようだと感じ涙がでました。

日本はなぜアメリカの言いなりになっているのかと問われ、なんとも言えない情けない気持ちになりました。

事実、北朝鮮はロシアを追い出し独立しています。GDPが日本の数十分の一のごく小さな国にも関わらず、必死に頑張っています。

資本主義と社会主義。どちらも利点と欠点があり人によっても良い悪いがあると思います。

お金を人よりもガンガン稼いで自由に買い物がしたいという人もいれば、お金なんて無くても皆と平等で安全が守られ生活できればいいという人もいる。

どちらも好きに自由に選べる調和した社会システムが必要なんだと感じます。わざわざ喧嘩する必要はないはずです。

「北朝鮮は有刺鉄線だらけで、銃を持った洗脳人間だらけで日本を攻撃しようとしている最悪な国!」というのが、行く前の北朝鮮に対するイメージでしたが、実際は素朴で素敵な人ばかりでした。

そもそも僕たち日本人は偏った報道によって印象操作されている感は否めません。

本質的、多角多面的、未来長期的にはどうなのか。枠の外で考えなければ踊らされるだけで何も変わらないと感じました。

長文失礼致しました。
この記事があなたの世界観を広めるきっかけになると幸いです。
お読み頂きありがとうございます。

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