WordPressの更新後、トップ以外のページでフッターが崩れる原因と直し方
公開日:2026.11.07
- Webサイト保守
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記事の監修
IT・WEB集客の専門家
波多野 明仁(Akihito Hatano)
WEB業界歴20年以上。大学生の頃に約50サイトを制作・運営して収益化。ITシステム開発会社でSEを6年間経験したのち独立。東証プライム企業をはじめ、これまでに4,000サイト以上を改善。自社メディアの制作・運営で培ったアクセスアップのノウハウを、クライアント企業のWEB集客に活かしている。1年でアクセス数が715倍になった企業、売上が25倍になった企業など、法人実績多数。
WordPressを更新したあと、トップページはきれいなのに、ほかのページだけフッターやお問い合わせの枠の見た目が崩れることがあります。新しいWordPressが、そのページの本文で使っている部品の見た目だけを読み込むようになったためです。直すときは、崩れた部品の見た目を、すべてのページで読み込むようにします。
まずやることは、トップページとほかのページを並べて、共通の部分を見比べることです。
おすすめしないのは、崩れたページごとに見た目の設定を書き足して直すことと、WordPressを古いバージョンに戻すことです。
ソライルでも2026年11月に、保守でお預かりしているサイトで同じことがありました。お客様から「トップと、ほかのページで、お問い合わせの枠の見た目が違う」とご連絡をいただき、調べると、前の月にWordPress本体を更新したあとに起きていたものでした。
何が起きているのか
WordPressのページは、見出し、ボタン、枠、画像といった「ブロック」と呼ばれる部品を組み合わせて作ります。部品ごとに、色や余白などの見た目の設定(CSS)があります。
使っている部品の見た目だけを読み込むようになった
以前のWordPressは、使っているかどうかに関係なく、部品の見た目の設定をまとめて読み込んでいました。2025年12月に出たWordPress 6.9からは、昔ながらの作りのテーマ(クラシックテーマ)でも、そのページで使っている部品の見た目だけを読み込むようになりました。読み込む量が減るので、ページは軽くなります。
ただ、この変更で表示が崩れるサイトがあることは、WordPressの開発チームも公式に伝えています(WordPress 6.9 Hotfixes(英語))。本体側の直しは続いていますが、テーマや、あとから足したブロックの作りによっては、今も起きることがあります(2026年11月時点)。
共通部分の部品だけ、読み込みから漏れる
フッターやサイドバーのように全ページに出る部分は、本文とは別の場所(管理画面の「ウィジェット」など)で作られていることが多くあります。この共通部分に置いた部品の見た目が、本文で同じ部品を使っていないページでは読み込まれず、枠や背景の色が消えてしまうことがあります。
お預かりしているサイトでも、トップページは本文で同じ種類の部品を使っていたので、たまたま正しく見えていました。そのため、トップページだけを見ていると気づけません。
起きやすいサイト
次の3つがそろっているサイトは、一度ほかのページを見ておくと安心です。
- テーマがクラシックテーマ(サイトの見た目をブロックで組み立てる「ブロックテーマ」ではないもの)
- ブロックを増やすプラグイン(WordPressにあとから足す機能)を入れている
- フッターやサイドバーに、そのブロックで作った枠やボタンを置いている
どのテーマを使っているかは、管理画面の「外観」の「テーマ」で見られます。ただ、ブロックがどこで使われているかまでは、画面からは見分けにくいものです。見比べて違いがあれば、それが手がかりになります。
エラーも通知も出ない
この崩れ方は、サイトが止まるわけでも、エラーの表示やメールが届くわけでもありません。WordPressの側から見ると、正しく動いているからです。気づくのは、ページを見た人だけです。
崩れているかの見つけ方
特別な道具は要りません。ブラウザで、トップページとほかのページを開いて見比べます。
見比べるページ
- トップページ
- 会社概要やサービス紹介などのページ
- お問い合わせのページ
- ブログやお知らせの記事を1本
見るところ
見るのは、どのページにも出ている部分です。フッター、ヘッダー、サイドバー、ページの下にある「お問い合わせはこちら」の枠やバナーなどです。枠の線や背景の色が消えていないか、ボタンがただの文字になっていないか、文字や画像の並びが崩れていないかを見ます。
パソコンだけでなく、スマートフォンでも見ます。崩れ方が画面の幅で違うことがあるからです。更新の前に、主なページの画面を撮っておくと、あとで比べるときに迷いません。
直し方の考え方
考え方は一つで、共通部分で使っている部品の見た目を、すべてのページで読み込むようにします。
おすすめの直し方
崩れた部品の見た目の設定を、全ページで読み込む指定を足します。お預かりしているサイトでは、その指定だけを入れた小さなプラグインを作りました。ファイルを1つ消せば元に戻る作りにしてあるので、のちにテーマやWordPressの側で直ったときも、外しやすくなります。
WordPressの開発者が、元の読み込み方に戻すためのプラグインも出しています(Load Combined Core Block Assets)。ただ、これは一時しのぎとして案内されているものです。入れる前に、テスト用の環境などで確かめるのが安心です。
直したあとに確かめること
- 崩れていたページが、トップページと同じ表示になったか(パソコンとスマートフォンの両方)
- トップページの表示が、直す前と変わっていないか
- お問い合わせや料金など、ほかのページにも変化がないか
お預かりしているサイトでも、この3つを確かめてから、お客様に直したことをお伝えしました。
おすすめしない直し方
- 崩れたページごとに見た目の設定を書き足す:ページを足すたびに、また崩れます。どこに何を足したか、あとから分からなくなります。
- WordPressを古いバージョンに戻す:見た目は戻っても、安全のための直しまで外れてしまいます。
自分でできること、任せること
ご自分でできること
- トップページとほかのページを、パソコンとスマートフォンで見比べる
- 崩れているページと場所を、画面の写真で残す
- いつから崩れているかを思い出す(更新の通知や作業の報告の日付と合わせる)
任せたほうがよいこと
- どの部品の見た目が読み込まれていないかを調べる
- 全ページで読み込む指定を足し、ほかのページの表示が変わっていないかを確かめる
見た目の設定は、1か所を直すと別のページに響くことがあります。サイトの作りが分かる人に頼むのが近道です。表示の崩れの原因を見てほしい方は、Webサイトのトラブル対応のページからご相談いただけます。
頼むときの文例
いつもお世話になっております。
WordPressの更新のあとから、トップページ以外のページで、フッターのお問い合わせの枠の見た目がトップページと違っています。
崩れているページの画面の写真を添えます。パソコンとスマートフォンの両方で同じです。
原因を確かめて、すべてのページでトップページと同じ表示になるよう直していただけますか。
更新のあとは、ほかのページの共通部分まで見る
更新のあとの確認は、トップページが開けば終わりではありません。お預かりしているサイトでは、ほかのページの共通部分まで見ていなかったため、お客様のご連絡で気づくことになりました。原因はこちらの更新作業でしたので、費用はいただかずに直しています。今は、更新のあとに、ほかのページの共通部分も確かめる順番に入れています。
保守の報告で見ておきたいところ
更新を保守の会社に頼んでいるなら、毎月の報告に「どのページを、どの画面で確かめたか」が書かれているかを見てみてください。「更新しました」「表示に問題ありません」だけでは、トップページしか見ていないのか、ほかのページまで見たのかが分かりません。気になるときは、次の更新のときに、ほかのページも見てほしいと一言伝えるだけで十分です。
更新のたびにこうした確認をするのは、手間がかかります。毎月の更新とその後の確認をまとめて任せたい方は、ホームページ保守のページから、無料サイト健康診断をお申し込みいただけます。
更新の前に準備しておくことは、WordPress 7.2の準備の記事に、更新したのに表示が変わらないときは、キャッシュの記事にまとめています。テーマの更新でデザインが消えたときは、子テーマの記事が近い話です。
よくある質問
Q. トップページだけを見て「問題なし」と言われました。それで足りますか?
A. この崩れ方は、トップページでは起きないことがあります。会社概要やお問い合わせなど、ほかのページの共通部分も見てもらうよう頼むと安心です。
Q. 直してもらったあと、また崩れることはありますか?
A. 共通部分に新しい種類の部品を足したときや、テーマやWordPressを大きく更新したときは、同じことが起きる場合があります。そのときも、ほかのページの共通部分を見比べると気づけます。
Q. WordPressを更新しなければ、崩れずにすみますか?
A. 崩れはしませんが、安全のための直しが入らないままになります。更新はしたうえで、ほかのページの共通部分まで確かめるのがおすすめです。
Q. 崩れたままにしておくと、何か困りますか?
A. サイトが止まるわけではありません。ただ、お問い合わせの枠やボタンが目立たなくなると、見る方が連絡しにくくなります。気づいたときに直しておくのがおすすめです。
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