ホームページの作成方法5パターンを比較|静的HTML・WordPress・クラウド型CMS・独自CMS・独自開発、中小企業の選び方【2026年版】
公開日:2026.09.29
- Webサイト保守
- ホームページ制作/リニューアル

記事の監修
IT・WEB集客の専門家
波多野 明仁(Akihito Hatano)
WEB業界歴20年以上。大学生の頃に約50サイトを制作・運営して収益化。ITシステム開発会社でSEを6年間経験したのち独立。東証プライム企業をはじめ、これまでに4,000サイト以上を改善。自社メディアの制作・運営で培ったアクセスアップのノウハウを、クライアント企業のWEB集客に活かしている。1年でアクセス数が715倍になった企業、売上が25倍になった企業など、法人実績多数。
こんにちは、株式会社ソライルの波多野です。
「ホームページを作りたいが、WordPressがいいのか、Wixのようなサービスでいいのか、制作会社に頼むべきなのか分からない」。制作のご相談で、最初に出てくる質問です。
作成方法の選び方で失敗すると、公開後に「自分たちで更新できない」「毎月の費用が思ったより高い」「別の会社に替えたくてもデータを持ち出せない」という形で困ります。作るときの費用だけでなく、5年使うつもりで、維持費・更新・乗り換えまで含めて選ぶのが、この記事の立場です。
この記事では、ホームページの作成方法を5つのパターンに分け、選ぶ前に決めること、パターンごとの特徴と保守で気をつけること、よくある失敗、自分で作るか頼むかの判断基準を、順にご案内します。
- 選ぶ前に決めておく4つのこと
- 5パターンの比較表(制作費・維持費・更新・保守・乗り換え)
- パターンごとの詳細と、保守で気をつけること
- よくある失敗3つ
- 自分で作るか、制作会社に頼むかの判断基準
1. 作成方法を選ぶ前に決めておく4つのこと
作成方法は、目的に合わせて決めるものです。先に次の4つを決めておくと、パターンは自然に絞れます。

| 決めること | 具体的には | 影響するところ |
|---|---|---|
| ①目的と種類 | 会社案内か、集客(問い合わせ)か、採用か、ネットショップか | 必要な機能(フォーム、ブログ、予約、決済)が決まる |
| ②誰が、どのくらい更新するか | 自社で月に何回更新するか。お知らせ・事例・ブログを出すか | 管理画面の使いやすさと、更新代行の要否が決まる |
| ③費用の考え方 | 制作費だけでなく、月々の維持費(サーバー・ドメイン・保守・サービス利用料)を5年分で見る | 「安く作れる」と「安く持てる」は別。総額で比べる |
| ④何年使い、引っ越せる必要があるか | 制作会社を替える可能性、事業が伸びたときに作り直す可能性 | データを持ち出せる方式かどうかが決まる |
とくに②と④は、作るときに見落とされがちです。「更新は制作会社に頼めばいい」と思っていたら1回ごとに費用がかかった、「制作会社を替えたい」と思ったらデータが持ち出せなかった、という相談は珍しくありません。
2. ホームページ作成方法の5パターン比較表
| パターン | 仕組み | 制作費の目安 | 維持費の目安(月) | 向いている会社 |
|---|---|---|---|---|
| 静的HTML | HTMLファイルをそのままサーバーに置く | 数万〜100万円超(内容による) | サーバー・ドメイン代のみ(数百〜数千円) | 更新がほとんどない会社案内 |
| WordPress(汎用CMS) | 無料のCMSをレンタルサーバーに入れる | 30万〜200万円超 | サーバー・ドメイン代+保守1〜2万円が中心 | 更新・集客をする中小企業の多く |
| クラウド型CMS(Wix・STUDIO・Jimdoなど) | サービスの中で作り、サービスのサーバーで公開 | 0〜数十万円(自作か外注か) | サービス利用料 月1,000〜数千円 | 小規模で、まず公開したい会社 |
| 制作会社の独自CMS | 制作会社が自社で作った管理システムで作る | 30万〜200万円超 | 制作会社の保守・利用料 | 制作会社と長く付き合う前提の会社 |
| 独自開発(フルスクラッチ) | 要件に合わせてプログラムから作る | 数百万円〜 | 開発会社の保守(月数万円〜) | 予約・会員・業務システムと一体のサイト |
更新のしやすさ・自由度・保守の手間・乗り換えやすさは、次の表で比べます。
| パターン | 自社での更新 | 自由度 | 保守の手間 | 乗り換えやすさ |
|---|---|---|---|---|
| 静的HTML | 難しい(知識が要る) | 高い | 少ない(更新の仕組みがないため攻撃されにくい) | 高い(ファイルを移すだけ) |
| WordPress(汎用CMS) | しやすい | 高い | 多い(本体・プラグイン・PHPの更新が必要) | 高い(データを丸ごと移せる) |
| クラウド型CMS(Wix・STUDIO・Jimdoなど) | しやすい | 中(サービスの範囲内) | 少ない(更新はサービス側) | 低い(データを他へ移せない) |
| 制作会社の独自CMS | しやすい(会社による) | 中 | 少ない(制作会社任せ) | 低い(その会社でしか動かない) |
| 独自開発(フルスクラッチ) | 会社による | 最も高い | 多い(専用の保守が要る) | 低い |
費用は2026年時点の一般的な目安で、内容と頼み先で大きく変わります。制作費の相場は「格安ホームページ制作の注意点」、維持費の内訳は「ホームページの維持費はいくら?」の記事でご案内しています。
3. 静的HTML:更新が少ない会社案内に向く
HTMLとCSSで書いたファイルを、そのままサーバーに置く方式です。管理画面がないため、更新はファイルを書き換えてサーバーに上げ直す作業になり、知識がない方には難しい一方、更新の仕組みがない分、攻撃を受ける入口が少なく、表示も速いのが利点です。
- 向いている:会社案内・店舗案内など、年に数回しか更新しないサイト
- 保守で気をつけること:更新のたびに制作会社へ依頼する形になるため、「1回いくら」「月に何回まで」を先に決めておく。サーバー・ドメイン・SSLの期限管理は必要
- 乗り換え:ファイルを移すだけなので、制作会社を替えやすい
4. WordPress(汎用CMS):更新と集客をする中小企業の標準
世界で最も使われている無料のCMSで、レンタルサーバーに入れて使います。管理画面から文章や画像を更新でき、プラグインで機能を足せます。集客のためにブログや事例を増やしていく会社に向いています。
- 向いている:お知らせ・事例・ブログを自社で更新し、検索からの集客を増やしたい会社
- 保守で気をつけること:本体・プラグイン・テーマ・PHPの更新を続けないと、改ざんや表示崩れの原因になる。バックアップと見張りを含めて、月1〜2万円の保守を付けるのが一般的。詳しくは「WordPress保守とは?」の記事でご案内しています
- 乗り換え:データ(ファイルとデータベース)を丸ごと別のサーバーへ移せる。制作会社を替えるときも、URLとデザインを保ったまま引き継げる
5. クラウド型CMS(Wix・STUDIO・Jimdoなど):まず公開したい小規模の会社に向く
サービスに登録し、ブラウザの中でデザインして、そのサービスのサーバーで公開する方式です。サーバーの管理やソフトの更新はサービス側が行うため、保守の手間は最も少なく、月々の利用料だけで持てます。
- 向いている:1人〜数人の会社・店舗で、まず公開し、更新も自分でしたい場合
- 保守で気をつけること:サーバー・ソフトの更新は不要だが、ドメインとメールの管理は別に要る。サービスの仕様変更や料金改定、サービス終了の影響を直接受ける
- 乗り換え:デザインやページのデータは、ほかのサービスやWordPressへ移せない。将来作り直すときは、文章と画像を取り出して一から作ることになる。ドメインを自社名義で持っておけば、URLだけは引き継げる
6. 制作会社の独自CMS:長く付き合う前提なら便利、替えるときに困る
制作会社が自社で開発した管理システムでホームページを作る方式です。その会社のサポートを受けながら使う前提で、操作は簡単なことが多い一方、その会社でしか動きません。
- 向いている:制作会社との関係が安定していて、替える予定がない会社
- 保守で気をつけること:保守・利用料が「その会社にしか頼めない費用」になる。契約書で、解約時のデータの引き渡し(文章・画像・ドメイン)を確かめておく
- 乗り換え:システムごとは移せない。文章と画像を受け取って、別の方式で作り直すことになる
7. 独自開発(フルスクラッチ):予約・会員・業務システムと一体のサイト向け
要件に合わせてプログラムから作る方式です。既存のCMSでは実現できない予約・会員・決済・業務システムとの連携が必要な場合に選びます。費用は最も高く、作った会社(または同等の技術を持つ会社)による専用の保守が続きます。
- 向いている:ホームページが業務システムの一部になっている会社
- 保守で気をつけること:プログラムの言語やフレームワークにも更新の期限があり、放置すると数年で動かなくなる。保守の範囲と費用を、開発の契約と同時に決めておく
- 乗り換え:ほぼできない。開発会社と長く付き合う前提で、ソースコードと設計書を自社で持てる契約にしておく
作成方法の前に「どの種類のホームページを作るか」(コーポレートサイト・採用サイト・LP・ECなど)を整理したい場合は「ホームページの種類一覧|目的・対象別の10種類と、中小企業が「まず作るもの」「別サイトにするもの」の決め方」の記事をご覧ください。
8. よくある失敗3つ

失敗1:制作会社の独自CMSで作り、替えたいときにデータを持ち出せない
「対応が遅い」「費用が高い」と感じて別の会社に相談すると、システムごと移せないことが分かり、作り直しに費用がかかる。防ぎ方は、契約前に「解約時に文章・画像・ドメインをどう受け取れるか」を確かめることです。制作会社を替える手順は「ホームページの管理会社は変更できる?」の記事でご案内しています。
失敗2:無料のサービスで作り、独自ドメインとメールがばらばらになる
サービスの無料プランで作ったサイトのURLがサービスのドメインのままで、名刺やチラシに刷ってしまう。あとで独自ドメインに変えると、URLが変わり、検索の評価もリセットされる。メールは別のサービスで持っていて、管理先が3つに分かれる。防ぎ方は、最初から独自ドメインを自社名義で取り、サイトもメールもそのドメインでそろえることです。ドメインの考え方は「ドメイン管理」の記事でご案内しています。
失敗3:自分で作って、更新が止まる
作るまでは頑張れても、公開後の更新は本業の合間になり、お知らせが1年前で止まる。訪問者からは「営業しているのか分からない会社」に見える。防ぎ方は、作る前に「誰が、月に何回、何を更新するか」を決め、続かない見込みなら更新代行を含めた保守を最初から予算に入れることです。
9. 自分で作るか、制作会社に頼むかの判断基準
| 基準 | 自分で作る | 制作会社に頼む |
|---|---|---|
| 目的 | 名刺代わり。とにかく公開したい | 問い合わせ・採用・売上につなげたい |
| 時間 | 作る時間と、公開後に更新する時間が取れる | 本業に集中したい |
| 集客 | 検索からの集客は求めない | 検索やSNSからの集客を計画したい |
| 予算 | 制作費をかけられない | 制作費と、月々の保守費を予算にできる |
| 将来 | 数年で作り直す前提でよい | 5年以上使い、育てていきたい |
「自分で作る」を選んだ場合でも、ドメインは自社名義で取る、保守(更新・バックアップ・見張り)を誰がするかを決める、の2つは同じです。制作会社の選び方は「ホームページ制作会社の選び方」の記事でご案内しています。
10. ソライルの考え方
弊社は、更新と集客をする中小企業には、WordPressで作り、保守を付けて運用することをおすすめしています。理由は、データを自社で持てて(乗り換えられて)、自社で更新でき、集客の施策(記事・改善)を積み重ねられるからです。制作からご相談いただく場合は「ホームページ制作/リニューアル」、すでにあるサイトの保守は「ホームページ保守」(他社制作・WordPress以外のサイトも対象)をご覧ください。
11. よくある質問
Q. 中小企業のホームページは、どの作成方法がいちばん多いですか?
A. WordPressです。自社で更新でき、制作会社を替えてもデータを引き継げるため、中小企業の会社サイトの標準的な方式になっています。
Q. Wixなどのサービスで作ったホームページを、あとからWordPressに移せますか?
A. デザインやページのデータは移せません。文章と画像を取り出して作り直すことになります。独自ドメインを自社名義で持っていれば、URLは引き継げます。
Q. 静的HTMLで作ったサイトにも保守は必要ですか?
A. 更新の仕組みがないため、WordPressより手間は少ないですが、サーバー・ドメイン・SSLの期限管理と、内容の更新は必要です。
Q. 制作会社に頼むと、いくらくらいかかりますか?
A. 会社案内のサイトで30万〜200万円が目安ですが、ページ数・写真撮影・原稿作成・機能で大きく変わります。制作費とは別に、月々の維持費(サーバー・ドメイン・保守)を見ておいてください。
Q. 作成方法を選ぶとき、いちばん気をつけることは何ですか?
A. 「替えられるか」です。制作会社を替える、事業が伸びて作り直す、といった変化に対応できる方式(データを自社で持てる方式)を選び、ドメインは自社名義にしておくことです。
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