建設業・建築業のホームページ制作のポイント|載せるべき内容、施工実績の書き方、地域で選ばれる検索対策【2026年版】

公開日:2026.09.29

  • ホームページ制作/リニューアル

記事の監修

IT・WEB集客の専門家

波多野 明仁(Akihito Hatano)

WEB業界歴20年以上。大学生の頃に約50サイトを制作・運営して収益化。ITシステム開発会社でSEを6年間経験したのち独立。東証プライム企業をはじめ、これまでに4,000サイト以上を改善。自社メディアの制作・運営で培ったアクセスアップのノウハウを、クライアント企業のWEB集客に活かしている。1年でアクセス数が715倍になった企業、売上が25倍になった企業など、法人実績多数。

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こんにちは、株式会社ソライルの波多野です。

建設業・建築業のホームページは、「会社があることの証明」で止まっているものが多くあります。施工実績が3年前で止まっている、載っている写真が少ない、料金の目安がない、問い合わせ先が電話番号だけ。これでは、検索で見つけてもらっても、問い合わせにも採用にもつながりません。

弊社は、電気工事会社、造園業、建設会社など、建設・建築に関わるお客様のホームページ制作・改善・保守を行ってきました。この記事では、その経験から、建設業・建築業のホームページで「問い合わせと採用につながる」ための作り方を、載せる内容・施工実績の書き方・地域で選ばれる検索対策・公開後の運用の順にご案内します。

  • 建設業・建築業のホームページが果たす3つの役割
  • 載せるべき10のコンテンツ(優先順位つき)
  • 施工実績1件の書き方のひな形
  • 元請け・下請け・専門工事で変わる載せ方
  • 地域で選ばれる検索語の設計と、公開後の運用

1. 建設業・建築業のホームページが果たす3つの役割

建設・建築の仕事は、金額が大きく、検討期間が長く、「信頼できる会社か」で決まります。ホームページの役割は、次の3つです。

役割 誰が見るか 求められること
問い合わせ(受注) 施主・元請け・不動産会社 何ができるか、どこまで対応するか、いくらくらいか、実績はあるか
採用 求職者(職人・現場監督・事務) 仕事の内容、給与、働く人の顔、成長できるか
信用の確認 取引先・金融機関・協力会社 会社概要、許認可、保険、施工体制

多くの会社は「問い合わせ」だけを考えて作りますが、実際には採用と信用確認で見られる回数のほうが多いこともあります。3つの役割を1つのサイトで果たせるように、載せる内容を決めます。

2. 載せるべき10のコンテンツ(優先順位つき)

建設業・建築業のホームページに載せるべき10のコンテンツ。先に作る1〜5=施工実績・事業内容・料金の目安・会社概要と許認可・施工の流れ。公開後に足す6〜10=お客様の声・スタッフ紹介・よくある質問・採用情報・お知らせ

優先 コンテンツ 載せること ないと起きること
1 施工実績(事例) 写真・工事の種類・場所・工期・費用帯・お客様の課題と解決 「本当にできるのか」が伝わらず、問い合わせに至らない
2 事業内容・対応工事 できる工事の種類、対応エリア、規模の目安(小規模〜) 「うちの工事は頼めるのか」が分からず離脱する
3 料金・費用の目安 工事の種類ごとの目安、見積もりの流れ、追加費用の考え方 問い合わせのハードルが上がる。安さで比べられる
4 会社概要・許認可・保険 建設業許可の番号、加入保険、有資格者、施工体制 信用の確認ができず、相見積もりから外れる
5 施工の流れ 相談→現地調査→見積→契約→着工→完成→アフター 「頼んだらどうなるか」の不安が残る
6 お客様の声 施主・元請けの声(写真や手書きがあれば) 実績が自社の主張だけになる
7 代表・スタッフ紹介 顔写真、経歴、こだわり 誰に頼むのか分からない
8 よくある質問 対応エリア、工期、小さな工事、支払い方法、保証 電話で同じ質問に答え続ける
9 採用情報 募集職種、仕事内容、給与、1日の流れ、先輩の声 求人媒体だけに頼り、費用がかさむ
10 お知らせ・ブログ 完成報告、繁忙期の案内、休業日 更新が止まり「営業しているか分からない」

すべてを一度に作る必要はありません。1〜5を先に作り、6〜10は公開後に足していく形でも、問い合わせは増えます。

3. 施工実績1件の書き方のひな形

施工実績は、建設業・建築業のホームページで最も見られ、最も差がつく場所です。「写真1枚と工事名だけ」の実績は、見る人に何も伝えません。1件ごとに、次の項目を書きます。

施工実績1件の書き方のひな形(7項目)。工事の種類と場所、お客様の課題、提案したこと、工事の内容と工期、費用帯、写真3枚以上、お客様の声。施工実績は地域名と工事の種類で検索される入口になる

項目 書くこと 文例
工事の種類と場所 工事の名前、市区町村(番地は不要) 「木造2階建て住宅の外壁塗装(○○市)」
お客様の課題 なぜ依頼されたか。困っていたこと 「築15年で外壁のひび割れと色あせが目立ち、雨漏りが心配になった」
提案したこと 選んだ工法・材料と、その理由 「ひび割れの補修後、耐久性の高いシリコン塗料を提案。色は近隣との調和を考えて2案お出しした」
工事の内容と工期 何をしたか、何日かかったか 「足場設置から完了まで12日間。高圧洗浄・下地補修・3回塗り」
費用帯 概算の幅(税込か税別か) 「約90万円(足場・塗装込み、税込)」
写真 施工前・施工中・施工後の3枚以上 同じ角度で撮る。施工中の写真が信頼につながる
お客様の声 一言でも 「工事中の説明が丁寧で、仕上がりにも満足しています」

費用帯を載せることに抵抗のある会社は多いのですが、「目安が分からない」ことが、問い合わせをためらう最大の理由です。幅で書けば、安さの競争にはなりません。写真は、可能ならプロに撮ってもらうと、同じ工事でも見え方がまったく変わります。施工実績のページは、地域名と工事の種類で検索されるページにもなり、検索対策の要にもなります。

4. 元請け・下請け・専門工事で変わる載せ方

建設・建築と一口に言っても、誰から仕事を受けるかで、ホームページの中身は変わります。

立場 主な相手 力を入れる内容
元請け(工務店・建設会社) 施主(個人・法人) 施工実績、料金の目安、施工の流れ、お客様の声、保証・アフター
下請け・協力会社 元請け・ゼネコン 対応工事と規模、施工体制(人数・有資格者)、保険、対応エリア、実績(元請け名は許可を得て)
専門工事(電気・造園・塗装・設備など) 施主と元請けの両方 工事の種類ごとの実績と料金目安、緊急対応の可否、資格
採用を重視する会社 求職者 仕事の内容、給与、働く人の声、1日の流れ、未経験の受け入れ

下請け中心の会社は「一般のお客様向けの見た目」にする必要はありません。元請けの担当者が「この会社に頼めるか」を判断できる情報(できること・体制・保険・実績)を、飾らずに載せるほうが効きます。

5. 地域で選ばれる検索語の設計

建設業・建築業の検索は、「地域名×工事の種類」が中心です。全国の大手と競うのではなく、自社の対応エリアで見つけてもらう設計にします。

  • 本社エリア×工事の種類:「○○市 外壁塗装」「○○区 電気工事」「○○市 造園」。トップページと事業ページの題名に入れる
  • 工事の種類×知りたいこと:「外壁塗装 費用 相場」「エアコン 移設 工事 料金」「庭木 剪定 費用」。料金の目安ページやブログで答える
  • 施工実績ページ:1件ごとに「工事の種類+地域」が題名になるため、実績を増やすほど検索される入口が増える
  • Googleビジネスプロフィール:地図検索(「○○市 工務店」で出る地図)に出るための登録。営業時間・写真・口コミを整える
  • 採用の検索語:「○○市 電気工事 求人」「○○ 施工管理 未経験」。採用ページの題名に入れる

検索対策は、記事を大量に書くことではなく、「どの地域の、どの工事で、誰に見つけてもらうか」を決めて、それをページの題名と見出しに反映することから始まります。検索対策の基本は「SEO対策とは?初心者でもわかるSEO対策の基本Q&A」の記事でご案内しています。

6. 問い合わせにつなげる導線

  • 電話番号は全ページの上部に。営業時間と「現場に出ていることが多いので、折り返します」の一言を添える
  • お問い合わせフォームは、名前・連絡先・工事の内容(選択式)・希望時期の4項目まで。項目が多いほど送られない
  • 見積もり依頼のページには、「伝えていただくと早い情報」(場所、建物の種類、希望時期、写真)を書いておく
  • LINEやメールでの相談を受けるなら、その旨と返信の目安を書く
  • 問い合わせ後の流れ(何日以内に連絡、現地調査は無料か)を書く

7. よくある失敗5つ

  1. 写真が少ない・小さい:スマートフォンで撮った暗い写真が数枚。施工前・中・後を同じ角度で、明るく撮り直すだけで印象が変わる
  2. 施工実績が数年前で止まっている:「今も営業しているのか」と思われる。月1件でも足し続ける
  3. 料金の目安がない:「お見積もりは無料」だけでは、問い合わせのハードルが下がらない。幅でよいので目安を書く
  4. 専門用語ばかり:施主は工法の名前を知らない。「何が良くなるか」を先に書く
  5. 公開後に誰も管理していない:更新が止まる、サーバーやドメインの期限が切れる、制作会社と連絡が取れなくなる。公開後の保守を、作る前に決めておく

8. 公開後の運用(作って終わりにしない)

ホームページは、公開した日がいちばん古い状態です。次の運用を、制作の段階で決めておきます。

頻度 やること 誰が
完成のたび 施工実績を1件追加(写真3枚+7項目) 現場担当が写真、事務が入力、または保守会社に更新代行
毎月 お知らせ・ブログを1本。Googleビジネスプロフィールに写真を追加 自社
毎月 WordPressの更新、バックアップ、見張り 保守会社
年1回 料金の目安・対応エリア・許認可・スタッフ紹介の見直し。ドメイン・サーバー・SSLの期限確認 自社+保守会社

保守の内容と費用は「ホームページ(Webサイト)保守とは?」、維持費の全体は「ホームページの維持費はいくら?」の記事でご案内しています。

9. 実例:建設・建築に関わるお客様

弊社のお客様の声から、建設・建築に関わる実例を2つご紹介します(お名前は伏せています)。

9-1 名刺代わりの事例掲載サイトが、制作業者の廃業で止まった造園業

個人邸の作庭や庭木の剪定、外構工事を手がける造園業のお客様は、知人経由で頼んだ業者にホームページを作ってもらったあと、保守はしておらず、数か月に1回、事例を更新するだけの使い方でした。あるとき、サーバー利用料の未納でサイトがエラーになっていることに気づき、業者に連絡すると、いつのまにか廃業していました。

弊社にご相談いただき、サーバー会社への問い合わせの文面例を作りながら必要な情報を集め、サイトを復旧・更新しました。「予備知識ゼロで問題なかった」「月額の保守料も無理のない金額だった」とお話しいただいています。施工事例を載せるサイトほど、ドメインとサーバーを自社で把握し、保守を付けておくことが大切です。制作会社と連絡が取れないときの対処は「ホームページ制作会社と連絡が取れないときの対処法」の記事でご案内しています。

9-2 保守の中身が分からなかった電気工事会社

店舗や事務所の電気工事を手がける会社のお客様は、以前の保守会社から「更新しました」という短いメールが届くだけで、何をしてもらっているのか分からない状態でした。弊社に切り替えた後は、毎月の業務報告で作業内容を一つ一つお伝えし、「保守の内容を自分たちでも理解できるようになった」とのことです。ページの修正や更新もあわせてご依頼いただいています。

10. 制作会社に頼むときに確かめること

  • 建設・建築の実績があるか(施工実績ページの作り方を知っているか)
  • 写真撮影と原稿作成を含むか、自社で用意するか
  • 施工実績を自社で追加できる仕組み(WordPressなど)か
  • ドメインとサーバーの名義は自社になるか
  • 公開後の保守(更新・バックアップ・期限管理)を誰が行うか、費用はいくらか

制作会社の選び方は「ホームページ制作会社の選び方」、費用の考え方は「格安ホームページ制作の注意点」の記事でご案内しています。弊社では、建設・建築のお客様のホームページ制作・改善(「ホームページ制作/リニューアル」)と、公開後の保守(「ホームページ保守」)をお引き受けしています。

個人のお客様が相見積もりで選ぶリフォーム会社のホームページについては、「リフォーム会社のホームページ制作のポイント」で別に整理しています(お客様が知りたい8つのこと・施工事例のひな形・料金の載せ方)。

11. よくある質問

Q. 建設業のホームページで、いちばん大切なページはどれですか?

A. 施工実績です。写真・工事の種類・場所・工期・費用帯・お客様の課題を1件ごとに書くと、問い合わせにも検索にも効きます。

Q. 料金の目安を載せると、安さで比べられませんか?

A. 幅で書けば、安さの競争にはなりません。目安がないことのほうが、問い合わせをためらう理由になります。

Q. 下請けが中心の会社にも、ホームページは必要ですか?

A. 必要です。元請けの担当者や協力会社の候補が、発注前に会社を調べるためです。できる工事・施工体制・保険・実績を、飾らずに載せてください。

Q. 施工実績の写真は、スマートフォンで撮ったものでもよいですか?

A. 明るい時間に、施工前・施工中・施工後を同じ角度で撮れば使えます。看板になる数件だけでも、プロに撮ってもらうと見え方が変わります。

Q. ホームページの制作費と維持費は、どのくらいかかりますか?

A. 制作費は、施工実績の数や写真撮影の有無で幅がありますが、中小の建設・建築会社で30万〜200万円が目安です。維持費は、サーバー・ドメイン・保守で月1万〜2万円が中心です。

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