reCAPTCHAのGoogle Cloudへの移行|お問い合わせフォームの迷惑メール対策を止めないために確かめること【2026年版】
公開日:2026.10.23
- Webサイト保守
- WordPress

記事の監修
IT・WEB集客の専門家
波多野 明仁(Akihito Hatano)
WEB業界歴20年以上。大学生の頃に約50サイトを制作・運営して収益化。ITシステム開発会社でSEを6年間経験したのち独立。東証プライム企業をはじめ、これまでに4,000サイト以上を改善。自社メディアの制作・運営で培ったアクセスアップのノウハウを、クライアント企業のWEB集客に活かしている。1年でアクセス数が715倍になった企業、売上が25倍になった企業など、法人実績多数。
こんにちは、株式会社ソライルの波多野です。
「reCAPTCHAを、Google Cloudに移行してくださいという案内が来ていた」
「移行したかどうか分からないけれど、フォームは今も動いているようだ」
お問い合わせフォームの迷惑メール対策として、Googleの「reCAPTCHA(リキャプチャ)」を使っているホームページは多くあります。
そのreCAPTCHAは、2024年から、Googleのクラウドのサービス「Google Cloud」の仕組みへ移されてきました。
Googleの案内では、移行していないキーは自動で移され、2026年のはじめには自動の移行を終える予定とされています。
「自動で移されたなら、もう何もしなくてよい」と思われるかもしれません。
ただ、移行のあとに確かめておきたいことがいくつかあります。
この記事では、Webが専門ではない経営者・ご担当者の方に向けて、次のことを順番にご説明します。
- reCAPTCHAの移行とは、何が変わったのか
- 移行のあとに確かめたい4つのこと
- 無料で使える範囲と、超えたときに起きること
- 確かめる手順と、よくあるつまずき
- 専門家に任せたほうがよい場合
Google Cloudの画面や案内は変わることがあります。
実際に確かめるときは、Googleのドキュメントの最新の案内もあわせてご確認ください。
1. reCAPTCHAとは
reCAPTCHAは、フォームに入力しているのが人か、機械(ボット)かを見分けるGoogleの仕組みです。
「私はロボットではありません」というチェックの欄や、画面の右下に出る小さなマークを、見たことがある方も多いと思います。
機械が自動でフォームに送ってくる迷惑メールを減らすために、お問い合わせフォームや会員登録、ログインの画面などで使われています。
WordPressでは、Contact Form 7などのフォームのプラグインと組み合わせて使うことがよくあります。
2. reCAPTCHAの移行で、何が変わったのか
「reCAPTCHAの管理画面」から「Google Cloud」へ
これまでのreCAPTCHAは、reCAPTCHA専用の管理画面で、キー(サイトとGoogleをつなぐ合言葉のようなもの)を作って使っていました。
Googleは、このキーを「Google Cloud」のプロジェクトという単位で管理する形に移しています。
Googleのドキュメントでは、次のような予定が案内されています。
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 2024年7〜9月 | 以前の形のキーを、新しく作れなくなる |
| 2025年10〜12月 | 移していないキーの、自動の移行が始まる |
| 2026年1〜3月 | 自動の移行を終える。プロジェクトに入っていないキーは使えなくなる |
サイトのほうは、基本的にそのまま動く
Googleのドキュメントでは、移したあとも、サイトに入れているキーや仕組みは、基本的にそのまま使えると案内されています。
そのため、移行に気づかないまま、フォームがいつもどおり動いているサイトも多くあります。
料金のしくみが加わった
移行のあとは、Google Cloudの料金のしくみの中で使うことになります。
Googleのドキュメントでは、毎月10,000件の判定までは無料で、超えると料金がかかると案内されています。
中小企業のお問い合わせフォームであれば、無料の範囲に収まることが多いと考えられます。
ただ、フォームを置いているページの数や、迷惑な送信の量によっては、超えることもあります。
3. 移行のあとに確かめたい4つのこと

1. どのフォームで、reCAPTCHAを使っているか
まず、自社のサイトのどこでreCAPTCHAを使っているかを確かめます。
- お問い合わせフォーム
- 資料請求・予約のフォーム
- 会員登録やログインの画面
- コメントの欄
ページの右下に、reCAPTCHAの小さなマークが出ているかを見ると、見当がつきます。
2. キーが、誰のGoogleのアカウントにあるか
reCAPTCHAのキーは、作った人のGoogleのアカウントにひもづいています。
制作会社や、前の担当者のアカウントで作られていることもよくあります。
その場合、移行の案内のメールも、その人のところに届いています。
ソライルがご相談を受ける中でも、「キーを作ったアカウントが分からない」「退職した担当者のアカウントだった」ということが少なくありません。
3. キーが入っているプロジェクトと、請求先の設定
キーが、どのGoogle Cloudのプロジェクトに入っているかを確かめます。
自動で移されたキーは、Googleが用意したプロジェクトに入っていることがあります。
あわせて、そのプロジェクトに請求先(支払いの設定)があるかを確かめます。
無料の範囲に収まっていれば、請求先が無くても使えますが、超えたときの扱いが変わります。
4. 毎月の判定の件数と、迷惑メールの増減
Google Cloudの画面では、毎月どれくらいの判定が行われたかを確かめられます。
あわせて、フォームから届く迷惑メールが、最近増えていないかを確かめます。
急に増えている場合は、reCAPTCHAが期待どおりに働いていないこともあります。
4. 無料の範囲を超えたときに起きること
ここは、見落とされやすいところです。
Googleのドキュメントでは、請求先が無いまま無料の範囲を超えたとき、よく使われる判定の方法(siteverify)では、「合格」の結果が返されると案内されています。
フォームが止まらない代わりに、機械からの送信も合格として通ってしまうことになります。
つまり、フォームは動いていても、迷惑メール対策が実際には働いていない状態になりえます。
迷惑メールが急に増えたときは、件数が無料の範囲を超えていないかも確かめます。
対処としては、次のような方法があります。
- 請求先を設定し、料金がかかっても判定が続くようにする
- フォームを置くページを絞るなど、判定の件数を減らす
- ほかの迷惑メール対策と組み合わせる
フォームの迷惑メール対策の全体は、関連記事「フォームに迷惑メールが大量に届くときの対処法」でもご紹介しています。
5. 確かめる手順
1. reCAPTCHAの管理画面か、Google Cloudの画面を開く
キーを作ったGoogleのアカウントでログインし、reCAPTCHAの管理画面か、Google Cloudの「reCAPTCHA」の画面を開きます。
使っているキーと、ホームページのドメインが一覧に出ているかを確かめます。
2. キーが入っているプロジェクトを確かめる
キーごとに、どのプロジェクトに入っているかが表示されます。
プロジェクトの名前と、持ち主(オーナー)が誰かを確かめます。
3. 請求先と、件数を確かめる
プロジェクトの「お支払い」の画面で、請求先が設定されているかを確かめます。
reCAPTCHAの画面では、判定の件数の推移を見られます。
4. フォームから、テストで送ってみる
実際にフォームから送って、問題なく届くかを確かめます。
自動返信のメールが届くかもあわせて確かめます。
フォームのメールが届かないときは、関連記事「Contact Form 7でメールが届かない原因と直し方」もご覧ください。
6. よくあるつまずき
1. キーを作ったアカウントに、誰も入れない
制作会社の担当者や、退職した社員のアカウントで作られていると、画面に入れません。
その場合は、会社で管理するGoogleのアカウントで、新しくキーを作り直し、サイトの設定を入れ替える方法もあります。
アカウントの引き継ぎについては、関連記事「Web担当者の退職によるトラブルを回避する方法!業務引き継ぎのポイントも解説」もご参考にしてください。
2. 移行の案内メールを見落としていた
案内のメールは、キーを作ったアカウントに届きます。
会社の誰にも届いていなかった、ということがよくあります。
3. フォームを入れ替えたのに、古い設定が残っている
フォームのプラグインを入れ替えたときに、古いキーの設定が残っていたり、新しいフォームにreCAPTCHAが入っていなかったりすることがあります。
MW WP Formから別のフォームへ移した場合などは、関連記事「MW WP Formの開発終了」もあわせてご覧ください。
4. 迷惑メールが増えたのに、原因が分からない
無料の範囲を超えて判定が「合格」になっていたり、キーが使えなくなっていたりすることがあります。
フォームの見た目では分からないため、Google Cloudの画面で確かめます。
7. ご自身で進めるか、任せるかの目安
| 取り組み | ご自身で | 専門家に任せる |
|---|---|---|
| どのフォームでreCAPTCHAを使っているかの確認 | できます | ― |
| キーを作ったアカウントの確認 | 制作会社や前の担当者に聞けます | 分からなければ相談 |
| フォームからのテスト送信 | できます | ― |
| プロジェクト・請求先・件数の確認 | Google Cloudに慣れていれば | 画面が分かりにくいため任せるのが安心 |
| キーの作り直しと、サイトの設定の入れ替え | ― | フォームが止まるおそれがあるため任せるのが安心 |
相談するときに伝えること
- ホームページのアドレス
- reCAPTCHAを使っているフォームのページ
- キーを作ったアカウント(分かる範囲で)
- 移行の案内メールが届いていたか
- 最近、フォームの迷惑メールが増えているか
8. ソライルの保守での見守り方
ソライルのホームページ保守では、WordPressのサイト向けのスタンダードプラン以上で、WordPress本体・プラグイン・テーマの更新と、更新後の表示確認を毎月行っています。
「reCAPTCHAの移行が済んでいるか分からない」「フォームの迷惑メールが増えてきた」というご相談も承っています。
キーの持ち主と設定を確かめ、必要であれば会社のアカウントでの作り直しや、フォームの設定の入れ替えまでお任せいただけます。
ソライルはお客様に2つのことをお約束しています。
毎月、必ずサイトを確認します。
毎月、月次報告をメールにてお送り致します。
月次報告はスタンダードプラン以上が対象で、ライトプランではオプションで追加できます。
9. まとめ
- reCAPTCHAは、2024年からGoogle Cloudの仕組みへ移されてきた。Googleの案内では、2026年のはじめに自動の移行を終える予定
- サイトのほうは、基本的にそのまま動くため、移行に気づいていないこともある
- 移行のあとは、キーの持ち主・プロジェクト・請求先・件数の4つを確かめる
- 請求先が無いまま無料の範囲を超えると、迷惑メール対策が実際には働かなくなることがある
- キーの持ち主が分からないときは、会社のアカウントで作り直す方法もある
「うちのフォームのreCAPTCHAが、きちんと働いているか知りたい」と思われたら、ソライルの無料サイト健康診断をご利用ください。
フォームにURLを入れて送っていただくだけで、通常1営業日以内に、メールで所見をお返しします。
営業のお電話はいたしません。
ホームページの更新と確認を、毎月まとめて任せたい方は、ホームページ保守サービスのページもご覧ください。
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よくある質問
Q. 移行の手続きをしていません。フォームは止まってしまいますか?
A. Googleのドキュメントでは、移していないキーは自動で移され、サイトのほうは基本的にそのまま使えると案内されています。
ただ、プロジェクトに入っていないキーは使えなくなるとされているため、今のキーが使える状態かを確かめておくと安心です。
Q. 料金はかかりますか?
A. Googleのドキュメントでは、毎月10,000件の判定までは無料と案内されています。
中小企業のお問い合わせフォームであれば、無料の範囲に収まることが多いと考えられます。
件数は、Google Cloudの画面で確かめられます。
Q. 請求先を設定しないと、どうなりますか?
A. 無料の範囲に収まっていれば、そのまま使えます。
ただ、無料の範囲を超えると、判定の方法によっては、機械からの送信も「合格」として通るようになると案内されています。
迷惑メールが急に増えたときは、件数を確かめてみてください。
Q. キーを作ったのが、前の制作会社です。どうすればよいですか?
A. まず、前の制作会社に、キーがどのアカウントにあるかを確かめます。
引き継ぎが難しい場合は、会社で管理するGoogleのアカウントで新しくキーを作り直し、サイトの設定を入れ替える方法もあります。
Q. reCAPTCHAのマークが出ていると、ホームページは遅くなりますか?
A. reCAPTCHAは、読み込むページによっては、表示の速さに少し影響することがあります。
フォームのあるページだけで読み込むように設定すると、ほかのページへの影響を減らせます。
Q. reCAPTCHAだけで、迷惑メールは防げますか?
A. reCAPTCHAだけで、すべての迷惑メールを防げるわけではありません。
人が手で送ってくる営業や迷惑な送信は、reCAPTCHAでは見分けにくいためです。
入力の項目の工夫など、ほかの対策と組み合わせるのがおすすめです。
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