フォームに迷惑メールが大量に届くときの対処法|効く順に3つ
公開日:2026.09.16 更新日:2026.10.07
- Webサイト保守
- WordPress

記事の監修
IT・WEB集客の専門家
波多野 明仁(Akihito Hatano)
WEB業界歴20年以上。大学生の頃に約50サイトを制作・運営して収益化。ITシステム開発会社でSEを6年間経験したのち独立。東証プライム企業をはじめ、これまでに4,000サイト以上を改善。自社メディアの制作・運営で培ったアクセスアップのノウハウを、クライアント企業のWEB集客に活かしている。1年でアクセス数が715倍になった企業、売上が25倍になった企業など、法人実績多数。
こんにちは、株式会社ソライル Web集客コンサルタントの波多野です。
「お問い合わせフォームから、英語の迷惑メールが毎日20件も届くんです」。これも、よくいただくご相談です。厄介なのは、量そのものよりも、本物のお問い合わせが埋もれることです。迷惑メールを消す作業に慣れてくると、その勢いで本物まで消してしまう。実際に「大事な見込み客からの連絡を消していた」という話を、何度か聞いています。
対策はいくつかありますが、順番を間違えると、送信のハードルを上げて本物の問い合わせまで減らしてしまいます。この記事では、効き目と手間のバランスが良い順にお伝えします。
なぜ、フォームに迷惑メールが来るのか
大半は人間ではなく、プログラムが自動で送信しています。インターネット上を巡回して入力欄のあるページを見つけ、片っ端から送っていく仕組みです。あなたの会社が狙われたわけではなく、フォームがあるから順番が回ってきた、というだけのことです。
だから「小さい会社だから大丈夫」という理屈は通りません。公開されている以上、等しく回ってきます。目的は、宣伝、偽サイトへの誘導、そして送信先として使えるかどうかの調査です。
効き目の高い順に、3つの対策
reCAPTCHA(リキャプチャ)を入れる
Googleが無料で提供している、人間かプログラムかを判定する仕組みです。いまの主流である「v3」は、訪問者に画像を選ばせたりチェックを入れさせたりしません。裏側で動きを見て、怪しい送信だけを弾きます。
おすすめの理由は、効き目が大きいのに、入力する人の手間がまったく増えないからです。フォームからの迷惑メールが多いなら、まずこれを入れてください。これだけで大半が止まります。
WordPressであれば、Contact Form 7をはじめ主要なフォームのプラグインが対応しています。設定はGoogleでキーを取得してフォーム側に登録する作業で、制作会社や保守会社に依頼できます。フォームのプラグイン選びはWordPressのお問い合わせフォームを簡単に設置できるプラグインにまとめてあります。
日本語が含まれない送信を弾く
国内のお客様しか想定していないフォームであれば、これが強力です。本文に日本語のひらがなや漢字が1文字も含まれない送信を、受け付けないようにします。
海外から自動送信される迷惑メールは、ほぼ英語やキリル文字です。そのため、この条件だけで狙い撃ちできます。ただし、海外からの引き合いを受けたい会社には使えません。自社の商売の形に合わせて判断してください。
入力欄を増やしすぎない
意外に思われるかもしれませんが、入力項目を増やしても迷惑メールは減りません。プログラムは全部の欄を機械的に埋めるだけなので、手間だと感じるのは人間のほうだけです。
「対策のために項目を増やす」は逆効果になります。減るのは本物の問い合わせのほうです。項目は必要最低限にしておいてください。
やりがちな失敗
- フォームを閉じて、メールアドレスの画像を置く。迷惑メールは減りますが、問い合わせの数はそれ以上に減ります。入力して送るより、アドレスを書き写して送るほうが、はるかに面倒だからです
- 「ロボットではありません」のチェックや、ゆがんだ文字の入力を追加する。古い形式のもので、読みにくくて離脱の原因になります。いまはv3で裏側で判定できます
- フォルダに自動で振り分けて見ないことにする。本物が混ざったときに気づけません。振り分けるにしても、定期的に中身を確認する運用にしてください
フォームのほかにも、入口は3つある
ここまでは、お問い合わせフォームの話でした。WordPressのサイトには、外から書き込める入口が、フォームのほかにも3つあります。コメント欄、トラックバック、会員登録です。
会社のサイトでは、この3つを使っていないことがほとんどです。ところが、使っていないのに開いたままになっていることが、よくあります。フォームの対策をしても迷惑な書き込みが減らないときは、こちらを確かめてください。

考え方は「使っていない入口は閉じる、使う入口には見張りを付ける」
| 入口 | 開いたままだと起きること | 使っていない場合 | 使っている場合 |
|---|---|---|---|
| お問い合わせフォーム | 英語などの迷惑メールが届く | (閉じない) | reCAPTCHA v3、日本語を含まない送信を弾く |
| コメント欄 | 宣伝のコメントが承認待ちにたまる。承認なしの設定だと、そのまま公開される | 受け付けを止める | 手動の承認にして、スパム判定のプラグインを入れる |
| トラックバック・ピンバック | ほかのサイトからの通知を装った宣伝が届く | 受け付けを止める | 会社のサイトでは、使う場面はほぼない |
| 会員登録(ユーザー登録) | 見覚えのないユーザーが増えていく | 登録を止める | 登録フォームにも reCAPTCHA を入れ、権限を最小にする |
コメント欄を確かめる
管理画面の「コメント」を開いて、承認待ちやスパムに、英語の宣伝が並んでいないかを見ます。並んでいれば、コメント欄が開いています。
コメントを使っていない場合は、次の順で止めます。
- 「設定」→「ディスカッション」で、「新しい投稿へのコメントを許可する」のチェックを外す
- 同じ画面で、「新しい投稿に対し他のブログからの通知 (ピンバック・トラックバック) を受け付ける」のチェックも外す
- すでに公開している記事は、投稿の一覧で記事をまとめて選び、「一括操作」の「一括編集」で、コメントとトラックバックを「許可しない」に変える
- たまっているスパムのコメントを削除する
1と2は、これから書く記事にだけ効きます。3を忘れると、過去の記事のコメント欄は開いたまま残ります。
コメントを使っている場合は、「設定」→「ディスカッション」で「コメントの手動承認を必須にする」にチェックを入れ、スパムを自動で振り分けるプラグインを入れます。よく使われる「Akismet」は、個人のブログは無料ですが、会社のサイトで使う場合は有料のプランが必要です。
会員登録(ユーザー登録)を確かめる
「設定」→「一般」を開き、「だれでもユーザー登録ができるようにする」にチェックが入っていないかを見ます。会員制のサイトでなければ、チェックは外します。
あわせて、その下の「新規ユーザーのデフォルト権限グループ」が「購読者」になっていることを確かめます。ここが「管理者」や「編集者」になっていると、登録しただけの人が記事を書き換えられることになります。
「新規ユーザー登録」という件名のメールが続けて届く、「ユーザー」の一覧に見覚えのない名前が増えている。このようなときは、登録が開いています。登録を止めたうえで、見覚えのないユーザーを削除します。
1つだけ、区別していただきたいことがあります。見覚えのないユーザーの権限が「管理者」になっている場合は、スパムではなく、不正に入られた疑いがあります。削除する前に、保守を頼んでいる会社か専門家に相談してください。
会員登録を使っているサイト(会員制、ネットショップなど)は、登録を止められません。登録フォームに reCAPTCHA を入れる、メールアドレスの確認が済むまで有効にしない、といった対策を組み合わせます。
管理画面で、5分でできる確認
- 「コメント」に、承認待ち・スパムがたまっていないか
- 「設定」→「ディスカッション」で、使っていないコメントとトラックバックが開いていないか
- 「設定」→「一般」で、使っていないユーザー登録が開いていないか
- 「ユーザー」に、見覚えのない名前がないか
- お問い合わせフォームに、reCAPTCHA が入っているか
一度確かめたあとも、テーマやプラグインを入れ替えたときに設定が変わることがあります。月に一度、同じ5つを見直すと安心です。
それでも届いてしまったときの扱い
対策をしても、ゼロにはなりません。残った分は、次のように扱ってください。
- 本文中のリンクを開かない。偽サイトへの誘導や、ウイルスの配布を目的としたものがあります
- 返信しない。返信すると「このアドレスは生きている」と知らせることになり、かえって増えます
- 添付ファイルを開かない。請求書や納品書を装ったものは、特に注意してください
なお、自社から送ったメールが相手に届かない、という逆方向の悩みもよくあります。こちらは原因も対策も別の話になるので、メールが相手に届かない?迷惑メール判定される原因と対処法をご覧ください。
ソライルの場合
保守のお客様からこのご相談をいただいたときは、まずフォームの現状を確認して、reCAPTCHAが入っているかどうかを見ます。入っていなければ、そこから対応します。
作業の範囲について、正直に書いておきます。フォームまわりの設定変更は、内容によって保守の範囲内で対応できるものと、別途お見積りになるものがあります。判断がつきにくい部分なので、まず状況をうかがって、費用がかかる場合は先に金額をお伝えしてから着手します。料金と作業範囲はホームページ保守・運用管理サービスのページに公開しています。
できないことも書いておきます。迷惑メールを完全にゼロにすることはお約束できません。送る側も手を変えてくるので、どの対策も「大半を止める」ものだとお考えください。
フォームの迷惑メール対策、まとめ
- 送っているのは人間ではなく自動のプログラム。狙われたわけではなく、順番が回ってきただけ
- いちばん効くのはreCAPTCHA v3。訪問者の手間が増えないのが利点
- 国内向けのフォームなら、日本語が含まれない送信を弾くのも強力
- 入力欄を増やしても迷惑メールは減らない。減るのは本物の問い合わせ
- 届いてしまった分は、リンクを開かない、返信しない、添付を開かない
本当の損失は、迷惑メールを消す手間ではなく、その中に紛れた1件を見落とすことです。まずはreCAPTCHAが入っているかどうか、確認してみてください。
よくある質問
Q. reCAPTCHAを入れると、問い合わせが減りませんか?
いまの主流であるv3は、訪問者に画像を選ばせたりチェックを入れさせたりしないため、入力する人の手間は増えません。古い形式のように離脱の原因になることは、ほとんどなくなりました。
Q. 入力項目を増やせば、迷惑メールは減りますか?
減りません。自動のプログラムは全部の欄を機械的に埋めるので、項目が増えて面倒になるのは人間のほうだけです。対策としては逆効果で、本物の問い合わせが減ります。項目は必要最低限にしてください。
Q. フォームをやめて、メールアドレスを載せるだけにしたほうがいいですか?
おすすめしません。迷惑メールは減りますが、問い合わせの数はそれ以上に減ります。アドレスを書き写して自分でメールを作るのは、フォームに入力して送るよりもずっと手間だからです。
Q. 届いてしまった迷惑メールに返信してもいいですか?
返信しないでください。返信すると、そのアドレスが実際に使われていると相手に知らせることになり、送られてくる量がかえって増えます。本文中のリンクや添付ファイルも開かないでください。
お問い合わせからお気軽にご相談ください。フォームの状況を拝見するところからお手伝いできます。

自分で直せないときは、ご相談ください
原因が分からない、試しても戻らないときは、無理に操作を続けないでください。
症状別の確かめ方と、弊社への相談の流れを1ページにまとめています。
- 初回のご相談は無料です
- 代表が直接、原因まで調べて直します
- 他社が作ったサイトにも対応しています
保守の全体像(費用・契約・頼み先)は「ホームページ保守の完全ガイド」へ
関連記事







