ホームページがときどき重い・開かない原因は共用サーバー?見分け方
公開日:2026.10.30
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記事の監修
IT・WEB集客の専門家
波多野 明仁(Akihito Hatano)
WEB業界歴20年以上。大学生の頃に約50サイトを制作・運営して収益化。ITシステム開発会社でSEを6年間経験したのち独立。東証プライム企業をはじめ、これまでに4,000サイト以上を改善。自社メディアの制作・運営で培ったアクセスアップのノウハウを、クライアント企業のWEB集客に活かしている。1年でアクセス数が715倍になった企業、売上が25倍になった企業など、法人実績多数。
サイトがときどき重くなったり、開かなくなったりする原因は、自分のサイトではなく、同じサーバーを使っている別の利用者の負荷のこともあります。
まずは重かった日時と症状を書き留め、サーバー会社の障害・メンテナンス情報と、管理画面にあるリソース(サーバーの計算力やメモリ)の使用状況を見てください。
原因を確かめないうちに、プランを上げたり、プラグインを次々に止めたりするのは避けてください。
開かない時間が続いていて、原因を見てほしい方は「ホームページのトラブル対応」のページからご相談いただけます。
最近、保守でお預かりしているサイトで、表示が重くなったり、ときどき開かなくなったりすることがありました。サーバー会社に問い合わせたところ、障害は起きていないものの、同じサーバーに入っている別の契約にアクセスが集中して、一時的に負荷が高くなっていた、という回答でした。お預かりしているサイトの側には、リソースの使いすぎなど、原因になるようなことは見当たらないとのことでした。このような重さは、サイトの中を探しても、直すところが見つかりません。
サイトの表示速度の見直し全般は「ホームページの表示速度が遅い原因と対処法」に、まったく開かなくなったときの確かめ方は「サーバーダウンとは?まず確かめる3つのこと」に書いています。ここでは「ときどき重い」「ときどき開かない」に絞って、見分け方とサーバー会社への伝え方をまとめます。
共用サーバーは、1台のサーバーを何人もで分け合う契約
会社のサイトでよく使われるレンタルサーバーの多くのプランは、共用サーバーです。1台のサーバーの中に、たくさんの利用者の契約が入っています。ロリポップ!レンタルサーバーも、禁止事項のページで、複数のユーザーが同じサーバーを共有して使う共用サーバーだと案内しています(ロリポップ「禁止事項」)。
たとえるなら、1棟のビルに多くの会社が入っている状態です。部屋はそれぞれ分かれていますが、エレベーターや電気の設備は共通です。どこかの会社に来客が一度に押し寄せると、ほかの階の会社もエレベーターを待たされます。サーバーでいえば、CPU(計算をする部品)やメモリ(作業をする机のようなもの)、通信の回線が、この共通の設備にあたります。
ロリポップは公式のコラムで、レンタルサーバーはほかのユーザーと環境を分け合っているので、自分のサイトに問題がなくても、ほかのユーザーの影響を受けることがあると説明しています(ロリポップのコラム「503エラーを回避!レンタルサーバーでの同時接続数を理解しよう」)。
サーバー会社の側も、手を打っています。エックスサーバーの利用規約は、サーバーやネットワークに著しく負荷をかける行為を禁止事項に挙げています(エックスサーバー「利用規約」第24条)。ロリポップは、1つのサイトへのアクセスでサーバーが埋まり、ほかの利用者が使えなくなるのを防ぐために、同時に受け付けるアクセスの数に上限を設けていると説明しています。上限を超えると「503」というエラーの画面が出ます(同じコラム。いずれも2026年10月時点)。
そのため、ほかの利用者の負荷による重さは、一時的なもので終わることもあります。けれども、同じサーバーで何度も繰り返されることもあります。反対に、アクセスが急に増えたときなどは、自分のサイトがほかの利用者に負荷をかける側になることもあります。どちらなのかを見分けられると、落ち着いて動けます。
自分のサイトが原因か、サーバーの側かを見分ける
どれか一つで決めずに、いくつかを重ねて見ます。その前に、別の端末やスマートフォンの回線でも重いかを確かめ、自分のパソコンや社内の回線の問題ではないことを確かめておきます。
| 確かめること | サーバーの側を疑うとき | 自分のサイトを疑うとき |
|---|---|---|
| 重かった日時 | 更新も告知もしていないのに、特定の時間や日だけ重い | 記事の公開や告知など、アクセスが増えた時間と重なる |
| ほかのページと管理画面 | どのページも管理画面も、同じ時間に重い | 特定のページだけが重い |
| 同じサーバーの別のサイト、画像のURL | 別のサイトや、画像1枚を直接開いても重い | 別のサイトや画像はすぐに開く |
| 障害・メンテナンス情報 | 自分のサーバーの番号で障害が載っている | 載っていない(ただし、それだけでは決められない) |
| リソースの使用状況 | 自分の契約の使用量はふだんどおりなのに重い | 重かった時間に、自分の契約の使用量が跳ね上がっている |
重かった日時を書き留める
「ときどき重い」は、あとから説明しようとしても、いつのことだったか分からなくなりがちです。重いと感じたら、日時と、どのくらい待ったか(20秒ほどかかった、開かなかった、など)をメモしておきます。2〜3回分あるだけでも、見分けやすくなります。
サイトの更新も告知もしていないのに、特定の時間帯や日だけ重いなら、サーバーの側を疑います。記事を公開した直後やメールマガジンを送った直後など、自分のサイトにアクセスが集まる時間と重なるなら、自分のサイトの側を先に見ます。
ほかのページと管理画面も開いてみる
重いときに、トップページだけでなく、ほかのページやWordPressの管理画面も開いてみます。特定のページだけが重いなら、そのページの画像や埋め込みなど、ページの中身を先に疑います。どのページも管理画面も同じ時間に重いなら、サイト全体か、サーバーのどちらかです。
同じサーバーの別のサイトや、画像のURLを開いてみる
同じ契約の中に、別のドメインのサイトを置いていることがあります。会社のサイトと採用サイトを分けている場合などです。重いときに別のサイトも開いてみて、同じように重ければ、サーバーの側の見込みが高くなります。
別のサイトがなければ、サイトに載せている画像を1枚選び、その画像のURLをブラウザで直接開いてみます。画像は多くの場合、WordPressの処理を通らずに返ってくるので、ふだんはすぐに表示されます。一度見た画像はブラウザに残っていることがあるので、シークレットウィンドウ(閲覧の記録を残さない画面)で開きます。画像1枚でも待たされるなら、WordPressより手前の、サーバーや通信の側を疑います。画像はすぐ出るのにページは重いなら、WordPressやプラグインの側に目を向けます。
サーバー会社の障害・メンテナンス情報を見る
サーバー会社は、障害やメンテナンスの情報を公式のページに載せています(2026年10月時点)。
- エックスサーバー: 障害・メンテナンス情報
- ロリポップ!レンタルサーバー: お知らせの障害情報とメンテナンス情報
- さくらのレンタルサーバ: メンテナンス・障害情報
見るときは、自分のサーバーの番号と照らし合わせます。エックスサーバーの障害・メンテナンス情報は「sv」で始まるサーバーの番号ごとに載っていて、1分ほどで終わった短い障害も掲載されています。重かった時刻に、自分のサーバーの番号で何か載っていれば、原因はサーバー会社の側である可能性が高いです。
ただ、ほかの利用者の負荷で一時的に重くなっただけのときは、障害情報に載るとは限りません。何も載っていないからといって、サーバーの側ではないとは言い切れない、ということです。
管理画面でリソースの使用状況を見る
サーバー会社によっては、自分の契約がどれだけサーバーの力を使っているかを、管理画面で見られます。エックスサーバーでは、サーバーパネルの「リソースモニター」で、CPU、メモリ、転送量の使用状況を確かめられます(エックスサーバーのマニュアル「リソースモニター」、2026年10月時点)。
重かった時刻に、自分の契約の使用量が跳ね上がっていれば、自分のサイトが重さの元と考えられます。使用量はふだんどおりなのに重かったなら、自分のサイト以外、つまりサーバー全体の混雑や障害を疑います。
画面の名前や見られる項目は、サーバー会社やプランで違います。見つからないときは、サーバー会社に「重かった時間に、私の契約がリソースの上限にかかっていなかったか」と聞くのが確かです。自分の契約が上限にかかっていた場合の考え方は「サーバーのプランを上げればホームページは速くなる?」にまとめています。
サーバー会社に問い合わせるとき
見分けた結果、サーバーの側が疑わしければ、サーバー会社に問い合わせます。サーバー全体の負荷の記録は、サーバー会社でなければ見られません。こちらから分からないことを確かめてもらうために、伝えることは4つです。
- いつ: 重かった、開かなかった日時。何分くらい続いたか。何回あったか
- どのURL: 重かったページのURL。トップページだけか、ほかのページや管理画面もか
- どんな症状: 表示まで何秒かかったか。真っ白だったか。エラーの画面なら、そこに出ていた文言(「503」など)
- 何を試したか: 別の端末や回線でも同じだったか。障害・メンテナンス情報を見たか。リソースの使用状況はどうだったか。最近サイトに加えた変更はあるか
あわせて、契約しているサーバーの番号を書いておくと、調べてもらいやすくなります。パスワードは書きません。
文例です。日時や症状は、実際のものに置き換えてください。
件名: サイトの表示が時間帯によって重くなる件のご相談
いつもお世話になっております。株式会社○○の△△です。
契約しているサーバー(サーバー番号: ○○○○)で運営しているサイトの表示について、ご相談です。
次の日時に、サイトの表示が重くなったり、開かなくなったりしました。
・○月○日 14時10分ごろから20分ほど
・○月○日 20時ごろから10分ほど
重かったURL: https://example.co.jp/(ほかのページと管理画面も、同じ時間に重くなりました)
症状: 表示まで20秒ほどかかり、一度は「503」のエラーの画面が出ました。
試したこと:
・スマートフォンの回線や別のパソコンでも、同じように重くなりました
・障害・メンテナンス情報を確認しましたが、該当する掲載は見当たりませんでした
・この期間に、サイトの更新やプラグインの追加はしていません
お手数ですが、この時間帯にサーバー全体の負荷が高くなっていなかったか、また、こちらの契約がリソースの上限にかかっていなかったかを確かめていただけますでしょうか。同じことが続くようでしたら、取れる対策もあわせて教えていただけると助かります。
よろしくお願いいたします。
返事で、サーバー全体の負荷が高い時間があったと分かれば、自分のサイトを先に直す必要はありません。ほかの利用者が誰なのかを知る必要もありません。不具合の伝え方そのものは「ホームページの不具合を相談するときの伝え方」にも詳しく書いています。
重さが続くときの選択肢
一度きりなら、記録だけ残して様子を見てかまいません。何度も繰り返すときは、次の3つの選択肢があります。私のおすすめは、手間の少ない順に、今のサーバー会社への相談から始めることです。
今のサーバー会社に、別のサーバーへ移せるか相談する
同じサーバー会社のまま、収容先のサーバー(自分の契約が入っている1台)を替えてもらえるかを聞いてみる方法です。受けてもらえるかどうかや、手順・費用は会社ごとに違うので、まずは「同じ時間帯の重さが続いているので、別のサーバーへ移すことはできますか」と聞いてみるところからです。書き留めた日時の記録が、そのまま相談の材料になります。
プランを見直す
同じ会社の中で、上のプランや法人向けのプランに替える方法です。たとえばエックスサーバーには、今の契約からデータを引き継いで法人向けの「XServerビジネス」に切り替える手順があり、新しいサーバーにデータをコピーし、動作を確かめてから切り替えます(エックスサーバーのマニュアル「XServerビジネスへの変更」、2026年10月時点)。
ただ、プランを上げて変化が分かりやすいのは、自分の契約が上限にかかっていたときです。ほかの利用者の負荷が原因のときは、プランを替えると収容先のサーバーも変わるのか、新しいプランでは何が違うのかを、サーバー会社に聞いてから決めます。
別のサーバー会社へ移転する
サーバー会社そのものを替える方法です。ドメインの向き先やメールの設定も切り替えるので、手間と時間はいちばんかかります。移転先も共用サーバーであれば、ほかの利用者の影響を受ける仕組みは変わりません。移転を考えるなら、重さだけでなく、サーバーの古さやサポートの受け方もあわせて比べます。
ご自分でできること、任せたほうがよいこと
ご自分でできるのは、次のことです。
- 重かった日時と症状を書き留める
- 別の端末や回線、ほかのページ、画像のURLで確かめる
- 障害・メンテナンス情報を見る
- 文例をもとに、サーバー会社へ問い合わせる
次のことは、保守会社や制作会社に任せたほうが安心です。
- リソースの使用状況やサーバーの記録(ログ)を読み取り、自分のサイトに重い処理がないかを調べる
- 別のサーバーへの移動やプラン変更のときの、データのコピーと動作の確認
- 別のサーバー会社への移転
ソライルの保守では、サーバーの管理もお預かりしています。表示が重い、ときどき開かないというときは、サイトの側かサーバーの側かを切り分けるところから始めます。今のサーバーのままで大丈夫か、一度見てほしいという方は、無料のサイト健康診断をご利用ください。
よくある質問
Q. 共用サーバーで、ほかの利用者の影響をまったく受けないようにできますか?
A. 共用サーバーは1台を分け合う仕組みなので、まったく受けないようにはできません。サーバー会社によっては、負荷をかけすぎる行為を規約で禁じたり、アクセスの数に上限を設けたりして、影響を抑えています。重さが続くときは、日時を記録してサーバー会社に相談してください。
Q. 重いと感じたら、すぐにサーバー会社へ問い合わせればよいですか?
A. 先に、別の端末や回線でも重いか、障害・メンテナンス情報に載っていないかを確かめてください。そのうえで、いつ、どのURLで、どんな症状が出て、何を試したかをまとめて伝えると、調べてもらいやすくなります。
Q. サーバーを移転すれば、重さはなくなりますか?
A. 移転先のサーバーの状態によります。移転先も共用サーバーであれば、ほかの利用者の影響を受けることはあります。ドメインやメールの切り替えも伴うので、まずは今のサーバー会社に、別のサーバーへ移せるかを相談してから決めるのがおすすめです。
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