ページ数の多いサイトがSEOに強い理由と、中小企業が「何を・どの順で・月に何ページ」増やすかの決め方

公開日:2026.09.30

  • Webサイト保守
  • Web集客コンサルティング

記事の監修

IT・WEB集客の専門家

波多野 明仁(Akihito Hatano)

WEB業界歴20年以上。大学生の頃に約50サイトを制作・運営して収益化。ITシステム開発会社でSEを6年間経験したのち独立。東証プライム企業をはじめ、これまでに4,000サイト以上を改善。自社メディアの制作・運営で培ったアクセスアップのノウハウを、クライアント企業のWEB集客に活かしている。1年でアクセス数が715倍になった企業、売上が25倍になった企業など、法人実績多数。

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こんにちは、株式会社ソライルの波多野です。

「ページ数が多いほうがSEOに強い、と聞いたが本当か」「うちのサイトは10ページしかないが、足りないのか」。制作や保守のご相談で、よくいただく質問です。答えは「本当。ただし条件つき」です。

ページ数が効くのは、検索語1つに対してページ1つが対応し、そのページが検索する人の役に立つときです。同じ内容を薄く増やしても効きません。この記事では、ページ数が効く理由、効かない条件、中小企業が自社に必要なページ数を決める方法、何をどの順で増やすか、月に何ページ・誰が書くか、増やす前に既存のページを整理する手順まで、順にご案内します。

  • ページ数が多いサイトが検索に強い理由(入口の数・内部リンク・更新・サイト全体の評価)
  • ただ増やしても効かない条件(薄い・重複・古い)
  • 業種別:必要なページ構成の例(30・50・100ページ)
  • 増やすページの種類7つと優先順位、月2〜4ページの年間計画
  • 誰が書くか(自社・外注・保守)と、増やす前の既存ページの整理
  • 数字の見方、実例、よくある失敗5つ

1. ページ数が多いサイトが検索に強い理由

理由は4つあります。もっとも大きいのは1つ目です。

理由 何が起きるか 例
入口の数が増える 検索語1つに対して、答えるページが1つ必要。ページが増えると、検索から入ってくる「入口」が増える 10ページのサイトは10種類の検索語にしか出ない。50ページなら50種類
内部リンクで関連が伝わる 関連するページ同士がリンクでつながると、検索エンジンにサイトの専門分野が伝わり、個々のページの評価も上がる 「外壁塗装の費用」の記事から「外壁塗装の事例」「外壁塗装の流れ」へリンク
更新が続いていると分かる ページを足し続けているサイトは、検索エンジンにも見る人にも「今も動いている」と伝わる 月2ページ足すサイトと、3年止まったサイト
サイト全体の評価が上がる 役に立つページが積み重なると、サイト全体の信頼が上がり、新しいページも上位に出やすくなる 記事が30本を超えたころから、新しい記事が早く上位に出るようになる

言い換えると、ページ数そのものに点数が付くのではなく、「検索語ごとに答えるページがある」状態を作ると、結果としてページ数が増える、という関係です。この順番を間違えて「ページ数を増やすこと」を目的にすると、次章の落とし穴にはまります。

ページ数が効く理由=検索の入口の数(検索語1つ=ページ1つ)。10ページのサイトは入口が10種類の検索語、50ページのサイト(サービス×地域・悩みへの回答・事例・よくある質問・料金の目安を追加)は入口が50種類で、内部リンクで関連が伝わり、更新が続くと分かる。薄い・重複・古いページは入口にならない。「検索語ごとに答えるページがある」状態を作ると、結果としてページ数が増える

2. ただ増やしても効かない条件(薄い・重複・古い)

ページを増やしても効かない、むしろ下がる条件が3つあります。

条件 起きること 見分け方
薄い 数百字で一般論しか書いていないページ。検索する人の疑問に答えていない そのページだけを読んで、疑問が解決するか
重複 同じ検索語を狙うページが複数ある。似た内容のページが多い 検索語ごとに「答えるページは1つ」になっているか
古い 料金・制度・年号が古いまま。「2019年版」のような記事 更新日を見て、1年以上触っていない記事が何本あるか

薄いページや重複するページは、統合するか削除したほうが、サイト全体の評価は上がります。「ページ数を減らしたら順位が上がった」という例は珍しくありません。増やす前に既存のページを整理する手順は、11章でご案内します。

3. 中小企業に必要なページ数の目安:業種別の構成例

「何ページあればいいか」は、業種と、狙う検索語の数で決まります。目安として、3つの段階に分けて構成例を示します。

段階 ページ数の目安 構成の例 向いている会社
基本 10〜30ページ 会社概要・サービス(1事業1ページ)・実績・お知らせ・採用・問い合わせ+サービスごとの詳細ページ数本 紹介中心で、社名検索と信用が目的の会社
集客 30〜100ページ 基本+サービス×地域のページ・悩み別の解説記事・事例・よくある質問・料金の目安 検索からの問い合わせを増やしたい会社(多くの中小企業はここ)
専門メディア 100ページ〜 集客+用語解説・比較・制度の解説・毎月の記事 専門分野で「この分野ならこの会社」と覚えてもらいたい会社

たとえば、市内で外壁塗装・屋根・水まわりを手がけるリフォーム会社なら、工事の種類(10種類)×地域(3市)で30ページ、悩み別の記事(雨漏り・色選び・時期・費用)で20ページ、事例で20ページ、合計70ページ前後が「集客」段階の構成です。目安は「狙う検索語の数+事例の数」で決まり、業種が同じでも会社によって変わります。

4. 狙う検索語の集め方(社内にある材料から)

ページを増やす前に、狙う検索語の一覧を作ります。ツールを買う必要はなく、材料は社内と無料のツールにあります。

集める場所 見つかる検索語 やり方
Search Console すでに自社サイトが表示されている語 「検索パフォーマンス」で過去3か月の検索語を書き出す。表示回数が多くクリックが少ない語は、専用ページを作る候補
問い合わせ・電話の内容 お客様が実際に使う言葉 受付と営業に「最近よく聞かれること」を10個挙げてもらう。その言葉がそのまま検索語になる
見積もり・商談の質問 頼む前に迷うこと 「費用はいくらか」「期間はどれくらいか」「保証は」など。料金・流れ・保証のページの候補
検索の候補表示 世の中で検索されている組み合わせ 検索窓に「サービス名+スペース」と打ち、出てくる候補(費用・口コミ・◯◯市…)を書き出す
競合のサイトのページ一覧 同業が答えている検索語 上位に出ている同業サイトの「サービス」「ブログ」のタイトルを書き出し、自社に無いものを候補にする

集めた検索語は、「サービス×地域」「悩み」「料金」「事例」「用語」の型(次章)に分け、1つの検索語に1ページを割り当てます。この一覧が、そのまま年間計画(7章)の材料になります。

5. 増やすページの種類7つと、優先順位

増やすページには種類があり、効き方と手間が違います。優先順位の高い順に並べます。

増やすページの種類7つと優先順位:1 サービス×地域、2 悩み・質問への回答、3 事例・実績、4 よくある質問、5 料金・費用の目安、6 用語・制度の解説、7 比較・選び方。年間計画(48ページモデル):1〜3か月はサービス×地域で月4→12、4〜6か月は悩みへの回答・料金で月3→21、7〜9か月は事例+FAQで月4→33、10〜12か月は用語・制度と既存の見直しで月3→48。本数より止めないこと

優先 ページの種類 狙う検索語の型 手間 効き方
1 サービス×地域 「外壁塗装 ◯◯市」 中(1本の型を作れば量産できる) 問い合わせに直結。地域名で上位に出やすい
2 悩み・質問への回答 「雨漏り 応急処置」「◯◯ 費用 相場」 中 検索の数が多く、入口として強い
3 事例・実績 「◯◯市 キッチン リフォーム 事例」 小(1件ずつ同じ型で) 信用と検索の両方に効く。増やし続けやすい
4 よくある質問 「◯◯ とは」「◯◯ できますか」 小 1問1ページで、細かい検索語を拾う
5 料金・費用の目安 「◯◯ 料金」「◯◯ 価格」 中 検索が多く、問い合わせの手前で見られる
6 用語・制度の解説 「◯◯ とは」「◯◯ 補助金」 中〜大 専門性が伝わる。更新が必要(制度は年度で変わる)
7 比較・選び方 「◯◯ 選び方」「A B 違い」 大 上位は競合が多い。他の型がそろってから

1〜3の型で50ページ前後になれば、多くの中小企業では「集客」段階に入ります。7の比較記事は書きたくなりますが、競合が強く、サイトの評価が上がってからでないと上位に出にくいため、後回しで構いません。

6. 業種別:最初に増やす12ページの例

「何から書くか」が決まらないときのために、3業種で「最初の12ページ」の例を挙げます。いずれも、サービス×地域と悩みへの回答を先にし、事例で続ける形です。

業種 最初の12ページ
リフォーム・塗装・水まわり 外壁塗装 ◯◯市/屋根 ◯◯市/浴室 ◯◯市/キッチン ◯◯市/トイレ ◯◯市/雨漏り 応急処置/外壁塗装 時期/外壁塗装 費用の目安/補助金の案内/事例3件
士業(税理士・社労士・行政書士) 業務ごとのページ3本(例:法人設立 ◯◯市/記帳代行 ◯◯市/相続 ◯◯市)/料金の目安/依頼から完了までの流れ/よくある質問5問/解説記事3本(例:法人設立の費用・期間・自分でやる場合との違い)
製造業・部品加工 加工の種類ごとのページ4本(例:切削加工/板金加工/溶接/表面処理)/対応できる材質・サイズ・数量/設備一覧/品質管理/納期の目安/加工事例3件/よくある質問

12ページは、月4ページなら3か月、月2ページなら半年で書き切れます。ここまで来ると、Search Consoleに表示される検索語の種類が目に見えて増え、次の12ページを何にするかが数字から決められるようになります。

7. 月2〜4ページの年間計画(48ページモデル)

一度に50ページ作る必要はありません。月2〜4ページを1年続けると、24〜48ページ増えます。計画の例を示します。

時期 増やすページ 月あたり 積み上げ
1〜3か月目 サービス×地域(型を作り、量産) 4 12
4〜6か月目 悩み・質問への回答、料金の目安 3 21
7〜9か月目 事例(毎月1〜2件)+よくある質問 4 33
10〜12か月目 用語・制度の解説、既存ページの見直し 3 42〜48

大事なのは本数より「止めないこと」です。月1ページでも、2年続ければ24ページになります。逆に、最初の月に10ページ作って止まると、「更新が止まったサイト」と見られます。無理のない本数を決め、カレンダーに「公開日」を入れておくと続きます。

8. 増やす1ページの作り方(構成・文字数・内部リンク・更新日)

ページを1本ずつ作るときの型です。型を決めておくと、自社でも外注でも品質がそろいます。

項目 決めごと 理由
狙う検索語 1ページに1つ。タイトルと最初の見出しに入れる 検索エンジンと読む人に、何のページか伝わる
構成 結論→理由→具体例(事例・数字)→よくある質問→問い合わせの入口 最初の画面で答えが分かり、読み進めるほど納得が深まる
文字数 サービス×地域は1,500〜3,000字、悩みへの回答は3,000〜6,000字 疑問に答え切る長さ。稼ぐための一般論は入れない
表・図 比較・手順・料金は表にする。1ページに1〜2点 読む人が飛ばし読みしても要点が伝わる
内部リンク 関連するページへ2〜3本。関連ページからも本ページへ戻す 関連が伝わり、読む人が次のページへ進める
更新日 公開日と更新日を表示し、年1回は見直す 古い情報の放置を防ぐ。制度・料金は年度で変わる
問い合わせの入口 本文の途中と末尾に、電話・フォームへの導線 読み終える前に相談したくなった人を逃さない

型は、最初の1本を丁寧に作り、それを「見本」として社内と外注に共有します。2本目からは見本に沿って書くだけになり、1本あたりの時間が半分以下になります。

9. 誰が書くか:自社・外注・保守の分担

ページを増やす体制は、3つの組み合わせで考えます。

担当 向いているページ 理由
自社(現場・営業) 事例、よくある質問、料金の目安 現場の事実と数字は、社内にしかない。下書きは箇条書きで十分
外注(ライター・制作会社) サービス×地域の型、悩みへの回答、用語・制度の解説 型に沿って量産できる。ただし現場の事実は自社が渡す
保守会社 公開作業、内部リンク、見出し・画像の整え、古いページの見直し 書く人が「書くこと」に集中できる。技術面の手戻りを防ぐ

「自社で全部書く」は続かず、「外注に全部任せる」は中身が薄くなります。現場の事実は自社が出し、文章に整えて公開する部分を外に任せるのが、続く分担です。弊社の保守では、お客様からいただいた箇条書きの原稿を記事に整え、公開・内部リンクまでを行っています。

10. 数字の見方:ページを増やした効果をどこで確かめるか

ページを増やした効果は、次の3つで確かめます。いずれも無料のツールです。

数字 見る場所 見方
表示された検索語の数 Search Console(検索パフォーマンス) ページが増えるほど、表示される検索語の種類が増えているか
インデックスされたページ数 Search Console(ページ) 作ったページが検索エンジンに登録されているか。登録されないページは内容か構造に問題
問い合わせにつながった入口ページ GA4、またはフォームの「見たページ」項目 どの種類のページが問い合わせにつながっているか。効いた型を増やす

見る頻度は月1回で十分です。3か月で表示される検索語が増えていなければ、増やしたページの型(5章)か、検索語の選び方を見直します。GA4の見方は「GA4は月1回、3か所だけ見ればいい」、検索対策の基本は「SEO対策とは?初心者でもわかるSEO対策の基本Q&A」の記事にまとめています。

11. 増やす前に、既存のページを整理する手順

ページを増やす前に、今あるページを整理すると、増やした分が効きやすくなります。手順は次のとおりです。

  1. 全ページの一覧を作る(URL・タイトル・狙う検索語・最終更新日・月間の表示回数)
  2. 同じ検索語を狙っているページを見つけ、1つに統合する(残すページに内容を移し、消すページから転送を設定する)
  3. 表示も問い合わせも無く、内容が薄いページは、書き直すか削除する(削除したURLは転送する)
  4. 1年以上更新していないページの、料金・制度・年号を直す
  5. 残ったページ同士を、関連するもの同士で内部リンクでつなぐ

この作業は、20〜30ページのサイトなら半日で終わります。整理が済んだ状態で増やし始めると、新しいページの評価も安定します。

12. 実例:記事を続けて、地域名×業種で1位になった税理士法人

弊社のお客様の税理士法人は、ホームページがあることを社内でも忘れているほど活用されておらず、「川越 税理士」で検索すると16ページ目という状態でした。目的を「地域名×税理士で見つけてもらい、問い合わせにつなげる」に定め、サービス×地域のページと、悩み別の記事を毎月続けた結果、依頼から1か月で3位、その後は常に1位に。1年でアクセス数は715倍になりました。

ここで効いたのは、記事の本数そのものより、「地域の人が税理士を探すときの検索語」ごとに答えるページを、止めずに増やしたことです。記事は外部のライターと弊社で整え、事実と数字は税理士法人からいただく、という分担でした。

13. よくある失敗5つ

  • ページ数を目的にして、同じ内容の薄いページを量産する(2章の「薄い・重複」で下がる)
  • 最初の月に集中して作り、その後止まる(更新が止まったサイトに見える)
  • 検索語を決めずに書く(何の入口にもならない)
  • 増やしたページがメニューにもトップページにも無く、誰にも見られない(内部リンクが無い)
  • 数字を見ないまま増やし続ける(効いていない型を増やしてしまう)

5つとも、直すのは「書く前の設計」です。検索語を決め、型を決め、月の本数と担当を決めてから書き始めると、防げます。

14. ソライルにご相談いただく場合

弊社は、Webの困りごとをまとめてご相談いただける専門家として、ページを増やす設計(検索語の選び方・ページの型・年間計画)から、記事の整えと公開、公開後の保守までを、代表が直接お引き受けしています。Web集客コンサルティングでは、3章の構成例と7章の年間計画を、お客様の業種と体制に合わせて一緒に作ります。保守では、毎月、必ずサイトを確認して、内部リンクや古いページの見直しも含めて作業の内容をご報告します。

「何ページあればいいのか分からない」「書きたいが、何から書けばいいのか決められない」という段階で構いません。「こんなサイトなのですが、相談できますか」くらいの気持ちで、お問い合わせからお声がけください。初回のご相談は無料で、全国オンラインで対応しています。サービスの内容は「Web集客コンサルティング」「ホームページ保守」のページにまとめています。

15. よくある質問

Q. ページ数は何ページあればSEOに強くなりますか?

A. 決まった数はありません。狙う検索語の数と事例の数で決まります。多くの中小企業では、サービス×地域・悩みへの回答・事例で30〜100ページの「集客」段階を目指すのが現実的です。

Q. ブログ記事を増やすのと、サービスページを増やすのは、どちらが先ですか?

A. サービス×地域のページが先です。問い合わせに直結し、型を作れば量産できます。悩みへの回答(ブログ記事)は、その次に足します。

Q. 1ページの文字数は、どのくらい必要ですか?

A. 決まりはありませんが、検索する人の疑問に答え切る長さが必要です。サービス×地域のページで1,500〜3,000字、悩みへの回答の記事で3,000〜6,000字が目安です。文字数を稼ぐための一般論は、逆に評価を下げます。

Q. 古いページは消したほうがいいですか?

A. 表示も問い合わせも無く、内容が古いページは、書き直すか削除します。削除するときは、関連するページへ転送(301リダイレクト)を設定してください。表示があるページは消さず、内容を最新にします。

Q. 外注に記事を書いてもらうと、中身が薄くなりませんか?

A. 現場の事実(料金・工期・事例・よくある質問)を自社から渡さないと薄くなります。事実と数字は自社が箇条書きで出し、文章に整える部分を外注に任せる分担にすると、中身のある記事になります。

Q. ページを増やしたら、すぐに順位は上がりますか?

A. 新しいページが評価されるまで、通常は1〜3か月かかります。3か月続けて、Search Consoleで表示される検索語の数が増えているかを見てください。増えていなければ、検索語の選び方かページの型を見直します。

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