GA4は月1回、3か所だけ見ればいい|中小企業のアクセス解析の見方

公開日:2026.09.16

  • Web集客コンサルティング

記事の監修

IT・WEB集客の専門家

波多野 明仁(Akihito Hatano)

WEB業界歴20年以上。大学生の頃に約50サイトを制作・運営して収益化。ITシステム開発会社でSEを6年間経験したのち独立。東証プライム企業をはじめ、これまでに4,000サイト以上を改善。自社メディアの制作・運営で培ったアクセスアップのノウハウを、クライアント企業のWEB集客に活かしている。1年でアクセス数が715倍になった企業、売上が25倍になった企業など、法人実績多数。

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こんにちは、株式会社ソライル Web集客コンサルタントの波多野です。

「GA4、入れてはいるんですが、開いていません」。よく聞く話です。開いてみたことはある。でも画面が難しくて、どこを見ればいいのか分からず、そっと閉じた。それきりになっている。

もったいない話ですが、無理もありません。GA4(Googleアナリティクス)は、専門家向けの機能まで全部入った道具です。全部を使う必要はまったくありません。この記事では、中小企業の経営者や担当者が月1回、3か所だけ見るという割り切った使い方をお伝えします。

アクセス解析は、数字を眺めるためのものではない

先に考え方からです。アクセス解析の数字は、次にやることを決めるためにあります。見ても行動が変わらない数字は、見なくていい。これが大原則です。

中小企業のホームページで大事なのは「何人来たか」よりも、「どこから来た人が、何を見て、問い合わせてくれたか」です。アクセスが月1万でも問い合わせがゼロなら商売には効いていませんし、月300でも毎月2件の相談につながっているなら、そのサイトは働いています。

月1回見るのは、この3か所だけ

  1. 問い合わせの数(主要イベント)。サイトの成績の本体です。フォーム送信や電話タップが月に何件あったか。ここが増えているかどうかだけが、最終的な成否です
  2. どこから来たか(流入元)。検索から来たのか、社名で調べて来たのか、SNSか、紹介か。レポートの「集客」から見られます。どの入口が問い合わせにつながっているかが分かると、力を入れる場所が決まります
  3. どのページが見られているか。レポートの「ページとスクリーン」で分かります。自分たちが力を入れたページと、実際に読まれているページは、たいてい違います。読まれているページが、サイトの本当の入口です

メニューの名前や場所はGA4の更新で多少変わりますが「問い合わせ・入口・ページ」という3つの観点は変わりません。この3つをメモ帳に月1行ずつ控えるだけで、翌月との比較ができるようになります。

3か所から、何が読み取れるか

例を挙げます。

  • 社名やサービス名での検索(指名検索)が増えている。これは、サイトの外で知られ始めた証拠です。紹介、SNS、名刺交換。サイト以外の活動が効いてきたと読めます
  • 問い合わせた人の多くが、ある特定の記事から入っている。なら、次の一手はその記事の「仲間」を増やすことです。全方位に記事を書き続けるより、効きどころが絞れます
  • 検索から人は来ているのに、問い合わせがゼロ。この場合、足りないのは集客ではなく、ページの中身や問い合わせまでの導線です。訪問者を増やす前に、受け皿を直します

数字はこのように、「次にどこへ力を入れるか」を教えてくれます。眺めるのではなく、読む。月1回で、それは十分にできます。

見なくていい数字

  • ユーザー数の細かい上下。季節や話題で自然に揺れます。1〜2割の増減に一喜一憂しても、やることは変わりません
  • 平均エンゲージメント時間などの細かい指標。専門家が診断に使うもので、月1回の経営判断には要りません
  • リアルタイムの画面。眺めて楽しいのですが、見終わって何かが決まることは、まずありません

数字より先に、「成果」を決めておく

3か所のうち、いちばん大事な「問い合わせの数」は、実は設定しないと数えられません。フォームの送信完了や電話番号のタップを「主要イベント」としてGA4に登録しておく必要があります。

ここが未設定のままのサイトが、本当に多いです。成果の定義がないアクセス解析は、点数のつかない成績表のようなもので、何年眺めても判断につながりません。

設定は、制作会社や保守会社への依頼で足ります。「フォームの送信完了を主要イベントとして計測できるようにしてほしい」と伝えれば通じます。

あわせて、検索でどう見られているかが分かるGoogle Search Consoleも無料です。GA4と並べて使う道具なので、まだであれば一緒に登録しておいてください。見る場所はSearch Consoleは何を見ればいい?にまとめています。この2つのほか、表示速度やセキュリティを無料で調べる道具は無料で使える!Webサイト診断ツールに目的別でまとめています。

やりがちな失敗

  • アクセス数を増やすことが目的になる。問い合わせにつながらない数字を追うと、打ち手がずれていきます
  • 立派な月次レポートを作って満足する。数字を並べることと、次の一手を決めることは別の仕事です
  • 難しくて全部やめる。全部見る必要はもともとありません。3か所だけ、月1回で十分です

ソライルの場合

私たちのWEBコンサルティングでも、毎月の数字はこの考え方で見ています。数字の報告に時間を使うのではなく、「では来月、何をするか」を決めることに時間を使います。

数字が動くと、何が起きるか。1年でアクセス数が715倍になった税理士法人サム・ライズ様の事例で、お客様ご自身の言葉で語っていただいています。フォームまでは来ているのに問い合わせが増えないときは、EFO対策の重要性と問い合わせが増える改善方法もどうぞ。

GA4の見方、まとめ

  • 数字は次の一手を決めるためのもの。行動が変わらない数字は見なくていい
  • 月1回、3か所だけ。問い合わせの数、どこから来たか、どのページが見られているか
  • フォーム送信などの「主要イベント」が未設定なら、まずそこから。依頼の一文は「フォームの送信完了を計測できるようにしてほしい」
  • アクセス数そのものを目的にしない。問い合わせにつながっているかで判断する

まずは今月、GA4を開いて3か所をメモするところから始めてみてください。来月、比べるものができます。

よくある質問

Q. GA4は毎日見たほうがいいですか?

中小企業のサイトなら月1回で十分です。日々の細かい上下は季節や話題で自然に揺れるもので、見ても打ち手は変わりません。それより、月1回でいいので「問い合わせの数」「どこから来たか」「どのページが見られているか」の3か所を控えて、前月と比べることをおすすめします。

Q. アクセス数は多いのに問い合わせが来ません。なぜですか?

アクセスの「量」と「質」が合っていない可能性があります。どこから来た訪問者なのか、どのページを見ているのかを確認してください。調べもの目的の訪問者ばかりを集めている場合、数は増えても問い合わせにはつながりにくいです。

Q. 主要イベント(コンバージョン)の設定は自分でできますか?

フォームの仕組みによって設定方法が変わるため、制作会社や保守会社に依頼するのが確実です。「フォームの送信完了を主要イベントとして計測できるようにしてほしい」と伝えれば通じます。この設定がないと、サイトの成果を数字で判断できません。

Q. GA4が難しすぎるのですが、他のツールに変えるべきですか?

無料で標準的という点でGA4を使い続けるのが現実的です。難しさの正体は機能の多さなので、使う場所を3か所に絞れば十分付き合えます。全部を理解する必要はありません。

主要イベントの設定や、数字の読み方でお困りのことがあれば、お問い合わせからお気軽にご相談ください。

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