採用サイトはコーポレートサイトと分けるべき?中小企業の決め方と、WordPressで採用ページを作るときの注意【2026年版】
公開日:2026.10.02 更新日:2026.10.05
- WordPress
- ホームページ制作/リニューアル

記事の監修
IT・WEB集客の専門家
波多野 明仁(Akihito Hatano)
WEB業界歴20年以上。大学生の頃に約50サイトを制作・運営して収益化。ITシステム開発会社でSEを6年間経験したのち独立。東証プライム企業をはじめ、これまでに4,000サイト以上を改善。自社メディアの制作・運営で培ったアクセスアップのノウハウを、クライアント企業のWEB集客に活かしている。1年でアクセス数が715倍になった企業、売上が25倍になった企業など、法人実績多数。
こんにちは、株式会社ソライルの波多野です。
求人媒体に募集を出しても応募が集まらない。
応募してきた人に「ホームページも見ました」と言われるけれど、採用情報のページは数年前のまま。
そんなとき、「採用サイトを別に作ったほうがいいのでは」と考える経営者・ご担当者の方は多いと思います。
採用サイトを別に作るのが向いている会社もあれば、今のホームページの中に採用ページを充実させるほうが早く効果が出る会社もあります。
この記事では、中小企業の経営者・ご担当者の方に向けて、次のことを順番にご説明します。
- 採用サイトを分けるか、今のサイトの中に作るかの決め方
- 応募者が採用ページで確かめていること
- 求人媒体と採用ページの役割分担
- WordPressで採用ページを作るときの注意(応募フォーム、募集を終えたときの扱い)
- Googleの求人検索に表示させるための準備
ホームページ全体の種類の選び方は「ホームページの種類一覧|目的・対象別の10種類と、中小企業が『まず作るもの』『別サイトにするもの』の決め方」でご説明しています。
この記事では、その中でも採用に絞って、より詳しくご説明します。
1. 応募者は、採用ページで何を確かめているか
求人媒体で見つけて、ホームページで確かめる
今の求職者の多くは、求人媒体や求人検索で会社を見つけたあと、その会社のホームページを開いて「どんな会社か」「本当に働きやすそうか」を確かめています。
求人媒体には決まった枠の情報しか載せられないため、その先にある自社の採用ページが、応募するかどうかの最後の判断材料になります。
採用ページが古いままだったり、情報が少なかったりすると、「今も募集しているのか」「中の様子が分からない」と感じて、応募をやめてしまうことがあります。
応募者が知りたいことと、載せる内容
| 応募者が知りたいこと | 載せる内容の例 |
|---|---|
| どんな仕事をするのか | 仕事の内容、1日の流れ、担当する範囲 |
| どんな人と働くのか | 社員の紹介・声、職場の写真、代表のあいさつ |
| 条件はどうか | 給与、勤務時間、休日、手当、勤務地(具体的な数字で) |
| 未経験でもできるか | 入社後の教育・研修、資格の取得支援 |
| 長く働けるか | 平均の勤続年数、育児・介護との両立の例、キャリアの道筋 |
| 応募してからどうなるか | 選考の流れ、面接の回数、見学の可否 |
| 今も募集しているか | 募集中の職種、更新日、募集の締め切り |
すべてをそろえる必要はありません。
まずは「仕事の内容」「募集要項」「職場の写真」「選考の流れ」の4つを、具体的に、最新の内容で載せることから始めましょう。
2. 採用サイトを分けるか、今のサイトの中に作るかの決め方
3つの選び方
採用の情報を載せる場所には、大きく3つの選び方があります。
| 選び方 | 例 | 向いている会社 | 費用・手間 |
|---|---|---|---|
| 今のサイトの中に採用ページを作る | ○○.co.jp/recruit/ | 年に数人の採用、職種が少ない | 小さい。今のサイトの評価をそのまま使える |
| 今のサイトの中で、デザインを変えた採用コーナーにする | ○○.co.jp/recruit/(採用専用のデザイン) | 採用に力を入れたいが、サイトは1つで管理したい | 中くらい。管理は1か所で済む |
| 採用サイトを別に作る | recruit.○○.co.jp、別のドメイン | 採用人数が多い、職種が多い、採用を事業の柱として進める | 大きい。制作費のほか、ドメイン・サーバー・保守が増える |

決めるための目安
次の質問に答えてみてください。
| 質問 | 「はい」が多いなら |
|---|---|
| 年間に10人以上採用する、または職種が5つ以上ある | 採用サイトを別に作ることを検討 |
| 新卒の採用を毎年行う | 採用サイトを別に作ることを検討 |
| 採用ページを、社内の採用担当が自分で頻繁に更新したい | 採用専用のコーナー、または別サイト |
| 応募は来るが、入社後すぐに辞めてしまう人が多い | まず今のサイトの中で、仕事の実態や社員の声を厚くする |
| 年に数人の採用で、募集する職種も限られている | 今のサイトの中に採用ページを作る |
| ホームページの更新をする人が社内にいない | 今のサイトの中に作り、更新は保守会社などに任せる |
数字は目安で、絶対の基準ではありません。
大切なのは、「作ったあと、募集のたびに更新し続けられるか」です。
別に採用サイトを作っても、更新されずに古い情報が残っていると、かえって応募者を迷わせてしまいます。
中小企業は、まず「今のサイトの中」から始めるのがおすすめ
中小企業の多くは、まず今のホームページの中に採用ページを作り、充実させるところから始めるのがおすすめです。
理由は3つあります。
- 今のサイトがこれまでに得てきた検索の評価を、そのまま使える
- ドメインやサーバー、保守の費用が増えない
- 会社の情報と採用の情報が一緒にあるため、応募者が会社のことを確かめやすい
採用ページで応募が増え、採用人数や職種が増えてきたら、その段階で別の採用サイトを検討しても遅くはありません。
3. 求人媒体と、自社の採用ページの役割分担
採用ページを作れば、求人媒体が要らなくなるわけではありません。
それぞれの得意なことを組み合わせるのが効果的です。
| 求人媒体・ハローワーク | 自社の採用ページ | |
|---|---|---|
| 得意なこと | 仕事を探している人に、見つけてもらう | 見つけてくれた人に、会社のことを深く知ってもらう |
| 載せられる情報 | 決まった枠の中の情報 | 写真、社員の声、仕事の流れなど、自由に載せられる |
| 費用 | 掲載期間や応募数に応じてかかることが多い | 作る費用と保守の費用 |
| 情報の持ち主 | 掲載先のサービス | 自社(掲載期間が終わっても残る) |
求人媒体の募集文には、自社の採用ページのURLを載せて、詳しい情報はそちらで見てもらうようにしましょう。
求人検索サービスの中には、自社の採用ページの求人情報を読み込んで表示するものもあります。
掲載の方法や条件はサービスごとに違い、変わることもあるため、利用したいサービスの最新の案内を確かめてください。
4. Googleの求人検索に表示させるための準備
Googleで「地域名+職種+求人」などと検索すると、検索結果の上の方に求人の一覧が表示されることがあります。
これは、Googleが各社の採用ページの求人情報を読み取って表示しているものです。
自社の採用ページの求人を表示させるには、ページの中に「構造化データ(JobPosting)」という、Googleに求人の内容を伝えるための情報を入れておく必要があります。
Googleの公式の案内によると、主に次の情報が必要です。
| 必要な情報 | 内容 |
|---|---|
| 職種名 | 募集する仕事の名前 |
| 仕事の説明 | 仕事の内容、条件など |
| 掲載日 | 求人を出した日 |
| 採用する会社 | 会社名 |
| 勤務地 | 住所(国を含む) |
募集を終えたときは、締め切り日を設定しておくか、ページを削除するなどして、Googleに古い求人が表示され続けないようにする必要があります。
WordPressでは、求人を表示するテーマやプラグインの中に、この情報を自動で入れられるものもあります。
ただし、正しく入っているかの確認や、募集の終了の扱いには少し専門的な知識が必要なため、制作会社や保守会社に相談すると確実です。
5. WordPressで採用ページを作るときの注意
注意1:募集要項は「最新」に保つ
採用ページでよくある失敗が、募集を終えたあとも古い求人が載ったまま、というものです。
職業安定法の改正(2022年10月施行)により、求人の情報は正確で最新の内容に保つことが求められています。
厚生労働省の案内でも、募集を終えたり内容を変えたりしたときは、自社の採用サイトなども速やかに更新するよう示されています。
募集のたびに「掲載する」「締め切る」を確実に行えるよう、更新の担当と手順を決めておきましょう。
注意2:求人の載せ方を決めておく
WordPressでは、求人の載せ方にいくつかの方法があります。
| 載せ方 | 向いている場合 |
|---|---|
| 「固定ページ」に募集要項をまとめて書く | 募集する職種が少なく、内容があまり変わらない |
| 「投稿」やカテゴリーで、求人を1件ずつ載せる | 職種や勤務地ごとに、求人を出したり締め切ったりする |
| 求人専用の入力欄(カスタム投稿)を作る | 職種が多く、同じ項目を決まった形で載せたい |
更新する人がWordPressに慣れていない場合は、項目を埋めるだけで求人が載る形にしておくと、更新の手間と間違いが減ります。
注意3:応募フォームは、個人情報を守る作りにする
応募フォームには、名前、連絡先、経歴など、大切な個人情報が送られてきます。
| 確かめること | 理由 |
|---|---|
| サイト全体が「https」で表示されているか | 送られる情報を暗号化するため |
| 入力の項目は必要最小限か | 項目が多いと応募をやめる人が増える。集める情報も少ないほど安全 |
| 個人情報の扱い(プライバシーポリシー)を載せているか | 何のために使い、どう管理するかを応募者に示すため |
| 応募の通知メールは、決まった担当者に確実に届くか | 応募を見落とさないため |
| フォームのデータがサイト内に保存される場合、誰が見られるか | 管理画面に入れる人を限り、不要になったデータは消すため |
| 迷惑メール対策をしているか | いたずらの送信に応募が埋もれないため |
履歴書などのファイルを添付してもらう場合は、ファイルの保存先や、保存期間にも注意が必要です。
注意4:写真と社員の声は、本人の同意をとる
職場の写真や社員の紹介は、応募者に会社の様子を伝える大きな力になります。
一方で、写っている社員の同意や、退職した人の写真の扱いには気をつける必要があります。
掲載の前に本人の同意をとり、退職などで載せられなくなったときにすぐ差し替えられるようにしておきましょう。
注意5:スマートフォンで見やすくする
求職者の多くは、スマートフォンで求人を探し、そのまま採用ページを見ます。
文字の大きさ、写真の見え方、応募ボタンの押しやすさを、スマートフォンで確かめておきましょう。
応募ボタンは、募集要項の近くと、ページの最後の両方に置くと迷わずに済みます。
6. 採用ページを作るときの流れ
今のサイトの中に採用ページを作る場合の、おおまかな流れです。
- 採用したい人物像と、伝えたいことを決める
- 載せる内容(仕事の内容、募集要項、写真、社員の声、選考の流れ)の原稿と写真を用意する
- ページの構成を決め、WordPressでページを作る
- 応募フォームを作り、テスト送信で届くことを確かめる
- メニューとトップページから、採用ページへの入口を作る
- 求人媒体の募集文に、採用ページのURLを載せる
- 募集のたびに更新し、締め切ったら速やかに表示を変える
採用ページを作ったあとは、どれだけ見られて、どれだけ応募につながったかを、アクセス解析で月に1回見ておくと、改善の手がかりになります。
7. ご自身で進めるか、任せるかの判断の目安
| ご自身で進めやすいケース | 専門家に任せたほうが安心なケース |
|---|---|
| 今のサイトに、ページを自分で追加できる | 今のサイトに自分でページを追加できない |
| 募集する職種が少なく、内容をまとめて書ける | 職種が多く、求人を出したり締め切ったりが頻繁にある |
| 応募は電話やメールで受けている | 応募フォームで履歴書などの個人情報を受け取る |
| Googleの求人検索への表示は考えていない | Googleの求人検索にも表示させたい |
相談するときに伝えること
- 今のホームページのURL
- 採用したい職種と人数、採用の時期
- 今使っている求人媒体やハローワークの有無
- 採用ページを社内で更新したいか、任せたいか
- 応募フォームで受け取りたい情報
8. ソライルでのお手伝い
ソライルでは、今のホームページの中への採用ページの追加から、採用サイトの制作、公開後の保守まで、まとめてご相談いただけます。
ご相談では、「別のサイトを作るか」の前に、採用の目的と更新の体制をうかがい、今のサイトの中で足りる場合は、無理に別サイトをおすすめしません。
ホームページ保守をご契約のお客様には、2つのことをお約束しています。
毎月、必ずサイトを確認します。
毎月、月次報告書を提出します。
プレミアムプランでは、募集要項の差し替えなど、テキストや画像の更新作業も毎月の料金の中でお受けしています。
「募集を締め切ったのに、ページが古いまま」という状態を防ぎ、採用ページをいつも最新に保つお手伝いをします。
採用ページの制作の費用は、ページの量や内容によって変わるため、内容をうかがったうえでお見積もりします。
9. まとめ
採用サイトを分けるかどうかは、会社の大きさではなく、採用の規模と、更新を続けられる体制で決めましょう。
ポイントをまとめると、次のとおりです。
- 応募者は、求人媒体で見つけたあと、自社のホームページで会社を確かめている
- 中小企業は、まず今のサイトの中に採用ページを作り、充実させるのがおすすめ
- 年間の採用人数や職種が多い、新卒採用を毎年行う場合は、別の採用サイトを検討する
- 求人の情報は正確で最新に保つ。募集を終えたら速やかに表示を変える
- 応募フォームは、個人情報を守る作りにする
「採用ページを作りたいが、何から始めればよいか分からない」「今の採用ページを見直したい」と思われたら、ソライルの無料サイト健康診断をご利用ください。
フォームにURLを入れて送っていただくだけで、通常1営業日以内に、メールで所見をお返しします。
営業のお電話はいたしません。
採用ページの更新を含めて、毎月の保守をまとめて任せたい方は、ホームページ保守サービスのページもご覧ください。
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よくある質問
Q. 採用ページは、1ページだけでも効果がありますか?
A. あります。
求人媒体で見つけた人が会社を確かめに来たとき、仕事の内容と募集要項、職場の写真が最新の内容で載っているだけでも、応募の後押しになります。
まずは1ページから始め、反応を見ながら社員の声などを足していくのがおすすめです。
Q. 採用サイトを別に作ると、検索に強くなりますか?
A. 別に作ったからといって、検索に強くなるとは限りません。
新しいドメインで作ると、今のサイトがこれまでに得てきた評価を使えないため、検索に表示されるまで時間がかかることもあります。
検索から見つけてもらいたい場合は、今のサイトの中に作るか、仕事に関する記事を増やすほうが近道になることもあります。
Q. 写真はプロに頼んだほうがよいですか?
A. 予算があれば、プロの撮影で職場の雰囲気がよく伝わる写真をそろえるのも有効です。
ただ、スマートフォンで撮った写真でも、明るい場所で、実際に働いている様子が分かれば十分に役立ちます。
大切なのは、作り込んだ写真よりも、実際の職場の様子が伝わることです。
Q. 給与などの条件は、具体的に書いたほうがよいですか?
A. 具体的に書くことをおすすめします。
「当社規定による」だけでは、応募者は判断できず、ほかの会社と比べられたときに選ばれにくくなります。
月給の幅や、経験・資格による違いなど、書ける範囲で具体的に載せましょう。
Q. 募集していない時期は、採用ページを消したほうがよいですか?
A. ページそのものは残し、「現在募集している職種はありません」と分かるようにしておくのがおすすめです。
会社の様子や社員の声は、次の募集のときにも役立ちます。
ただし、個別の求人のページや、Googleの求人検索向けの情報は、募集を終えたら速やかに終了させましょう。
Q. 採用サイトの制作費用は、どのくらいかかりますか?
A. 今のサイトに採用ページを1〜数ページ足すのと、採用専用のサイトを別に作るのとでは、費用が大きく変わります。
ページの量、写真撮影や取材の有無、応募フォームや求人管理の機能によっても変わるため、まずは目的と予算をお伝えいただき、見積もりを比べるのがおすすめです。
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