HTMLで作ったサイトをWordPressに移す|進め方と費用の決まり方、検索順位を落としにくくする注意【2026年版】
公開日:2026.10.21
- WordPress
- ホームページ制作/リニューアル

記事の監修
IT・WEB集客の専門家
波多野 明仁(Akihito Hatano)
WEB業界歴20年以上。大学生の頃に約50サイトを制作・運営して収益化。ITシステム開発会社でSEを6年間経験したのち独立。東証プライム企業をはじめ、これまでに4,000サイト以上を改善。自社メディアの制作・運営で培ったアクセスアップのノウハウを、クライアント企業のWEB集客に活かしている。1年でアクセス数が715倍になった企業、売上が25倍になった企業など、法人実績多数。
こんにちは、株式会社ソライルの波多野です。
「昔HTMLで作ってもらったホームページを、自分たちで更新できるようにしたい」
「WordPressに移したいが、検索の順位が下がらないか心配」
HTMLで作られたホームページは、表示が軽く、長く安定して動く一方で、文章や写真を直すたびに制作会社へ頼む必要があります。
この記事では、Webが専門ではない経営者・ご担当者の方に向けて、次のことを順番にご説明します。
- HTMLのサイトとWordPressのサイトの違い
- WordPressに移したほうがよいサイト、急がなくてよいサイト
- 3つの移し方と、選び方
- 進め方の8つのステップ
- 検索順位を落としにくくするための確認
- 費用が決まるポイントと、見積もりで確かめること
技術的な作業の細かな手順ではなく、移すかどうかを決め、制作会社と進めるときに知っておきたいことに絞ってご紹介します。
1. HTMLのサイトとWordPressのサイトの違い
HTMLのサイトは「ページごとのファイル」
HTMLで作ったサイトは、ページごとに1つのファイルを作り、サーバーに置いて表示しています。
文章を1行直すにも、ファイルを開いて書き換え、サーバーに上げ直す必要があります。
そのため、更新は制作会社や、HTMLが分かる人に頼むことになりがちです。
WordPressは「管理画面から更新できる仕組み」
WordPressは、管理画面にログインして、文章や写真をブログのように入力すると、ページができあがる仕組みです。
| 比べること | HTMLのサイト | WordPressのサイト |
|---|---|---|
| 更新のしやすさ | ファイルを書き換える知識が要る | 管理画面から文章・写真を直せる |
| お知らせ・ブログ | ページを1つずつ作る | 入力するだけで一覧や新着に並ぶ |
| 表示の速さ | 軽い | 設定しだい(工夫すれば十分速い) |
| 安全のための手入れ | ほとんど要らない | 本体・プラグイン・テーマの更新が毎月要る |
| 機能の追加 | 作り込みが要る | プラグインで足しやすい |
大きな違いは、「更新のしやすさ」と「手入れの要否」です。
WordPressは更新しやすくなる代わりに、毎月の手入れが欠かせなくなります。
ホームページの作り方の種類については、関連記事「ホームページの作成方法5パターンを比較」もご覧ください。
2. WordPressに移したほうがよいサイト、急がなくてよいサイト
移したほうがよいサイト
- お知らせや実績を、月に何度も更新したい
- 更新のたびに制作会社に頼んでいて、時間や費用がかかっている
- 社内で担当者を決めて、自分たちで直していきたい
- 記事を増やして、検索からのお問い合わせを増やしたい
- 作った制作会社と連絡が取れず、直せる人がいない
急がなくてよいサイト
- 会社案内として、内容がほとんど変わらない
- 更新は年に数回で、今の頼み方で困っていない
- 毎月の手入れ(更新作業)を担う人や会社のあてがない
WordPressに移すことは、目的ではなく手段です。
「何を、誰が、どのくらい更新したいか」が決まっていると、移したあとに活かしやすくなります。
3. 3つの移し方と、選び方
| 移し方 | 内容 | 向いているサイト | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| 1. デザインをそのまま移す | 今の見た目を保ったまま、WordPressで動くように作り直す | 今のデザインに満足していて、更新だけしやすくしたい | 古いデザインのままだと、スマホで見にくい点も残る |
| 2. テーマを使って作り直す | WordPressのテーマ(デザインのひな形)を使い、内容を移す | 費用を抑えたい、ページ数が少ない | 見た目は変わる。テーマ選びが大切 |
| 3. リニューアルと同時に移す | 構成やデザインを見直し、新しく作る | スマホ対応や、伝える内容も見直したい | 期間と費用は大きくなる。URLの引き継ぎを特に丁寧に |
どの移し方でも、検索順位を落としにくくするための確認は同じです。
見た目を変える場合は、リニューアルの進め方も参考になります。
4. 進め方の8つのステップ

| ステップ | やること | 主にやる人 |
|---|---|---|
| 1. ページの棚卸し | 今あるページ・画像・PDFを一覧にし、残す・まとめる・やめるを決める | 社内と制作会社 |
| 2. URLの対応表を作る | 古いページのURLと、新しいページのURLを1行ずつ並べる | 制作会社 |
| 3. テスト用の環境で作る | 今のサイトを止めずに、別の場所でWordPressのサイトを作る | 制作会社 |
| 4. 内容を移す | 文章・画像・題名・説明文を移す。お知らせは一覧に並ぶ形にする | 制作会社(量が多ければ社内も) |
| 5. 表示と動きを確かめる | スマホ・パソコンでの見え方、フォームの送信、リンク | 社内と制作会社 |
| 6. 転送の設定を用意する | 古いURLから新しいURLへ、ページごとに転送する設定 | 制作会社 |
| 7. 本番に切り替える | 表示されるサイトをWordPressに切り替え、転送を始める | 制作会社 |
| 8. 1か月後まで見守る | 検索の状況、エラー、問い合わせの数を確かめる | 社内と制作会社・保守会社 |
いちばん大切なのは、2の「URLの対応表」です。
この表があると、転送の漏れや、リンク切れを防ぎやすくなります。
URLの対応表の例
| 今のURL | 新しいURL | 扱い |
|---|---|---|
| /company.html | /company/ | 転送する |
| /service/reform.html | /service/reform/ | 転送する |
| /news/2019_0401.html | /news/2019-0401/ | 転送する |
| /campaign2018.html | (なし) | 内容が近いページへ転送するか、終了のお知らせ |
URLの末尾をこれまでと同じ「.html」のまま保てる場合もあります。
保てるかどうかは、作り方によって違うため、制作会社に確認します。
5. 検索順位を落としにくくするための確認
移したあと、一時的に検索の順位や訪問数が揺れることがあります。
次の点を確かめておくと、落ちにくくし、落ちたときにも早く気づけます。
1. 古いURLから新しいURLへ、ページごとに転送する
検索エンジンは、ページのURLごとに評価をしています。
古いURLから新しいURLへ、恒久的な転送(301リダイレクト)を設定すると、評価を引き継ぎやすくなります。
すべてのページをトップページへ転送するのは避けます。
内容が対応するページへ、1ページずつ転送するのが基本です。
転送は、少なくとも1年以上続けます。
2. 題名と説明文を引き継ぐ
検索結果に出る題名(タイトル)と説明文(メタディスクリプション)は、今のものを引き継ぎます。
直す場合も、今の検索語が入っているかを確かめてから直します。
3. 見出しと本文を、むやみに減らさない
デザインを変えるときに、本文を短くしすぎると、検索で見つかりにくくなることがあります。
文章を整理する場合も、お客様が知りたいことは残します。
4. サイトの中のリンクと、画像の説明を直す
サイトの中のリンクが、古い「.html」のURLを指したままになっていないかを確かめます。
画像の説明(代替テキスト)も、移すときに抜けやすい項目です。
5. Search Consoleで、新しいサイトマップを送る
Googleの Search Console に、新しいサイトマップ(ページの一覧)を送ります。
切り替えたあとは、「ページが見つかりません」といったエラーが増えていないかを確かめます。
6. アクセス解析と広告のタグを入れ直す
Googleアナリティクスや広告の計測のタグが、新しいサイトにも入っているかを確かめます。
入れ忘れると、切り替えた日から数字が取れなくなります。
6. 費用が決まるポイントと、見積もりで確かめること
移す費用は、会社や作業の範囲によって大きく違います。
次のようなことで決まるため、見積もりを取るときは、項目ごとに分けて出してもらうのがおすすめです。
| 費用を左右すること | 多くかかりやすい場合 |
|---|---|
| ページの数 | ページが多い、お知らせや実績の記事が多い |
| 移し方 | デザインをそのまま再現する、新しくデザインする |
| 機能 | フォーム、予約、会員ページ、多言語など |
| URLの引き継ぎ | 古いURLが多く、1ページずつ転送する |
| 写真や文章の準備 | 新しく撮影する、文章を書き直す |
見積もりで確かめること
- URLの対応表づくりと、転送の設定が含まれているか
- 題名・説明文・画像の説明を引き継ぐ作業が含まれているか
- テスト用の環境で確認できるか
- 切り替えたあと、何日(何か月)まで不具合を見てもらえるか
- 移したあとの毎月の手入れ(更新・バックアップ)を、誰がするか
移したあとの手入れの費用も、あらかじめ考えておきます。
保守の費用の目安は、関連記事「ホームページ保守の費用相場は月いくら?」でご紹介しています。
7. やりがちな失敗
1. すべてのページを、トップページへ転送してしまう
手間を省くために、古いページをまとめてトップページに転送すると、それぞれのページの評価が引き継がれにくくなります。
お客様も、探していたページにたどり着けません。
2. 古いサイトのファイルを、すぐに消してしまう
切り替えた直後に古いファイルを消すと、問題があったときに戻せなくなります。
しばらくは、バックアップとして残しておきます。
3. 移したあと、更新する人を決めていない
WordPressに移しても、更新する人と、毎月の手入れをする人が決まっていないと、以前と同じく更新が止まってしまいます。
移す前に、社内の担当と、手入れを任せる先を決めておきます。
8. ご自身で進めるか、任せるかの目安
| 取り組み | ご自身で | 専門家に任せる |
|---|---|---|
| ページの棚卸し、残す・やめるの判断 | できます | 迷うページは相談 |
| URLの対応表 | 一覧の下書きはできます | 新しいURLの決定と確認 |
| WordPressの構築、デザイン、内容の移し替え | ― | 制作会社に任せるのが安心 |
| 転送の設定、Search Consoleの手続き | ― | 誤ると検索に影響するため任せるのが安心 |
| 移したあとの更新 | 管理画面から文章・写真を直せます | 本体・プラグインの更新は保守会社へ |
相談するときに伝えること
- 今のホームページのURL
- ページのおおよその数と、よく更新したいページ
- 見た目を変えたいか、今のままがよいか
- 社内で更新する予定の人がいるか
- 予算と、いつまでに切り替えたいか
9. ソライルの保守での見守り方
ソライルのホームページ保守では、WordPressのサイト向けのスタンダードプラン以上で、WordPress本体・プラグイン・テーマの更新と、更新後の表示確認を毎月行っています。
HTMLのサイトからWordPressへの移行についても、「移したほうがよいか分からない」という段階からご相談いただけます。
今のサイトを拝見して、移すかどうか、どの移し方が合うかをご提案し、移したあとの毎月の手入れまでまとめてお任せいただけます。
ソライルはお客様に2つのことをお約束しています。
毎月、必ずサイトを確認します。
毎月、月次報告をメールにてお送り致します。
月次報告はスタンダードプラン以上が対象で、ライトプランではオプションで追加できます。
10. まとめ
- HTMLのサイトは軽くて安定している一方、更新に知識が要る。WordPressは更新しやすい代わりに毎月の手入れが要る
- 更新したい内容と、更新する人が決まっているなら、移す価値は大きい
- 移し方は「デザインそのまま」「テーマで作り直す」「リニューアルと同時」の3つ
- 順位を落としにくくするには、URLの対応表、ページごとの転送、題名・説明文の引き継ぎ、Search Consoleでの確認が欠かせない
- 見積もりは項目ごとに出してもらい、転送や切り替え後の確認が含まれているかを確かめる
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ホームページの更新と確認を、毎月まとめて任せたい方は、ホームページ保守サービスのページもご覧ください。
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よくある質問
Q. WordPressに移すと、検索の順位は下がりますか?
A. 一時的に揺れることはありますが、URLごとの転送や、題名・説明文の引き継ぎを丁寧に行えば、落ちにくくできます。
切り替えたあと1か月ほどは、Search Consoleでエラーや検索の状況を確かめます。
Q. ドメイン(ホームページのアドレス)は変わりますか?
A. 多くの場合、今のドメインのまま移せます。
ドメインも変える場合は、確かめることが増えるため、関連記事「WordPressのドメイン変更」もご覧ください。
Q. メールアドレスに影響はありますか?
A. サーバーを替えるかどうかで変わります。
今のサーバーのままWordPressを入れる場合は、多くの場合、メールに影響はありません。
サーバーも替える場合は、メールの設定を移す段取りが必要です。
Q. 期間は、どのくらいかかりますか?
A. ページの数や移し方によって違います。
ページの棚卸しとURLの対応表を先に作っておくと、見積もりも期間も読みやすくなります。
Q. 移している間、今のホームページは止まりますか?
A. テスト用の環境で作れば、切り替えの直前まで、今のホームページはそのまま表示できます。
切り替えの作業も、お客様の少ない時間帯に行うのが一般的です。
Q. WordPressに移したら、手入れは何が必要ですか?
A. WordPress本体・プラグイン・テーマの更新、バックアップ、更新したあとの表示の確認が、毎月必要になります。
ご自身で行うのが難しい場合は、保守サービスにお任せいただく方法もあります。
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