WordPressでECサイトを作るメリットとデメリット

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記事の監修

IT・WEB集客の専門家

波多野 明仁(Akihito Hatano)

WEB業界歴20年。学生時代に50サイトの制作・運営を行い収益化を達成。その後、ITシステム開発会社にてSEを6年間経験し独立。東証プライム企業をはじめ2,000サイト以上を改善してきた実績あり。自社メディアの制作・運営で培ったアクセスアップのノウハウをクライアント企業のWEB集客に活かし、日々活躍中。1年でアクセス数が715倍に増加した企業や、売上が25倍に増加した企業など、法人クライアントの実績多数。

こんにちは、株式会社ソライル WEB集客コンサルタントの波多野です。

既にWordPressを使ってWebサイトの運営を行っている場合はもちろん、これから制作を始めたいという場合でも、新たにECサイトを始める場合、WordPressを使えば料金をそれほどかけず、またプラグインなどを用いることで気軽に制作を行うことが出来るため、取っ掛かりとして手を付けやすいと言えます。

しかしWordPressにはメリットが多数ある一方、セキュリティ面の不安があるなど、ECサイトとして利用する上でのデメリットもあります。

これからWordPressを使ってECサイトの立ち上げをしようと考えているという場合は、きちんとリットとデメリットの両方を知ったうえで始めた方が良いでしょう。

そこで今回は、WordPressでECサイトを立ち上げる場合のメリット・デメリットの他、ECサイトとして装備しておくべき機能についてご紹介します。

WordPressでECサイトを作る方法は2通り

WordPressでECサイトを立ち上げる際の作り方には、大きく2つの方法があります。1つは、WordPressのプラグインを追加することによって構築する方法。もう1つは、外部ECサービスとの連携による構築です。

それぞれ違いがありますので、まずは自社でECサイトを立ち上げる場合、どちらの方法を選択するのが合っているか検討してみてください。

WordPressのプラグイン追加による構築

まず、WordPressのメリットとしてよく言われる「簡単にECサイトを作成することができる」という方法が、ECサイト作成のために用意されているプラグインを利用するという方法です。

WordPressには、ECサイトとして作成するためのプラグインも多数用意されています。
作り方はとても簡単で、管理画面から他のプラグインと同様に追加するだけとなります。

WordPressのEC向けプラグインで代表的なのは、「Welcart」です。
「Welcart」は、日本の会社が運営しており、今やECサイト構築プラグインとしてはNO.1のシェアを誇ります。
基本機能は無料で利用できますが、決済手数料は発生します。
また、基本機能では足りない場合、追加機能を有料で拡張することが可能なので必要に応じて機能拡張を行うことが出来る点もシェアが増えている要因と言えるでしょう。

ただし、ECサイトの規模によっては物足りない部分が出てくる可能性もあるので、どのような計画の元、ECサイトの運営を行っていく予定であるのかとセットで導入を検討すべきでしょう。

「Welcart」の他にも、WordPressをECサイトに構築するためのプラグインは多数出ているので、すでにWordPressでECサイトを構築することを決めているのであれば、色々と検索をしてみると良いでしょう。

参考:Welcart

外部ECサービスとの連携による構築

WordPressでECサイトを作る方法のもう1つは、外部のECサービスシステムと連携させる方法です。

代表的なサービスとしては、「Shopify」「EC‐CUBE」「BASE」などが挙げられます。

例えば「Shopify」は、クラウド型のEC作成サービスで、世界NO.1のシェアを誇っています。
Shopifyでは、WordPress用のテーマやプラグインも用意されており、インストールするだけで利用ができるといううれしい作りになっているのも特徴で、例えば決済部分だけをShopifyに任せるといった連携が可能です。

外部ECサービスを利用する最も大きなメリットは、セキュリティ面についてです。
この点については後程解説しますが、WordPressのプラグインだけを使ってECサイトを作るよりも料金はかかるものの、WordPressを利用する上でのデメリットとなるセキュリティ面の懸念を払しょくできるという点にといて、外部ECサービスとの連携はメリットが大きいと言えるかもしれません。

WordPressでECサイトを制作するメリット

WordPressでECサイトを作るメリットは、簡単に作りやすいという以外にも色々とありますが、特にメインの理由として挙げられる点についてご紹介します。

SEOに強いので集客がしやすい

元々SEOに強い内部構造に最適化されているWordPressは、検索エンジン上位化を狙う上では優位に利用しやすいと言えます。
そのため、ブログなどで良く使われるWordPressですが、ECサイトでもこの特性を活用することで多くのユーザーにアプローチできる可能性が高まるため、WordPressを活用することにより、ECサイトの売上にも貢献しやすいWebサイトを構築できると言えるでしょう。

商品紹介ページはもちろん、ユーザーの口コミなどをうまく利用しながら情報発信を行うことで、SEO施策を優位に進めていくことができる可能性があるという点において、WordPressでECサイトを作る意味は大きくなります。

機能拡張がしやすい

WordPressが世界中で多くの人たちに利用される最大の理由が、無料でWebサイトを制作できること、そして、テーマやプラグインを活用することで様々な機能追加を自由に、そして簡単に行うことが出来るという点にあります。

WordPressでECサイトの作成を考えている方の多くも、Webに関する知識をあまり持っていない素人でも簡単にデザインや機能を追加できる点に魅力を感じ、利用を検討しているのではないでしょうか。

また、WordPressはプログラミングスキルを持っているエンジニアなどがいれば、自社のWebサイトに独自で必要な機能などを追加することもできる利便性も兼ね備えています。
そのため、今後ECサイトを運営していくうえで必要な機能が出てきた際も、何かと対応しやすいと言う点においてもWordPressでECサイトを作成する検討する理由の一つと言えるでしょう。

費用を抑えて構築しやすい

WordPressは無料で利用することができます。
また、機能を追加したい場合も、無料で利用できるプラグインやテーマが数多く存在するため、費用を抑えて作成することができます。

そのため、まだ売り上げがどの程度たつかわからないといった場合でも、WordPressでならECサイトを始めやすいというメリットがあります。

自社でゼロベースからEC機能を開発することはもちろん、外部のECサービスと連携することよりも圧倒的に安い価格でECサイトを立ち上げることができるのがWordPressの魅力なのです。

WordPressでECサイトを制作するデメリット

次は、WordPressでECサイトを作成するデメリットについて解説します。
残念ながらWordPressでECサイトを立ち上げるということは、良いことばかりではありません。
デメリットの多くは、知っておかなければ後悔することになるような内容ばかりなので、必ず事前に知ったうえで、それでもWordPressでECサイトを作成するかどうかを検討した方が良いでしょう。

決済方法の多様性が期待できない

WordPressでECサイトの作成を行った場合、決済方法が限られると言う点は否めません。
多くのユーザーはカード決済での支払いを利用することが多いため、クレジットカード機能さえ備わっていれば問題ないと割り切れるのであれば良いですが、現在、決済方法は多様化しています。

また、例えば10代など若い世代は自分でクレジットカードを作ることが出来ないため、他の支払い方法を希望する場合もあるでしょう。
あるいは、サブスクリプションでのサービス展開を考えているといった場合なども、対応が難しい場合もあります。

さらにこれからまた新たに増える可能性もある支払い方法について、常に対応できるとも限りません。

支払決済方法の多様化は、ユーザーの利便性を向上させることになるので、単純に売り手側の作りやすさだけで、クレジットカード支払いさえできればいいと判断してしまうのは売り上げを伸ばすことができなくなる場合もあります。この点をよく考えてから決めることをおすすめします。

セキュリティに不安がある

WordPressの最大の弱点であるセキュリティの脆弱性については、ECサイトでも懸念される事項です。

特に支払い機能やユーザーの個人情報を扱うECサイトは、セキュリティ面を常に万全の体制に整えておくことが求められます。

利用者が多い分、ハッカーに狙われやすいWordPressでECサイトを作成するのであれば、制作した後の保守・管理体制をどうするかもあわせて検討するべきでしょう。

例えば、WordPressでのECサイト作成は問題なく社内で対応できるが、その後の保守・管理の工数までをとるのは難しいという場合、外部に委託をするのも一つの手です。
ソライルでも、お客様のWordPressサイトの保守・管理を請け負っています。
プランはお客様のご希望に合わせて選べるラインナップでご用意していますので、もし興味があれば下記ページもあわせてご確認ください。

保守対応プラン
(※クリックするとGoogleドキュメントが開きます。)

追加したい機能がある場合は知識が必要な場合も

WordPressはプラグインやテーマの更新が簡単にしやすいですが、追加したい機能などの内容によってはプラグインなどでは対応できず、専門知識がないと難しいと言えます。

やり方を間違えるとECサイトが表示されなくなり、商品の販売ができなくなるといった事態も起こりかねません。
ある程度のプログラミングスキルもあった方がいいと言うことです。

ただ、社内で対応が難しいという場合は、専門的な部分だけ外部に依頼するというのも一つの手です。
最初から外部の専門会社に任せておくことで、ECサイトが表示されなくなるといった不測の事態を招く懸念を排除することもできます。

ソライルでも、WordPressの機能追加など部分的な対応のご相談もお受けしています。
その他にも、Webサイトに関する様々なご相談にも対応していますので、もし他にも何か相談したい内容などがあれば下記ページもチェックしてみてください。

あわせて読みたい
お客様の声(実績・一部紹介)

WordPressでECサイトを制作する際に必要な機能

WordPressに限らず、ECサイトを作成する場合は以下のような機能が備わっていた方が運用する際に便利です。
もしWordPressでECサイトの作成を進めるのであれば、各機能の設置を含めてサイト設計を行いましょう。

カート機能

ECサイトを立ち上げるのであれば、カート機能は絶対に必要です。

カート機能は、購入したい商品をただ入れておく機能だけではありません。

・ユーザーが欲しい商品を一時的に保存しておけるカゴ機能
・手数料や送料、割引などの表示をさせる機能
・ポイントなどの付与・表示機能
・送り先の設定・変更機能
・支払い方法の設定・変更機能

など、カート機能には様々な内容が存在します。
最終的にユーザーが購入するかどうかを決める画面なので、使い勝手はもちろん、割引やポイントなどの表示やわかりやすさなどもコンバージョンを左右する重要なポイントとなります。

カート内でどのような機能が必要かはしっかりと吟味しましょう。

決済機能

ユーザーがどのような方法で商品の支払いを行えるようにするかが決済機能です。

クレジットカードや代金引換、コンビニ支払いなど、以前からある支払い方法に加え、最近では携帯電話会社のキャリア決済や外部ID決済の利用者数も増えていますので、次々と開始される多様な決済機能も追加しておくことで利用者の増加につなげることができます。

特に、新しいものを導入しやすい10代、20代をターゲットにしたECサイトの場合、新たな決済方法の導入は積極的に検討した方が良いでしょう。

売上管理機能

何がいつ、いくら売れたのかが把握するため、売上管理もECサイトの運営に欠かすことが出来ない機能です。

売上をしっかりと管理しておくことで、いつ何が売れたのかがわかるため商品が管理がしやすく、追加の商品発注や、新たな商品導入のタイミングなどにも役立つため、商品販売計画のためにも必須機能と言えるでしょう。

商品管理機能

商品管理も欠かせない機能の一つです。

在庫状況をしっかりと管理することで、人気商品は在庫がなくなる前に追加商品の発注ができますし、逆に売れ残りが大きい商品は販売促進計画を立てる必要があることがわかるため、大きな在庫を抱えてしまうことを防ぐ役割も果たすことが出来ます。

顧客管理機能

顧客情報は、ECサイトを運営するうえで最も大切な財産です。

商品の発送などに利用することはもちろんですが、新たな商品の販売促進や、売れ残りの在庫商品を少しでも多く捌けさせるためのセール販売などのためにも顧客情報を活用することができます。

また、ECサイトや商品の改善に役立てることができるのも、顧客情報があってこそと言えます。
会員登録を促し、長きにわたり利用してくれるようコミュニケーションをとり続けてファンとなってもらうこと、また、ファンとなってくれた顧客が、あらたな顧客を連れて来てくれることもあるなど、顧客情報は様々な販促やECサイトの成長のために活用できるため、しっかりと管理できる顧客管理機能が備わっていることが重要です。

問い合わせ機能

商品購入にあたり何か疑問が生じた時、あるいは購入後何か問題があった時にすぐに問い合わせができるように用意しておいた方が良いのが問い合わせ機能です。

また、問い合わせの内容はただ送信できるようにするだけでなく、項目にあわせて届いた内容をセグメントして情報整理をしやすくできるような機能をもっていることも大切です。

問い合わせ情報を管理・整理して分析すると、例えば同じような内容についての問い合わせが多いことがわかり、ECサイトや商品の改善につなげることが出来る場合もあります。

ユーザーからの問い合わせは宝の宝庫なので、しっかりと声が届くシステムを用意しておくことをおすすめします。

販売促進機能

ECサイトでは商品をいかにして売るかが重要です。
新たな商品の販売や、売れ残っている商品をセールなどでいかに最後まで売り切るかといった販売促進は、ECサイトを運営する上では欠かせない施策と言えます。

そのため、例えば通常の倍のポイントを付与したり、クーポンを発行したり、あるいは割引を実施したりなど、商品の販売を一層促進させるための施策を行うことが出来る販売機能が色々と備わっていると、打つ手を多く持つことができるので便利に利用できます。

また、購入した商品の口コミなどを書き込めるようにできる機能も販売促進機能の一つです。
今やECサイトで口コミ情報は欠かすことが出来ない情報なので、口コミ機能を設置することも検討してみると良いでしょう。

WordPressでECサイトを作るメリットとデメリットまとめ

今回は、WordPressでECサイトを作成する際のメリットとデメリットについてまとめでみましたが、いかがだったでしょうか。WordPressでECサイトを作成する場合、メリットもあればデメリットもあるため、自社で作りたいECサイトがどのようなものであるかをよく考えて検討するのが良いでしょう。

WordPressでECサイトを立ち上げたいが、セキュリティ面の管理や、追加で機能設置したいが自社にプログラマーなどがいないため制作に不安があると言う場合は、ぜひソライルにご相談ください。

ソライルではWordPressに関する様々な制作サポートを行っています。また、制作後の保守・管理も対応していますので、継続的にECサイトの運営のお手伝いも可能です。

例えば、ECサイトを立ち上げたものの、なかなか集客ができない、売り上げが上がらないと言った場合のコンサルティングなども行っています。

ECサイトについて、何かご不明な点やご相談事項があれば、まずは遠慮なくお問い合わせください。

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