共起語とは。SEO対策への効果や無料検索ツールをご紹介
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記事の監修
IT・WEB集客の専門家
波多野 明仁(Akihito Hatano)
WEB業界歴20年。学生時代に50サイトの制作・運営を行い収益化を達成。その後、ITシステム開発会社にてSEを6年間経験し独立。東証プライム企業をはじめ4,000サイト以上を改善してきた実績あり。自社メディアの制作・運営で培ったアクセスアップのノウハウをクライアント企業のWEB集客に活かし、日々活躍中。1年でアクセス数が715倍に増加した企業や、売上が25倍に増加した企業など、法人クライアントの実績多数。
こんにちは、株式会社ソライル WEB集客コンサルタントの波多野です。
コンテンツを作成する中で、「共起語(きょうきご)」という言葉を耳にしたことがある方も多いでしょう。
共起語は、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを作る手がかりになりますが、使い方を間違えるとユーザーの意図に反した記事になったり、SEO対策で効果が出にくかったりするのです。
今回は、共起語とは何かということや、サジェストキーワード・関連キーワードとの違い、共起語が重要な理由やSEO対策に効果的かどうかについてお話します。
記事の後半では、共起語の無料検索ツール3選と、共起後の活用方法や注意点をご紹介しますので、参考にしてみてください。
目次
共起語とは
共起語(きょうきご)とは、特定のキーワードと共に使われる機会が多い言葉のことです。
例として、「キャンプ」の共起語を10個ご紹介します。
- ・キャンプ場
- ・体験
- ・テント
- ・自然
- ・施設
- ・予約
- ・オートキャンプ
- ・時間
- ・道具
- ・camping
- ・生活
キャンプに関して説明する記事では、上記のような共起語を見かけることも多いと思います。
一方で、「camping」「生活」など、場合によってはキャンプの記事では見かけないような言葉も、表示されるのが共起語の特徴です。
共起語は、キーワードと共に登場しやすい言葉ですが、検索意図を考えず全てをコンテンツに盛り込んでしまうと、わかりづらい内容になってしまうので注意しましょう。
共起語と「サジェストキーワード」「関連キーワード」の違い
共起語と間違えやすい言葉として、「サジェストキーワード」「関連キーワード」が挙げられます。
サジェストキーワードと関連キーワードも、ユーザーにとって価値のあるコンテンツ作成のために欠かせないものなので、SEO対策を行ううえでぜひ覚えておきたい用語です。
では、サジェストキーワードと関連キーワードの概要についてお話しましょう。
サジェストキーワードとは
サジェストキーワードとは、Googleなどの検索窓に検索したいキーワードを入力した際、検索窓の下に自動的に表示される検索候補のことです。
「キャンプ」のサジェストキーワードとして、一例をご紹介します。
- ・キャンプ
- ・キャンプ 大阪
- ・キャンプ 東京
- ・キャンプファイヤー
- ・キャンプ場
- ・キャンプ用品
- ・キャンプ飯
- ・キャンプアンドキャビンズ
- ・キャンプアンドキャビンズ 山中湖
- ・キャンプ テーブル
サジェストキーワードは、Googleなどの検索エンジンが、ユーザー本人の検索履歴やキーワードの関連性、他ユーザーの検索傾向といった要素をふまえたうえで、検索キーワードを先読みして提案してくれるものです。
関連キーワードとは
関連キーワードとは、Googleなどの検索エンジンでキーワードを検索したとき、そのキーワードに関連する、あるいは連想される語句のことを指します。
以下に、「キャンプ」の関連キーワードをまとめてみました。
- ・キャンプ用品
- ・キャンプ場
- ・キャンプ 初心者
- ・キャンプ場 コテージ
- ・キャンプ 手ぶら
- ・キャンプ場 無料
- ・キャンプ おしゃれ
- ・キャンプ テント
サジェストキーワードと異なり、関連キーワードはユーザーの過去の検索は反映されず、共に検索される頻度が高い語句が表示されます。
また、表示位置もサジェストキーワードのように検索窓の下ではなく、検索結果下部に記載されているので、ぜひチェックしてみてください。
共起語が重要な理由2つ
コンテンツを作成する中で、共起語が重要な理由としては以下の2つが挙げられます。
- ・検索意図を読み取りやすくなる
- ・SEOコンテンツ作りの参考になる
2つの理由についてお話していきましょう。
検索意図を読み取りやすくなる
共起語を活用すれば、検索意図を読み取りやすくなり、ユーザー目線のコンテンツ作成に役立ちます。
例えば、対策キーワードが「キャンプ」の場合、ユーザーは「キャンプ場」や「体験」に関して興味があるかもしれないと、予測することができるのです。
もちろん、共起語はあくまでキーワードと共に使われやすい言葉なので、作成するコンテンツによっては関係ないものもあります。
ただ、共起語を確認することで、対策キーワードに対してユーザーがどんなことを求めて検索しているのか、読み取りやすくなるでしょう。
SEOコンテンツ作りの参考になる
共起語を上手に利用すれば、SEOコンテンツ作りの参考になります。
対策キーワードで検索したとき、上位サイトで同じ共起語が使われているとすれば、その言葉に関する説明をユーザーや検索エンジンが求めているのかもしれません。
つまり、上位サイトで網羅されている共起語を確認すれば、検索エンジンが求めている記事の傾向を掴むことが可能になります。
SEOコンテンツとしてどんなものが評価されるのか悩んだときは、共起語を確認してみるのも1つの手でしょう。
共起語はSEO対策に効果的?
共起語は、SEO対策に対して間接的な効果があるといえます。
以前は、記事に共起語を入れるほど上位に表示されることもありましたが、現在は検索エンジンが進化したことで、より内容を重視されるようになりました。
単純に、記事内へ共起語をたくさん記載すると意味の通じづらい内容になってしまうので、以前のように数が入っていれば順位が上がる訳ではありません。
ただ、検索意図を読み取ったりSEOコンテンツ作りの参考にしたりなどで共起語を活用すれば、充実した記事を執筆できるので、結果としてSEO対策にもつながるでしょう。
共起語の無料検索ツール3選
共起語を調べるには、以下3つの無料検索ツールを使用してみましょう。
- ・ラッコキーワード
- ・共起語検索
- ・サクラサクラボ 共起語調査ツール
こちらでは、上記の共起語を無料で検索できるツールについてご紹介します。
ラッコキーワード
ラッコキーワードとは、共起語を筆頭に、サジェストキーワードなどのコンテンツ作成に役立つ様々な情報を無料で取得できるツールです。
トップページで対策キーワードを入力し、メニューバーから「共起語」を選択して検索すれば、10秒前後で結果が表示されます。
ラッコキーワードでは、上位表示20サイトの文章データを、以下の集計軸から抽出しており、ページ全体やタイトルなどの出現回数が表示されたりCSVダウンロードできたりなどが可能です。
【ラッコキーワードにおける共起語の集計軸】
- ・ページ全体における共起回数
- ・タイトルにおける共起回数
- ・見出しにおける共起回数
- ・ページ全体に出現するサイト数
- ・見出しに出現するサイト数
無料版は調査回数や使用できる機能に制限がありますが、会員登録をせずとも1日5回の検索ができます。
メールアドレスのみを登録すれば、大幅に利用できる幅が広がるので、ぜひ試してみてください。
共起語検索
共起語検索とは、無料で共起語を簡単に把握できるツールです。
検索窓に対策キーワードを入力すれば、TOP30サイトを母集団に共起語を抽出してくれます。
抽出結果では、コピペ用として共起語のみを羅列している箇所もあり、データを共有したいときに便利です。
会員登録をせずとも使用できるため、すぐに共起語を知りたい方は使ってみてください。
サクラサクラボ 共起語調査ツール
サクラサクラボ 共起語調査ツールとは、GoogleやYahoo!の検索上位ページのコンテンツを解析し、使用される機会の多い言葉を共起語として抽出してくれるツールです。
使用するには無料の会員登録が必要ですが、メールアドレスを登録するだけでできるため、かかる時間はわずか30秒程とのこと。
対策キーワードは複数入力することが可能であり、取得完了後は画面上からコピーしたりCSVデータにてダウンロードしたりできます。
過去に調査した共起語は管理画面に保存されるので、リライト時にも活用できそうですね。
共起語を活用するには?
共起語を活用し、ユーザーや検索エンジンから評価されるコンテンツを作るには、以下3つのポイントを押さえておきましょう。
- ・ユーザーのニーズを把握するために使う
- ・タイトルや見出しに入れてみる
- ・リライトの手がかりに使う
上記3つのポイントについてお話します。
ユーザーのニーズを把握するために使う
共起語は、対策キーワードに対するユーザーのニーズを把握するために使用してみましょう。
例えば、「犬 飼い方」の共起語は、「散歩」「病気」「トイレ」といったものが抽出できるので、「犬を飼いたい人は、散歩や病気、トイレのことが気になる」と予想できます。
サジェストキーワードや上位表示されている記事などを調査した結果、これらのニーズが正しければ、記事内に共起語を含むことでユーザーが求めている記事を作れるでしょう。
タイトルや見出しに入れてみる
有効な共起語は、タイトルや見出しに入れてみるのもおすすめです。
検索意図に合致する共起語であれば、コンテンツのタイトルや見出しに入れることで、ユーザーや検索エンジンから「キーワードに沿った記事だ」と高評価されやすくなります。
特に、ユーザーは検索結果一覧からタイトルを比較して読みたいサイトを決めるので、ニーズに適した共起語が記載されていれば「私の悩みを解決してくれそう」とクリックにつながるでしょう。
誰に向けて書かれている記事なのかを、共起語を利用しながら適切にアピールしてみてください。
リライトの手がかりに使う
共起語は、既存コンテンツのリライトをするときにも手がかりとして使用できます。
成果が出ていないコンテンツに、上位表示されている記事の重要な共起語が含まれているか確認してみましょう。
もし、検索意図に合致する共起語が含まれていなければ、成果が出ていない理由として、ユーザーニーズを取りこぼしている可能性が挙げられます。
このため、リライトをする際に共起語を参考にしながらコンテンツを作成することで、ユーザーや検索エンジンに好印象な記事を完成させられるでしょう。
共起語を使うときの注意点
共起語を活用する前に、以下3つの注意点について押さえておきましょう。
- ・使い過ぎるのはNG
- ・検索意図と異なるものは記載しない
- ・共起語だけをもとにコンテンツを作らない
共起語の使い方を誤ってしまうと、わかりづらいコンテンツになりがちです。
こちらでご紹介する共起語を使うときの注意点を意識し、ユーザーや検索エンジンにとって価値のあるコンテンツを作成してみてください。
使い過ぎるのはNG
共起語を記載するときは、使い過ぎに注意しましょう。
「共起語を入れるほど検索エンジンからの評価は高くなる」と考えている方もいますが、これは過去の話です。
むしろ、現在は同じ単語や同じ語句を使い過ぎるといったキーワードの乱用は、検索結果の順位が下がったり全く表示されなかったりといった事態につながることも。(参照:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー)
キーワードを対策するうえで、適切な場所・回数を意識しながら使用してみてください。
検索意図と異なるものは記載しない
共起語を抽出すると、複数の言葉が表示されますが、検索意図と異なるものは記載しないようにしましょう。
あくまでも、共起語はキーワードと共に使われやすい言葉なので、場合によってはユーザーのニーズと沿わないものも含まれます。
検索意図と異なる共起語が含まれた記事は、不自然な内容になってしまい、ユーザーは非常に読みづらさを感じることに。
離脱率を高める原因にもなるので、あくまでユーザー視点を第一に考えながら、共起語を使用してみてください。
共起語だけをもとにコンテンツを作らない
共起語だけをもとにコンテンツを作ろうとしても、検索意図に沿った記事は作成できません。
サジェストキーワードや関連キーワード、上位に表示されている記事など、様々な点を考慮して、はじめてユーザーと検索エンジンから好印象をもらえるコンテンツが完成します。
共起語は、記事を作成するときに参考とする要素の1つとして考えてみましょう。
共起語、まとめ
今回は、共起語とは何かということや、サジェストキーワード・関連キーワードとの違い、共起語がSEO対策に効果的かどうか、共起語の無料検索ツールなどについてお話しました。
特定のキーワードと共に使われる機会が多い「共起語」。
上手に利用すれば、検索意図を読み取りやすくなり、SEOコンテンツ作りの参考にもなるので、今回の記事を参考にしながらぜひ試してみてください。
SEOコンテンツの成果がなかなか上がらず悩んでいる方は、ホームページ集客の専門家の力を頼ってみるのが効果的でしょう。
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