SXO対策とは?SEO対策と何が違う?SXO対策の方法と評価ポイント

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記事の監修

IT・WEB集客の専門家

波多野 明仁(Akihito Hatano)

WEB業界歴20年。学生時代に50サイトの制作・運営を行い収益化を達成。その後、ITシステム開発会社にてSEを6年間経験し独立。東証プライム企業をはじめ2,000サイト以上を改善してきた実績あり。自社メディアの制作・運営で培ったアクセスアップのノウハウをクライアント企業のWEB集客に活かし、日々活躍中。1年でアクセス数が715倍に増加した企業や、売上が25倍に増加した企業など、法人クライアントの実績多数。

こんにちは。株式会社ソライル Web集客コンサルタントの波多野です。

SEO対策はよく耳にするけれど、SXO対策という言葉はあまり耳馴染みがないという方は多いのではないでしょうか。

SXOは、2016年頃から注視され話題になった手法で、実はSEO対策とSXO対策は密接な関係にあり、SXO対策という言葉を知らないという人でも、SEO対策を行う中で自然とSXO対策を行っていたということも多いかもしれません。

SXO対策は、Googleが最も重要視するユーザーファーストの考え方を実現する上でとても重要と言えます。

今回は、このSXO対策について具体的にどういうものなのかを解説します。

SXO対策とは

SXOは、「Search Experience Optimization」の略称で、日本語にすると「検索体験の最適化」です。

検索体験の最適化とは、対象は「ユーザー」であり、ユーザーが検索を行った際にその結果が満足したものとなるよう最適化をはかることです。

つまり、Googleで検索をしたいキーワードを入力した際、そこに表示されるタイトルや説明文がユーザーの求めている内容であること、さらに、クリックをした先のページが、そのキーワードで得られるとユーザーが期待した内容になっていることが求められるということです。

SEO対策とは

ここでSEOについてもおさらいをしておきましょう。

SEOは、「Search Engine Optimization」の略称で、こちらは日本語にすると「検索エンジンの最適化」です。

つまり、SEOの根本的な対策対象は「検索エンジン」なので、いかにGoogleが設定するアルゴリズムに気に入ってもらえるように最適化をはかるかというのが基本的な目的となります。

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なぜSXO対策が出てきたのか

SEO対策は、検索エンジンの最適化ではありますが、だからといって検索エンジンのことだけを考えて対策をすれば良いというものではありません。

いくら検索エンジンを満足させることができても、ユーザーが満足できていなければ意味がないためです。

これまでのSEO対策の歴史を振り返ると、かつては大量の無意味な被リンクを増やしたり、検索キーワードをとにかく多数ページ内に入れ込むことを重要視してコンテンツを作成したりするといった手法が横行していた時期がありました。

しかし、それはユーザーにとっては満足できるものではなく、Googleもこういった低レベルなコンテンツを排除するため、様々なアップデートを行い改善してきました。

現在のSEO対策は、いわゆる検索エンジンのことだけを考えて対策を行うのではなく、ユーザーファーストという視点を重要視した対策が基本となっているため、そういう意味では現在のSEO対策には、SXO対策の概念も含まれていると考えて良いでしょう。

つまり、SXO対策は、SEO対策という検索エンジンに寄り過ぎた対策と、ユーザーが本来求める検索意図との間に起きていた大きな溝を埋めるための対策と言えるでしょう。

SXO対策とSEO対策の違いとは

SXO対策とSEO対策のそれぞれに説明については前述したとおりですが、ここでもう少し具体的にSXO対策とSEO対策の違いについて見てみましょう。

意識する対象が違う

前の項で、それぞれが最適化するターゲットが違うことをご紹介しました。

もう少し具体的に言うと、

SEOは、特定のキーワードを検索結果の上位に表示させることを目的としており、KPIは「Webサイトへの流入増加」です。

一方、SXOは、特定のキーワードで検索を行ったユーザーが欲しい情報を取得でき、最終的に満足できることを目的としており、KPIは「ユーザーの検索体験の向上」です。

それぞれが意識すべき対象は似ているようで全く異なりますが、切り離して考えることはできません。

なぜなら、Webサイトへの流入を増やさなければ、そもそもWebサイトに訪れてくれるユーザーがいないため、ユーザーの検索体験の向上という目的を果たすに至りません。

また、Webサイトへの流入は増やせたとしても、その後ユーザーが検索結果に満足してくれなければ二度とそのWebサイトには来てくれない可能性が高いと言えます。

つまり、SXOとSEOは両方セットで対策を講じてこそ意味があると言うことです。

設定するKPIが違う

SXOとSEOでは、最適化する対象が異なる以上、KPIも異なります。

SEOは、検索エンジンの最適化が目的なので、KPIには、
・検索結果の順位
・検索結果からコンテンツへの流入数
などが設定されます。

一方、SXOは、検索体験の最適が目的なので、KPIにはユーザーの検索体験について満足してもらえたかどうかをはかるものが設定されます。

そのため、SEOよりもKPIの設定はもう少し詳しく見る必要があります。

SXOのKPIについては、次の項で詳しく見ていきましょう。

SXO対策の評価ポイント

SXO対策が思うような成果を上げているかどうかは、以下のようなKPIを設定して判断することが多いでしょう。

検索結果からの流入の多さ

ユーザーの検索体験は、検索エンジンにキーワードを入力するところから始まっています。

そのため、入力したキーワードと、コンテンツ側で設定しているタイトルとスニペットが合致しているかどうかが重要であり、合致していればユーザーがクリックしてくれる可能性が高いため成功していると言えるでしょう。

もしも検索結果では上位に位置しているにも拘らず流入数が伸びない場合は、ユーザーが意図する検索キーワードの意図と、コンテンツで設定しているタイトルやスニペットにズレがあるということになるため、すぐに改善する必要があるでしょう。

直帰率

検索結果でタイトルをクリックしてWebサイトに流入をしてきても、すぐにブラウザのbackボタンなどで検索結果に戻っている動きが見られる場合は、ページの内容に満足していないことが考えられます。

検索をしたキーワードに対して期待する内容になっていないため、ユーザーの検索体験の最適化がはかれていないということになるので、内容の見直しなどが必要と言えるでしょう。

直帰率が低く、そのページで満足してブラウザを閉じている場合、あるいはサイト内の他のページへ回遊している場合はユーザーが満足している可能性が高いと判断できるでしょう。

滞在時間

ユーザーがページに訪れた後、一定時間そのページに滞在しているようであれば、ユーザーが求めていた内容が掲載されていて、それを読んでいると判断できるため、SXO対策としては成功していると言えるでしょう。

同サイト内での別ページへの回遊

ページに訪れたユーザーが一定時間そのページに滞在しコンテンツを読んだ後、同じサイト内の別のページへ遷移し回遊をはじめた場合、着地したページやその関連するページに満足していると判断できます。

これもSXO対策としては成功していると言えるでしょう。

SXO対策の方法

最後に、SXO対策として具体的にどのようなことを行なえば良いのかについてご紹介します。

期待を裏切らないコンテンツ内容

まずは、検索結果から流入してきたユーザーが満足するコンテンツ作成を行うことです。
ユーザーが求めていること、期待している情報は何であるかを考え、期待を裏切らないコンテンツを作成しましょう。

検索キーワードとは全く関係のないコンテンツや、自社が伝えたいことだけを記載しているようなコンテンツではユーザーの検索体験の最適化とは真逆のものになるので注意してください。

また、検索結果に表示されるタイトルやスニペットの内容も、コンテンツ内容と一致させるようにしましょう。

わかりやすいUI

Webサイトに訪れた際に、欲しい情報がどこに掲載されているかや、欲しい商品が購入までスムーズに行えるかどうかなども、ユーザーの検索体験を最適化する上では重要です。

そのためにもサイト内の導線や見た目のわかりやすさといったデザインなどもわかりやすく、最適化しておく必要があります。

スマホ対応(モバイルフレンドリー対応)

Googleは、検索結果の評価をモバイルファーストインデックスに移行しています。

そのため、そもそも検索結果の上位に表示させるためのSEO対策としても、スマホ対応は必須です。

さらに、現在はパソコンで情報検索を行う人よりも、スマホで情報検索を行う人の割合の方が圧倒的に多いため、ユーザーにとってもスマホで見た時に見やすいページになっていることが検索体験の最適化につながることは言うまでもありません。

まだモバイルフレンドリー対応を行っていないという場合は、すぐに対応をした方が良いでしょう。

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ページの表示速度対応

パソコンよりもスマホを利用する人が増えたと言うことは、情報検索を行う際に利用するのはWi-Fiだけではなく、4Gや5Gなどのモバイルデータを利用して行うことが多いとも言えます。

そのため、ページがストレスなく表示されるかどうかは極めて重要です。

理由は2つです。

・ページの表示速度が遅いとデータ通信料を多く取られることになるためユーザーに料金負担がかかる
・移動中や業務の隙間時間などに調べたいこと、見たい情報をすぐに確認できることが重要であり、ページ表示に時間がかかるコンテンツはユーザーにとって二度と訪れたくないページと評価され、またユーザーの時間を無駄に奪うものである

いずれもユーザーにとってはマイナス評価でしかなく、なおかつGoogleが2018年に行ったSpeed Updateの観点からもマイナスとなります。

ページの表示速度を改善するためには、画像の重さを軽する、HTML・CSS・JavaScriptを圧縮して軽くするといった対応があります。

その他の詳しい対応内容については、以下のページでご紹介しているのであわせて読んでみてください。

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セキュリティの強化

ユーザーが安全にWebサイトを利用できるかどうかはとても重要です。

セキュリティ対策を怠ると、Webサイトを攻撃され顧客の大切な個人情報を抜き取られたり、アクセスしてきたユーザーのパソコンやスマホにウイルスを感染させたりといった取り返しのつかない事態を招く場合があります。

ページのSSL化など必要なセキュリティの強化対策は、Webサイトを運営する全ての人にとっては必須の対応と言えるでしょう。

SXO対策とは?SEO対策とは何が違う?SXO対策の方法と評価ポイント、まとめ

Googleは、これまでの検索動向データを蓄積し、それらも検索結果を表示させる際の判断基準の一つとして利用しています。

そのため、小手先だけの対応はすぐにユーザーにとって無意味なWebサイトであるとわかってしまいます。

大切なのは、SEOとSXO両方の対策を地道に行い、常にユーザーファーストの視点で考え実施し続けることです。

SEOやSXOなどを含めたWebマーケティングはとても奥が深く難しい側面もありますが、正しく理解することで必ず自社のWebサイトを成長させることができる武器となります。

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