スマホからのサイトアクセスを解析する方法【ツール紹介も】
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記事の監修
IT・WEB集客の専門家
波多野 明仁(Akihito Hatano)
WEB業界歴20年。学生時代に50サイトの制作・運営を行い収益化を達成。その後、ITシステム開発会社にてSEを6年間経験し独立。東証プライム企業をはじめ4,000サイト以上を改善してきた実績あり。自社メディアの制作・運営で培ったアクセスアップのノウハウをクライアント企業のWEB集客に活かし、日々活躍中。1年でアクセス数が715倍に増加した企業や、売上が25倍に増加した企業など、法人クライアントの実績多数。
こんにちは。株式会社ソライル、Webコンサルタントの波多野です。
WEBサイトによってはPCよりもスマホからの閲覧ユーザーが増えている今、スマホはPCと分けてサイト解析を行ったほうが、より精緻な分析を行うことができます。
では、スマホからのユーザーについてサイト解析を行う際、どのようなポイントをおさえて実施すれば良いのでしょうか。
サイト解析は、正しい知識のもと分析を行うことがとても大切です。
そこで今回は、スマホからの閲覧ユーザーについてサイト解析を行うポイント、そして、解析を行う際に利用すると便利なツールについて詳しくご紹介します。
目次
スマホからアクセスしてきたユーザーをPCと分けて行う理由
スマホを利用してアクセスしてきているユーザーと、PCから閲覧しているユーザーについて、なぜサイトの解析を分けて行った方が良いのでしょうか?
それは、第一に、スマホとPCでは画面の大きさや使い勝手が全く異なるためです。
例えばWEBサイトにレスポンシブデザインを適用して一つのデザインで作成していたとしても、PCとスマホでは表示のされ方は異なるため、PCユーザーにとっては見やすくても、スマホユーザーにとっては必ずしも見やすいとは限りません。
そのため、ページ閲覧者には導線としては同じ「購入」ボタンを押して次ページに進んでほしいと思っていても、PC利用ユーザーは思惑通り進んでくれるのに、スマホ利用ユーザーは離脱してしまうという現象が起こることもあります。
こういった場合、PCとスマホのユーザーを分けずに分析すると、デバイスごとの改善ポイントを拾い上げることができないため、正しい改善施策につなげていくことができないままとなってしまうのです。
そして、第二に、スマホとPCのユーザーは、アクセスする環境が異なります。
PCユーザーは多くの場合、自宅などゆっくり時間をとれる場所で利用することが多いと考えられますが、スマホユーザーは移動中や、ほんの少し空いた隙間時間などでも利用していることが多いでしょう。
そのため、閲覧する時間帯やシチュエーションなどが全く異なることが考えられます。
これにより、例えばどのタイミングで情報提供をしたほうが効果的なのかなども、PCとスマホのユーザーでは異なる可能性があります。
このように、PCとスマホのユーザーは、まったく別物と捉えてサイト解析を行う必要があるということです。
スマホからのサイト解析を行うポイント
スマホからのサイト解析を行う際に見るべきポイントは、PCサイト利用ユーザーとの「数値差」です。
スマホとPCの数値を比較することで、それぞれのウイークポイントが見えてきます。
アクセス解析ツールを用いてサイト解析を行う時に見る基本的な数値には、以下のような項目があります。
・ユーザー訪問数
・ユーザー直帰率
・ユーザー離脱率
・平均ページビュー数
・コンバージョン率
・平均滞在時間
など
スマホでもPCでも、基本的に見るべき数値は同じです。
ただし、それぞれの数値について、スマホとPCで分けてサイト解析を行ってみると、まったく違う数値が見えてきます。
例えば、PCユーザーは入口ページの直帰率が50%なのに対し、スマホユーザーは80%と高い直帰率だった場合、スマホユーザーが見ている画面ではユーザーニーズを満たしきれていない、情報が足りていない、あるいは次ページへ誘導させるボタンの位置がわかりにくいといった課題が浮き彫りになります。
この場合、スマホページについて80%という高い直帰率を下げるために考えうる課題を元に改善を行うことができるというわけです。
Google Analyticsを使ってスマホからのサイト解析を行う方法
サイト運営をしていると一度は耳にしたことがあるかもしれませんが、PC、スマホに限らず、サイト解析を行う際に最もよく利用されているツールに「Googleアナリティクス」があります。
Googleアナリティクスは無料で利用できる便利なツールで、WEBサイトのマーケティング担当者やコンサルティング担当者も利用する専門家なツールでもあります。
より精緻なアクセス解析を行うためには、ある程度知識をもって利用することをおすすめしていますが、利用者が多いだけあり、Googleアナリティクスについての解説本や動画、サイトなども多く、簡単な1日セミナーなどを実施しているところもあるため、これから本格的に自社サイトの解析を自分自身でも行っていきたいという方は、少しずつ勉強をしてみると良いでしょう。
疑問に対し検索して情報を集めることには苦労しないほど、Googleアナリティクスについての解説はそこら中に溢れています。
ここでは、スマホ利用ユーザーのサイト解析を行う際の基本的な利用方法をご紹介します。
デバイスカテゴリで分けて確認する方法
PC・スマホ・タブレット別に簡単に数値をわけて確認する方法は以下のとおりです。
■確認手順
①左メニューのモバイルをクリック
②ユーザー→モバイル→サマリーをクリック
これでデバイスごとの数値確認ができます。
また、スマホの場合、左メニューの「デバイス」を選択すると、端末ブランドごとに確認することもできます。
スマホの直帰率やセッション数などを分けて確認したい場合に便利です。
スマホのデータだけを抽出して確認する方法
セグメントを行い、スマホのデータだけを抽出確認する方法は以下のとおりです。
■確認手順
①左メニュー歯車のマークの「管理」をクリック
②表示された画面内にあるセグメント→モバイルトラフィック>タブレットとPCのトラフィックをクリック
③「すべてのセッション」をセグメントから外す
これで保存をしておけば、レポートを確認する際はいつもスマホとPCで分けてチェックすることができます。
セグメント前のデータを見たい場合は、上記適用を外せば簡単に元のミックスデータに戻すことができます。
ただし、スマホの数値だけを表示させてしまうと、数値を見る際のポイントで解説したPCとの比較ができないため、この設定を行う際には、同じ手順でPCとタブレットそれぞれの数値も抽出できるよう設定し、あわせて表示させておくことで、比較分析もできるようにしておきましょう。
また、例えばスマホとPCを比較したときにSEO検索流入で訪問したユーザーのCV率を確認したい場合は、
集客→すべてのトラフィック→チャネル
を開いて確認すると、簡単に数値をチェックすることができるので確認してみてください。
スマホからのサイトアクセスを解析ツールその他のツール
スマホからのサイトアクセスを解析するツールは、Googleアナリティクス以外にもいろいろあります。
ここでは、Googleアナリティクスと併用して使えるツールや、Googleアナリティクス以外の便利なツールについてもご紹介します。
自分にとって最も使いやすい解析ツールからまずは初めてみると良いでしょう。
Googleサーチコンソール
Googleが提供しているGoogleアナリティクス以外のツールに、Googleサーチコンソールがあります。
Googleサーチコンソールは、サイトに訪れるユーザーがどのようなキーワードを使用してきているのかを分析するのに役立ちます。
先ほどご紹介したGoogleアナリティクスはユーザーの行動分析や種類などの解析を行うツールなので、両方を併用して解析を行うと良いでしょう。
ただしGoogleサーチコンソールもGoogleアナリティクスと同様にプロも使用する非常に奥の深い解析ツールなので、利用前に多少の知識を持っていた方が良いです。
こちらも使用しているユーザーは多いため、サイトや動画などに使用方法などが多数あがっているため、使ってみたい場合は一度確認してみてください。
FC2アクセス解析
WEBサイトについての知識があまりない初心者でも無料で使いやすい、FC2が提供している解析ツールです。
WEBサイトの訪問者を細かく解析でき、アクセス集計表もわかりやすいのでおすすめです。
検索キーワードの傾向やユーザー属性、時間帯別アクセス状況などが確認できるほか、自分のアクセスを除外できる機能もあるなどうれしい機能も備わっています。
ただし、解析できるデータの保有期間が4か月間だけなので、長期間のログを比較しながら解析をしていきたい場合には不向きです。
また、解析できるページ数も120ページまでなので、比較的小規模なサイトでの利用に向いているといえるでしょう。
User Local
User Localは、PC向け・スマホ向けサイトで使える無料解析ツールで、スマホやタブレットなどの端末ごとのアクセスをリアルタイムに分析をおこなうことができます。
また、デバイスごとに機種やバージョンまで確認ができるほか、ユーザーのアクセス分布を地域別、組織別に確認したり、流入元を日別、月別、曜日別で見れるなど、様々な視点で解析を行うことができる機能が備わっています。
リアルタイム分析も行えるため、広告などの配信を行い今の初動をすぐに確認したいという場合にも便利です。
ただし、サイト規模に制限はありませんが、1つのアカウントで3サイトまでしか登録はできないので、複数サイトを運営している場合には同時登録ができないほか、あくまで簡単に利用できる解析ツールなので、Googleアナリティクスのような本格的な解析には不向きです。
まずは自社サイトの傾向だけ簡単に見てみたい、という場合に利用してみるのが良いでしょう。
スマホからのサイトアクセスを解析する方法【ツール紹介も】まとめ
スマホからサイトアクセスしてきたユーザー動向を解析する方法と、解析ツールについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
サイト解析はある程度知識がないと難しい部分もあるため、最初は苦労することも多いかもしれません。
ただ、使用していくごとに傾向がわかり、理解が深まっていくため、サイト運営を行っていくのであれば、アクセス解析は必ず実施した方が良いですし、スマホとPCは分けて解析することを強くおすすめします。
ソライルではWEBサイトのコンサルや保守など、WEBサイトのサポートを行っています。
スマホサイト解析を行う上で、Googleアナリティクスのタグ埋め込み作業といった部分的なサポートなども対応していますので、まずは現在対応できずに困っていることがあれば、遠慮なくご相談ください。
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