サーバー保守とは。仕事内容や相場、実施方法をご紹介

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記事の監修

IT・WEB集客の専門家

波多野 明仁(Akihito Hatano)

WEB業界歴20年。学生時代に50サイトの制作・運営を行い収益化を達成。その後、ITシステム開発会社にてSEを6年間経験し独立。東証プライム企業をはじめ2,000サイト以上を改善してきた実績あり。自社メディアの制作・運営で培ったアクセスアップのノウハウをクライアント企業のWEB集客に活かし、日々活躍中。1年でアクセス数が715倍に増加した企業や、売上が25倍に増加した企業など、法人クライアントの実績多数。

こんにちは、株式会社ソライル WEB集客コンサルタントの波多野です。

システムを継続的に安定して稼働させるために必要な「サーバー保守」。

なんとなく言葉は聞いたことがあるものの、実際にどんなことをするのかイメージがつかない方も多いのではないでしょうか。

今回は、サーバー保守とは何かということ、サーバー保守が必要な理由、サーバー保守の仕事内容、サーバー保守費用の相場についてお話します。

記事の後半では、サーバー保守を実施する方法や、サーバー保守を依頼するときの注意点について解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

サーバー保守とは?

サーバー保守とは、システムに障害が発生した場合の復旧作業や定期的なメンテナンスを行い、以下のようなサーバーを安定して稼働し続ける業務です。

【サーバー保守の対象例】

  • ・Webサーバー:Webサイトのコンテンツを表示するサーバー
  • ・メールサーバー:メールを送受信する役割を持つサーバー
  • ・DNSサーバー:ドメインとIPアドレスを紐づける役割を持つサーバー
  • ・データベースサーバー:情報の管理に特化したサーバー
  • ・ファイルサーバー:ネットワーク環境を通してファイルを共有するサーバー
  • ・アプリケーションサーバー:アプリケーションプログラムを動作させるサーバー

これらのサーバーにトラブルが生じた際のサポートやメンテナンス、アップデートやバックアップを行う業務がサーバー保守です。

サーバー保守とサーバー運用。2つの違いは?

サーバー保守によく似ている言葉として、「サーバー運用」が挙げられます。

サーバー運用とは、サーバーを正常に稼働し続けるために、システムの管理や日常的な監視、定期的なバックアップを行う業務です。

サーバー保守と混同しやすいですが、「サーバー運用はトラブルを未然に防ぐことがメインの業務」「サーバー保守はトラブル対応がメインの業務」と考えればわかりやすいでしょう。

どちらもサーバーを安定して稼働させるための業務であり、担当者はサーバー運用とサーバー保守のどちらも任されていることが一般的です。

サーバー保守が必要な理由

サーバー保守が必要な理由は、以下3つです。

  • ・継続的に安定して稼働させるため
  • ・企業の信頼性につながるため
  • ・セキュリティリスク管理のため

それぞれの理由について解説していきましょう。

継続的に安定して稼働させるため

サーバー保守は、システムを継続的に安定して稼働させるために必要な業務です。

サーバーは、多くの人にコンテンツを提供したり多くの要求を受けたりするので、障害が起きると様々なシーンで影響が出てきてしまいます。

お客様がWebサイトを閲覧できなくなったり、自社のシステムやサービスが停止したりなどが発生すると、クレームや業績の悪化につながるもの。

サーバー保守では、このようなトラブルが発生したときの対処や、サーバー動作の最適化を図るためのメンテナンス・アップテート・バックアップを行います。

企業の信頼性につながるため

サーバー保守の必要性として、企業の信頼性につながることも挙げられるでしょう。

サーバートラブルが発生した後、すぐに対処できる企業であれば、「専門的なスキルを持って稼働させているんだな」とお客様を安心させることができます。

一方で、いつまで待ってもWebサイトが表示されないなどでは、顧客の離脱や機会損失にもつながりかねません。

システムを運用している以上、どうしてもトラブルが起こる可能性があるので、その際に適切なサーバー保守を行うことで信頼性の確保が期待できます。

セキュリティリスク管理のため

サーバー保守は、セキュリティリスク管理の面でも重要です。

近年は、ネットワークを通じてサーバーやパソコンなどの端末に攻撃を仕掛けられる「サイバー攻撃」が増加しています。

サイバー攻撃を受けてしまうと、データが改ざんされたり盗まれたり、システムが破壊されたりなどの大きな被害を被ることになるので、必ず対策をしなければいけません。

サーバー保守では、システムを常に最新の状態にアップデートするので、脆弱性をついた攻撃における対応策として有効でしょう。

サーバー保守の仕事内容

サーバー保守では、主に以下4つの仕事内容があります。

  • ・トラブルの対応
  • ・定期的なメンテナンス
  • ・定期的なアップデート
  • ・定期的なバックアップ

上記4つの仕事内容についてお話していきましょう。

トラブルの対応

サーバー保守の仕事内容として、トラブルの対応が挙げられます。

サーバー回線の異変やハードウェアの故障など、システムを運用しているとどうしても不具合が発生してしまうのは避けられません。

サーバー保守の担当者は、このようなトラブルが発生した際に原因を突き止め、早急に復旧作業を行います

トラブルの対応は、サーバー保守におけるメインの仕事内容であり、専門知識が不十分な場合は復旧に時間がかかってしまうことも少なくありません。

安定して業務を進めるうえで、自社だけで行えるか不安な場合は、プロの専門会社に任せるのが安心でしょう。

定期的なメンテナンス

定期的なメンテナンスも、サーバー保守の大切な仕事です。

稼働状況やリソースの使用率といった点を考慮しながら、問題があるかどうかや、故障の恐れがあるかどうかなどを点検します。

定期的にメンテナンスを行なわなければ、避けられるはずだったトラブルが発生したり、不具合が起きた際の原因究明に手間取ったりなどが起きがちです。

メンテナンスで気になる点を見つけた場合は、改修や調整、修理を行なって、将来的なトラブルを防ぎます。

定期的なアップデート

定期的なソフトウェア関連のアップデートも、サーバー保守に欠かせない仕事といえるでしょう。

アップデートを忘れてしまうと、メーカーのサポート対象外になったり、サイバー攻撃の対象となったりなどのリスクがあります。

特に、アップデートを行わなかったことで脆弱性を放置してしまうと、自社が大損害を被ることも考えられるのです。

古いシステムのままでは稼働に不安が残るので、定期的なアップデートは必ず行ってください。

ちなみに、アップデートを行う際は予期せぬトラブルが発生することもあるので、正確なアップデートができるか不安な場合は専門会社に任せましょう。

定期的なバックアップ

サーバー運用にも関わってくる業務ですが、定期的なバックアップもサーバー保守の仕事内容として必須です。

バックアップは、万が一サーバーに不具合が起きてデータが消えてしまった際に、迅速で正確な復旧をするために役立ちます

適切なバックアップがなければ、サーバーが破損したときに業務が滞ってしまい、業績にも支障が出てしまうことに。

定期的なバックアップは、業務が一斉に停止することを防ぐためにも、実施しなければいけないサーバー保守の業務です。

サーバー保守を実施するには?

「サーバー保守が大切なことはわかったけど、具体的に実施するにはどうしたらいいんだろう?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

サーバー保守の実施方法については、主に以下3種類が挙げられます。

  • ・自社の社員を育成する
  • ・知識のある人を雇う
  • ・専門の業者に任せる

それぞれの特徴を把握しておけば、自社にとって最適な方法を選ぶことができるでしょう。

こちらでは、サーバー保守の実施方法3種類についてお話していきます。

自社の社員を育成する

自社にサーバー保守のノウハウがある場合は、社員を育成してから担当してもらう方法があります。

既存の社員であれば、コストを抑えつつサーバートラブルの対処やメンテナンスなどが行えるので、サーバー分野に深い知識がある会社の場合は検討してみるのが良いでしょう。

一方、サーバー保守のノウハウに自信がない場合は、不具合が起きたときの復旧が遅れるなど、思っているような成果を上げられない場合も。

自社の信頼性にも関わってくるサーバー保守だからこそ、不安な方は次にご紹介する2つの方法をチェックしてみてください。

知識のある人を雇う

サーバー保守の実施にあたり、知識のある人を雇うという方法もあります。

サーバーに詳しいサーバーエンジニアを雇用できれば、自社に合った方法に最適化できたり、ノウハウを蓄積できたりなどのメリットが考えられるでしょう。

自社に所属しているからこそ、トラブルが起きたときもすぐに対処してもらえるのも魅力的ですね。

ただ、サーバー保守はコアな分野だからこそ、深い知識を持つ人材を確保することは難しいとされています。

すぐにでもサーバー保守を考えている場合は、次の方法を試してみるのが良いかもしれません。

専門の業者に任せる

「早くサーバー保守をしたい」「自社だけで実施するには不安がある」という方は、専門の業者に任せるのがおすすめです。

幅広いサーバー保守の仕事内容を全て代行してもらえるので、自社に専門的なノウハウがなくても、自社社員に負担をかけずに実施することができます。

万が一トラブルが起きた場合も、プロが迅速かつ正確に対応してくれるため、顧客や取引先との信頼性が確保でき、業務が長期間ストップしてしまうことも防げるでしょう。

他2つの方法と比べるとどうしても費用はかかってしまうので、複数の業者を比較しながら、自社に適したところを選んでみてください。

サーバー保守費用の相場

一般的に、サーバー保守サービスは、サーバー運用サービスとセット料金で提供されていることが多いです。

サーバー運用・保守費用の相場は、月額制でサーバー構築費用の10〜15%程でしょう。

他にも、ホームページ保守サービスを提供している業者なら、作業内容の中にサーバー保守が含まれていることもあります。

「サーバー保守だけじゃなく、ホームページも安全に稼働していきたい」と考えている方は、ホームページ保守を検討してみるのがおすすめです。

ホームページ保守サービスの相場は、作業内容に応じて1万円〜10万円以上と幅広いので、自社の希望に適した業者を選んでみてください。

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サーバー保守を依頼するときの注意点

サーバー保守を専門の業者に依頼するときは、以下3つの注意点を意識してみましょう。

  • ・実績のある業者を選ぶ
  • ・自社の希望するサービス内容かチェックする
  • ・プラスアルファを任せられる業者がおすすめ

専門性の強い分野だからこそ、これらの注意点を知らずに依頼してしまうと、自社が望んでいるような対応をしてもらえないケースも考えられます。

こちらでご紹介するサーバー保守を依頼するときの注意点3つをチェックし、自社にぴったりな業者を選んでみてください。

実績のある業者を選ぶ

自社の業務に大きく関わるサーバー保守だからこそ、実績のある業者に依頼しましょう。

「実際にサイバー攻撃から復旧した実績はあるか」「短時間で復旧したか」などを、公式HPやお問合せなどから確認してみてください。

サーバー保守に特化している会社と公表されていても、専門的な知識が乏しい場合もあるので、慎重に検討しましょう。

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自社の希望するサービス内容かチェックする

サーバー保守サービスの内容が、自社の希望するものかどうかも大切なポイントです。

サーバー保守の業務内容は多岐にわたるので、実際に書面などでじっくり確認しながら、自社に必要なものかどうかを判断してみましょう。

また、サービス内容と費用が納得のいくものかどうかも、併せてチェックしてみてください。

プラスアルファを任せられる業者がおすすめ

サーバー保守だけではなく、他の業務も任せられる業者なら、より自社の負担を軽減させられるでしょう。

例えば、保守にも強いWeb集客コンサルティング会社なら、サーバー保守だけではなく自社の業績向上に直結するホームページを、正常な状態に保ちつつ集客力アップにつなげられます。

プラスアルファを依頼できる業者を選んで、自社のノウハウやスキル、技術力をコア業務に専念させていきましょう。

サーバー保守、まとめ

今回は、サーバー保守とは何かということ、サーバー保守が必要な理由、サーバー保守の仕事内容、サーバー保守費用の相場についてお話しました。

サーバー保守とは、システムに障害が発生した場合の復旧作業や定期的なメンテナンスを行い、サーバーを安定して稼働し続ける業務です。

企業の信頼性やセキュリティリスク管理に直結する業務のため、自社のノウハウに自信がない場合は専門の業者に任せるのがおすすめでしょう。

株式会社ソライルでは、サーバー保守を含めた「ホームページ保守・運用管理サービス」をご提供しています

IT情報処理の国家資格を複数保有している代表自らが、SEO対策にも効果がある保守・運用管理を行いますので、プラスアルファを任せられる業者をお探しの方はぜひお気軽にご相談ください。

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