サーバー保守・サーバー管理とは|仕事内容と費用相場、レンタルサーバーで自社がやること
公開日:2021.01.21 更新日:2026.10.23
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記事の監修
IT・WEB集客の専門家
波多野 明仁(Akihito Hatano)
WEB業界歴20年以上。大学生の頃に約50サイトを制作・運営して収益化。ITシステム開発会社でSEを6年間経験したのち独立。東証プライム企業をはじめ、これまでに4,000サイト以上を改善。自社メディアの制作・運営で培ったアクセスアップのノウハウを、クライアント企業のWEB集客に活かしている。1年でアクセス数が715倍になった企業、売上が25倍になった企業など、法人実績多数。
こんにちは、株式会社ソライルの波多野です。
「サーバーの保守や管理が必要と言われたけれど、何をするのか分からない」。「レンタルサーバーを借りているのに、自分たちで何かしないといけないの?」。
中小企業のホームページの多くは、レンタルサーバーで動いています。レンタルサーバーなら、機械の故障や停電への備えは、サーバー会社が引き受けてくれます。それでも、契約の更新、PHPのバージョン、SSL、バックアップ、ログイン情報など、自社で見ておかないといけないことが残ります。
この記事では、次の順にご案内します。
- サーバー保守・サーバー管理とは何か(保守と運用の違い)
- レンタルサーバーで、サーバー会社がやることと自社がやること
- 仕事内容の一覧
- 費用の相場
- 任せるときに確かめること
※2026年9月:「サーバー保守とは」の記事と1本にまとめ、レンタルサーバーでの分担、仕事内容の一覧、費用の相場、よくある質問を加えて、全面的に書き直しました。
サーバー保守・サーバー管理とは
サーバーは、ホームページのデータやメールを置いておく場所です。サーバー保守・サーバー管理とは、このサーバーを止めずに、安全に使い続けるための作業のことです。
言葉の使い分けは会社によって違いますが、おおむね次のように考えると分かりやすいです。
| 言葉 | 主な中身 |
|---|---|
| サーバー運用 | 毎日の見張り、バックアップ、設定の管理など、トラブルを起こさないための作業 |
| サーバー保守 | トラブルが起きたときの原因調査と復旧、更新による手当てなど、起きたことに対処する作業 |
| サーバー管理 | 運用と保守をまとめた呼び方。契約やアカウントの管理を含めることも多い |
実際には、同じ担当者や同じ会社が、まとめて引き受けることがほとんどです。この記事では、まとめて「サーバー管理」と呼びます。
どんなサーバーがあるか
ホームページに関わるのは、主に次のサーバーです。
- Webサーバー:ホームページを表示する
- メールサーバー:メールを送ったり受け取ったりする
- DNSサーバー:ドメイン(〇〇.co.jp)と、サーバーの場所を結びつける
- データベースサーバー:WordPressの記事や設定を保存する
レンタルサーバーでは、これらが1つの契約にまとまっていることが多いです。
レンタルサーバーで、サーバー会社がやることと自社がやること
レンタルサーバーを借りている場合、仕事は次のように分かれます。

| サーバー会社がやること | 自社(または保守会社)がやること |
|---|---|
| サーバーの機械の故障対応、停電・災害への備え | 契約の更新と支払い(期限切れでサイトが消えないように) |
| サーバーのOS(基本ソフト)の更新 | PHPのバージョンの選択と見直し |
| ネットワークの障害対応 | SSL(https)の設定と更新の確認 |
| サーバー全体の見張り | ホームページとデータベースのバックアップと、戻せるかの確認 |
| 一部のバックアップ(サービスによる) | WordPressやプラグインの更新 |
| ログイン情報(管理画面・FTP・データベース)の管理 | |
| 攻撃を防ぐ設定(WAF・アクセス制限など)の確認 | |
| メールの容量、迷惑メール対策の設定 | |
| トラブルが起きたときの原因調査と復旧 |
「レンタルサーバーだから、何もしなくていい」わけではありません。右側の作業が止まると、期限切れでサイトやメールが止まる、古いPHPのまま弱点を突かれる、といったことが起きます。
自社でサーバーを持っている場合や、VPS(自由度の高い仮想サーバー)を使っている場合は、左側のOSの更新や見張りも自社の仕事になります。専門の知識が必要なため、多くは専門の会社に任せます。
サーバー管理の仕事内容

| 頻度 | 作業 | 内容 |
|---|---|---|
| 毎日 | 見張り | サイトやメールが止まっていないか、改ざんされていないかを確かめる |
| 毎日〜毎月 | バックアップ | ファイルとデータベースを保存し、いくつかの世代を残す |
| 毎月 | 更新 | WordPressやプラグイン、ソフトウェアを更新し、表示を確かめる |
| 毎月 | 容量と動きの確認 | ディスクやメールの容量、表示の速さを確かめる |
| 年1〜2回 | PHPの見直し | サポートが終わる前に、新しいPHPへ移す |
| 年1回 | 契約の更新 | サーバー・ドメイン・SSLの期限を確かめて更新する |
| 年1回 | 点検 | ログイン情報の見直し、バックアップから戻せるかの確認 |
| 随時 | トラブル対応 | サイトが表示されない、メールが届かないなどの原因を調べて直す |
WordPressのサイトでは、WordPressならではの作業(プラグインの管理など)も加わります。詳しくは「WordPress保守で毎月やること」の記事でご案内しています。契約の期限が切れてサイトが消えるのを防ぐ方法は「サイトが消える3か所の期限」の記事をご覧ください。
サーバー管理が必要な理由
- サイトやメールが止まると、お問い合わせや注文が止まる
止まった時間の分だけ、機会を逃します。取引先からの信用にも関わります。 - 攻撃の入口をふさぐ
古いPHPやソフトウェアの弱点を突いた攻撃は、今も多く見られます。更新を続けることが、いちばん基本の対策です。 - いざというときに、早く戻せる
バックアップがあり、ログイン情報がまとまっていれば、トラブルが起きても短い時間で戻せます。
サーバー管理を実施する方法
| 方法 | 向いている場合 | 注意すること |
|---|---|---|
| 自社で行う | サーバーやWordPressに詳しい担当者がいて、毎月の時間を取れる | 担当者が異動・退職すると止まりやすい |
| サーバーに詳しい人を雇う | 自社でサーバーを持っている、システムが多い | 人材を見つけるのが難しく、人件費がかかる |
| 保守会社に任せる | 詳しい担当者がいない、本業に集中したい | 任せる範囲と、報告の内容を確かめる |
ホームページのためのレンタルサーバーであれば、ホームページの保守とまとめて保守会社に任せるのが、いちばん手間がかかりません。
費用の相場
レンタルサーバーを使うホームページの場合、サーバーの管理は「ホームページ保守」の中に含まれていることがほとんどです。相場は次のとおりです。
| 月額 | 含まれることが多い内容 |
|---|---|
| 5,000〜10,000円 | サーバー・ドメインの管理(契約の更新、ログイン情報の管理など) |
| 10,000〜20,000円 | 上に加えて、WordPressの更新、定期バックアップ |
| 20,000〜50,000円 | 上に加えて、更新の代行、障害時の復旧 |
自社でサーバーを持っている場合や、システムが大きい場合は、見張りの体制(夜間・休日も含むか)によって費用が大きく変わるため、個別の見積もりになります。
保守費用の内訳や、安すぎる会社の見分け方は「ホームページ保守の費用相場」の記事で詳しくご案内しています。
サーバー管理を任せるときに確かめること
- どこまでが料金に含まれるか
契約の更新、PHPの見直し、SSL、バックアップ、トラブル時の復旧のうち、どれが含まれて、どれが別料金か。 - トラブルのときに、どれくらいで連絡が来るか
- バックアップを何世代残し、戻せるかを確かめているか
- 毎月、何をしたかの報告があるか
- ログイン情報やサーバーの契約の名義が、自社の手元にも残るか
保守会社の名義だけになっていると、会社を替えるときや、相手と連絡が取れなくなったときに困ります。
契約書で確かめる点は「ホームページ保守契約の内容とは」の記事、管理会社を替えるときの手順は「ホームページの管理会社は変更できる?」の記事でご案内しています。
制作会社に任せている場合、サーバーの管理は誰の仕事か
「サーバーのことは、ホームページを作った制作会社に任せている」。そうお考えの会社は多いと思います。
ところが、トラブルが起きてから確かめると、制作会社は「サーバーの管理までは、お引き受けしていません」と答える。
このようなご相談を、ときどきいただきます。
どちらかが悪いという話ではありません。
「任せている」の中身が、最初から決まっていなかったことが原因です。

「任せている」には、3つの形がある
| 契約の形 | 制作会社がしていること | すき間になりやすいところ |
|---|---|---|
| 制作だけを頼んだ | 作って納品するまで。その後の管理は契約に入っていない | 納品後のすべて(契約の更新、PHP、バックアップ、トラブル対応) |
| サーバーの契約を代行してもらっている | サーバー会社への支払いと、契約の更新 | PHPの見直し、バックアップの確認、トラブルのときの原因調査 |
| 保守契約を結んでいる | 契約書に書かれた作業 | 契約書に書かれていない作業 |
毎月「サーバー代」や「管理費」を払っていても、中身が2番目の「契約の代行」だけ、ということがあります。
請求書の名目だけでは、どこまで含まれているかは分かりません。
誰の仕事かは、契約で決まります。
そして、契約書や見積書に書かれていない作業は、誰の仕事でもない状態になりやすいものです。
サーバー会社は機械とネットワークまで、制作会社は頼まれた範囲まで。
その間に、誰も見ていない部分が残ります。
発注する側が確かめる3つのこと
次の3つを、今の制作会社または保守会社に聞いてみてください。
メールで聞いて、答えを残しておくことをおすすめします。
- 契約に入っている作業はどれか
「サーバーについて、今の契約でしていただいている作業を教えてください。契約の更新、PHPのバージョンの見直し、SSLの更新、バックアップ、トラブルのときの復旧のうち、含まれるものと含まれないものを知りたいです」 - PHPなどの見直しは、誰が、いつするのか
「PHPのバージョンは、どなたが、どのタイミングで見直していますか。今のバージョンと、サポートの期限も教えてください」 - トラブルのときは、どこに連絡し、誰が最初に動くのか
「サイトが表示されない、改ざんされた、というときの連絡先と、受付の時間を教えてください。最初に原因を調べるのは御社でしょうか、弊社でしょうか」
あわせて、サーバーとドメインの契約の名義が自社になっているか、ログイン情報が自社の手元にもあるかも確かめます。
名義とログイン情報の考え方は、前の章でご案内したとおりです。
答えがあいまいだったとき
「たぶん大丈夫です」「何かあれば対応します」という答えだった場合は、相手を責めずに、決め直す機会と考えてください。
- 含まれていない作業が分かったら、追加で頼めるか、費用はいくらかを聞く
- 制作会社が引き受けていない作業は、自社でするか、保守を専門にしている会社に頼むかを決める
- 決めたことは、1枚の表にして残す(作業、担当、頻度、連絡先)
次の表を、そのままお使いいただけます。
| 作業 | 担当(自社・制作会社・保守会社・サーバー会社) | 頻度 | 契約書に書かれているか |
|---|---|---|---|
| サーバー・ドメインの契約の更新と支払い | 年1回など | ||
| PHPのバージョンの見直し | 年1〜2回 | ||
| SSLの更新の確認 | 年1回など | ||
| バックアップと、戻せるかの確認 | 毎月 | ||
| WordPressやプラグインの更新 | 毎月 | ||
| トラブルのときの最初の調査と連絡 | 随時 |
空欄が残った行が、今のすき間です。
空欄を埋めるだけで、「誰に聞いても分からない」という状態はなくなります。
ソライルのサーバー管理
弊社のホームページ保守では、すべてのプランでサーバー管理とドメイン管理を行っています。
- サーバー会社の管理画面やFTP、データベースなどのログイン情報の管理
- 弊社で契約しているサーバーをお使いの場合は、毎月のサーバー代と契約の更新
- サーバーのセキュリティ設定と、専門のセキュリティソフトでの見張り
- SSLの更新、必要に応じたPHPのバージョンアップ
- 定期バックアップ(基本は月1回・3世代。弊社のサーバーでお預かりしている場合は毎日)
- 作業の内容を、毎月の業務報告でお知らせ
料金は月額6,600円(税込)からです。今のサーバーのまま保守をお引き受けすることも、セキュリティに強いサーバーへの引っ越しをご提案することもできます。
サイトが表示されない、メールが届かないなどでお困りのときは、「ホームページのトラブル対応」のページもご覧ください。
よくある質問
Q. レンタルサーバーを借りていれば、サーバー管理はいりませんか?
A. 機械の故障やOSの更新はサーバー会社が行いますが、契約の更新、PHPの見直し、SSL、バックアップの確認、ログイン情報の管理などは、自社(または保守会社)が行う必要があります。
Q. サーバー保守とサーバー運用は、何が違いますか?
A. 運用はトラブルを起こさないための日々の作業、保守は起きたトラブルへの対処を指すことが多いです。実際には同じ担当者や会社がまとめて引き受けることがほとんどです。
Q. サーバー管理だけを頼むと、いくらかかりますか?
A. レンタルサーバーのホームページなら、サーバーとドメインの管理までで月額5,000〜10,000円ほどが目安です。WordPressの更新やバックアップまで含めると、月額10,000〜20,000円ほどが多く見られます。
Q. サーバーの契約が切れるとどうなりますか?
A. サイトもメールも止まり、しばらくすると、サーバーの中のデータが消えてしまいます。期限と支払い方法を、社内の誰かが把握しておくことが大切です。
Q. 今のサーバーのままで、保守を頼めますか?
A. はい。弊社では、今お使いのサーバーのままでもお引き受けしています。必要に応じて、セキュリティや速さの面で適したサーバーへの引っ越しもご提案します。
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