中小企業のホームページが狙われる理由。実施するべきセキュリティ対策とは
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記事の監修
IT・WEB集客の専門家
波多野 明仁(Akihito Hatano)
WEB業界歴22年。学生時代に50サイトの制作・運営を行い収益化を達成。その後、ITシステム開発会社にてSEを6年間経験し独立。東証プライム企業をはじめ4,000サイト以上を改善してきた実績あり。自社メディアの制作・運営で培ったアクセスアップのノウハウをクライアント企業のWEB集客に活かし、日々活躍中。1年でアクセス数が715倍に増加した企業や、売上が25倍に増加した企業など、法人クライアントの実績多数。
こんにちは、株式会社ソライル Web集客コンサルタントの波多野です。
サイバー攻撃が激化している中で、「中小企業だから、うちは狙われない」と考えていませんか。
しかし、現在は被害を受ける中小企業が増加しており、利益の喪失や損害賠償の発生、企業ブランドの失墜などが次々と起こっています。
今回は、なぜ中小企業のホームページが狙われるのか、セキュリティ対策を疎かにしているときのリスクについて解説します。
さらに、中小企業のホームページを狙うサイバー攻撃の種類、実施するべきセキュリティ対策もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
中小企業のホームページにこそセキュリティ対策が重要な理由

中小企業のホームページにこそセキュリティ対策が重要な理由は、以下の2つです。
- ・サイバー攻撃自体が激化している
- ・被害を受ける中小企業が増えている
「うちは大丈夫」と考える前に、ぜひ上記2つの理由をチェックしてみましょう。
サイバー攻撃自体が激化している
総務省の発表によると、サイバー攻撃関連の通信数は2015年に約632億パケットだったものが、2023年には約6,197億パケットと、過去最高の数値になりました。(参照:令和6年版 情報通信白書)
また、サイバー攻撃を検知する某アプリケーションでは、2024年における総攻撃数が12億1,251万1,259件を記録しており、前年比で154%の過去最高値であったことも公表されています。
このように、サイバー攻撃は年々激化しているため、例え中小企業と言ってもターゲットにされる可能性は決して0ではありません。
被害を受ける中小企業が増えている
警察庁の公表によると、令和6年におけるサイバー攻撃の手口であるランサムウェアの被害件数は、前年度と比べて大企業は減少している一方、中小企業の被害件数は 37%増加しています。(参照:令和7年3月13日 令和6年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について)
では、なぜ被害を受ける中小企業が増えているのか、次章でご紹介していきましょう。
なぜ中小企業のホームページが狙われる?

中小企業のホームページが狙われる理由としては、以下2つが挙げられます。
- ・セキュリティ対策が整備されていないことが多い
- ・大企業を狙うための踏み台に利用されやすい
上記2つの理由について解説していきましょう。
セキュリティ対策が整備されていないことが多い
中小企業は、大企業と比べてセキュリティ対策が十分ではないことが多いため、サイバー攻撃の対象になる傾向があります。
人員や費用にあまり余裕がないことから、ホームページを制作した後そのまま放置している企業も多いのではないでしょうか。
セキュリティが甘いと簡単に攻撃することができるので、現在中小企業の被害件数が増えているのです。
大企業を狙うための踏み台に利用されやすい
実は、「中小企業を踏み台に大企業を狙う」という手口も増加しています。
大企業の厳重なセキュリティ対策は突破することが難しいからこそ、その大企業と取引をしている中小企業に攻撃を仕掛け、突破口にされるケースは少なくありません。
自社が加害者となり、取引先の顧客情報や営業機密が盗まれることも起こり得るのです。
中小企業のホームページでセキュリティ対策を疎かにしていると?

中小企業のホームページでセキュリティ対策を疎かにしていると、以下6つのリスクが考えられます。
- ・得られるはずだった利益を喪失する
- ・取引先との信頼関係が崩壊する
- ・被害者への損害賠償が発生する
- ・多大な業務負荷が発生する
- ・企業ブランドが失墜する
- ・倒産の危機に陥る
上記6つのリスクについて解説していきましょう。
得られるはずだった利益を喪失する
ホームページにサイバー攻撃を受けた可能性がある場合、すぐに運営を中止しなければいけないので、生産遅延や販売機会の損失が発生します。
サービスが停止すれば、顧客が競合他社へ流れることも考えられるため、売り上げが減少してしまい経営悪化にもつながりかねません。
取引先との信頼関係が崩壊する
自社ホームページにサイバー攻撃をされたという事実によって、取引先との信頼関係が崩壊することも考えられます。
どんな会社であっても、セキュリティの甘い企業との取引は情報漏洩やシステム停止などのリスクがあるため、長年築き上げた関係が一瞬で壊れてしまうことも。
先ほどご紹介したように、中小企業は大企業を狙うための踏み台に利用されやすいことから、取引が相次いで終了となる可能性も十分あります。
被害者への損害賠償が発生する
セキュリティ対策が疎かになっていたことで、実際に被害が起こり、被害者への損害賠償が発生することもあります。
情報漏洩やシステム停止などが起こってしまえば、十分にセキュリティ対策をしていなかった責任が問われてしまい、莫大な賠償を支払わなければいけなくなるかもしれません。
多大な業務負荷が発生する
多大な業務負荷が発生することも、ホームページのセキュリティ対策が疎かになっているときのリスクです。
サイバー攻撃の被害に遭うと、影響・原因の調査や復旧作業、被害者への対応や再発防止計画などを、普段の業務と並行して進めていく必要があります。
対応を誤ってしまうと今後の経営に悪影響を及ぼすので、精神面でも大きな負荷がかかるでしょう。
企業ブランドが失墜する
ホームページのセキュリティ対策が十分ではないことにより、企業ブランドが失墜する可能性も考えられます。
サイバー攻撃によって顧客情報や機密情報が漏洩することで、セキュリティ対策の甘さに注目が集まってしまい、「この会社は信用できない」と信頼を損なうかもしれません。
企業の株価にも悪影響が出るので、攻撃を受けた後収益減少を経験している会社は多いです。
倒産の危機に陥る
サイバー攻撃で企業ブランドが失墜し、取引中止が相次いだり多くの顧客が離れたりすることで、倒産の危機に陥る可能性もあります。
また、サイバー攻撃による巨額の身代金や賠償金が発生してしまい、経営に影響を及ぼす程となってしまうことで、事業継続が不可能になることも実際に起こっています。
Web保守お客様の声「WordPressサイトの復旧をお願いしたところ、翌日には復旧し、バージョンの調整等も行っていただきました。」
中小企業のホームページを狙うサイバー攻撃の種類

こちらからは、中小企業のホームページを狙うサイバー攻撃の代表例を6つご紹介します。
- ・SQLインジェクション
- ・クロスサイトスクリプティング(XSS)
- ・ゼロデイ攻撃
- ・ランサムウェア
- ・DoS攻撃
- ・通信の傍受・改ざん
それぞれの特徴を押さえて、適切なセキュリティ対策を検討していきましょう。
SQLインジェクション
SQLインジェクションとは、Webアプリケーションの脆弱性をついて、不正な「SQL文」をWebアプリケーションに挿入し、実行させるサイバー攻撃です。
攻撃者は、データベースを操作するための命令文である「SQL文」を送信することで、データベース内の情報を読み取ったり改ざんしたりすることができます。
クロスサイトスクリプティング(XSS)
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webサイトの脆弱性を利用し、悪質なコードを埋め込むサイバー攻撃です。
悪質なコードが埋め込まれたWebサイトを閲覧すると、埋められたHTMLスクリプトが実行されて、Webサイトに入力した情報やCookie情報などが攻撃者の手に渡ります。
インターネット掲示板やショッピングサイトなどで発生しやすい攻撃です。
ゼロデイ攻撃
ゼロデイ攻撃とは、システムの脆弱性が修正される前に行われるサイバー攻撃です。
一般的に、脆弱性はセキュリティテストやユーザーレポートなどによって発見され、開発元が修正プログラムを公開します。
しかし、ゼロデイ攻撃のように修正プログラムが公開される前に攻撃を受けてしまうと、根本的な対策を講じられず、被害も甚大になりやすいです。
ランサムウェア
ランサムウェアとは、パソコンなどに保存されているデータを暗号化し、元に戻すことと引き換えに身代金を要求するサイバー攻撃です。
過去には、企業の受発注システムがランサムウェアに感染し、工場の操業を停止しなければいけなくなったこともあります。
暗号化を自力で元に戻すことは非常に難しく、身代金を支払っても回復する保証はないという脅威がある攻撃です。
DoS攻撃
DoS攻撃とは、Webサイトやサーバーに大量のアクセスを送るサイバー攻撃です。
アクセスが集中すると、サーバーやネットワーク機器などに対して大きな負荷がかかるため、Webサイトの閲覧遅延やサーバーダウンなどが発生し、サービスの提供に支障をきたしてしまいます。
さらに、DoS攻撃の進化版であるDDoS攻撃では、対処しきれないほどの複数のIPから一斉にDoS攻撃が仕掛けられるため、対処することが非常に困難といえます。
通信の傍受・改ざん
通信の傍受・改ざんとは、ユーザーのWebブラウザとサーバーの間に介入し、二者間の通信を傍受したり改ざんしたりするサイバー攻撃です。
ユーザーが被害を受けないためにも、次章でご紹介する常時SSL化などのセキュリティ対策が必要でしょう。
中小企業こそ実施するべき!ホームページのセキュリティ対策7つ

こちらからは、中小企業こそ実施するべきホームページのセキュリティ対策7つをご紹介します。
- ・複雑なパスワードを設定する
- ・アクセスできる人を増やし過ぎない
- ・CMSやテーマなどを最新の状態に保つ
- ・不要なアプリケーションは削除する
- ・WAFを導入する
- ・IPSを導入する
- ・常時SSL化する
効果的にサイバー攻撃を防ぐためには、1つだけではなく複数の対策を実施し、多方面から防御を強化することが大切です。
では、ホームページのセキュリティ対策7つについて解説します。
複雑なパスワードを設定する
他人に推測されづらく、機械でも割り出しづらいような複雑なパスワードを設定することで、セキュリティを強化できます。
数字や英字、記号など各要素を組み合わせながら長いパスワードを設定し、同じパスワードを使いまわさないようにしましょう。
また、「パスワードで認証した後、ショートメッセージで送られるパスコードを入力してログインする」など、多要素認証を用いることも効果的です。
アクセスできる人を増やし過ぎない
ホームページの管理画面にアクセスできる人を、必要以上に増やし過ぎないようにしましょう。
多くの人がアクセスできるような環境では、誤操作や確認不足などによりセキュリティリスクが高まることが考えられます。
アクセス権限を付与する人は必要最低限に留めておき、退職者のアカウントやテスト用のアカウントを放置しないようにしましょう。
CMSやテーマなどを最新の状態に保つ
サイバー攻撃は、Webアプリケーションの脆弱性を利用することが多いので、CMSやWordPressテーマなどを最新の状態に保つことも重要です。
各システムから定期的に提供されるアップデートは、新機能の追加だけではなく、セキュリティ脆弱性の修正も含まれているので、最新バージョンへの対応を進めていきましょう。
不要なアプリケーションは削除する
不要なアプリケーションを削除することで、攻撃対象を減らすことができるので、ホームページのセキュリティを向上させられます。
使用していないアプリケーションは脆弱性が放置されているリスクがありますし、削除することによってリソースが節約でき、ホームページの表示速度向上などが見込めるので、ぜひ実践してみてください。
WAFを導入する
「WAF(ワフ)」と呼ばれる、Webアプリケーションの脆弱性を利用する攻撃から保護するセキュリティ対策を導入することも有効です。
WAFを設置することで、通信を解析・検査し、攻撃と判断した通信を遮断できるので、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング(XSS)などの攻撃を防ぐことができます。
IPSを導入する
セキュリティ対策として、外部からの不正アクセスや異常な通信を検知・ブロックする「IPS」を導入することも効果的です。
先ほどご紹介したWAFはWebアプリケーションを保護し、IPSはソフトウェア・OSを守るシステムなので、どちらも導入することで多層防御を実現しましょう。
常時SSL化する
Webサイト全てのページと閲覧者の間の通信を暗号化する、「常時SSL化」もセキュリティ対策として検討してみてください。
自社サイトを常時SSL化にすることで、通信の傍受・改ざん対策につながるうえ、検索順位にも良い影響がもたらされる可能性があります。
中小企業ホームページのセキュリティ対策、まとめ

今回は、なぜ中小企業のホームページが狙われるのか、セキュリティ対策を疎かにしているときのリスク、実施するべきセキュリティ対策などについて解説しました。
中小企業のホームページが狙われていている今、セキュリティ対策に不安がある場合は、専門業者に相談することも有効です。
専門業者であれば、自社の状況に適切な対策を提案してくれるうえ、導入・運用もサポートしてもらえます。
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