意志力の戦略的マネジメント

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記事の監修

IT・WEB集客の専門家

波多野 明仁(Akihito Hatano)

WEB業界歴21年。学生時代に50サイトの制作・運営を行い収益化を達成。その後、ITシステム開発会社にてSEを6年間経験し独立。東証プライム企業をはじめ4,000サイト以上を改善してきた実績あり。自社メディアの制作・運営で培ったアクセスアップのノウハウをクライアント企業のWEB集客に活かし、日々活躍中。1年でアクセス数が715倍に増加した企業や、売上が25倍に増加した企業など、法人クライアントの実績多数。

こんにちは、株式会社ソライル WEB集客コンサルタントの波多野です。 今回は、人生を変えるために必要な、たった1つのこと。についてお話したいと思います。 この概念を知っているかどうかで、あなたの人生の成功が決まるといっても過言ではない重要な内容になりますので、ぜひ最後までお読みください。 人生を変えるという大きなものだけでなく、何か今までやったことのない、新しいことにチャレンジしようとする時、人は大きな摩擦を感じます。 例えば、 「ブログを使って副業で収益を上げられるようになりたい」 「英語や中国語をマスターして、少しでも就職に有利になりたい」 「夏に向けて、今より10キロ痩せて水着の似合う体型になりたい」 こんな目標を立て、最初は頑張って見るのだけれども、なぜか続かない…。 そんな経験、誰しも1つや2つ、あるものです。 やる気が足りないのでしょうか? いえ、最初はだれでもやる気はあって始めるのです。 では、何が原因で、私たちは物事をやり遂げることができないのでしょうか。 どうやったら、途中で諦めることなく、目標を達成することができるのでしょうか? 「意思が弱いからだ」あるいは、「能力がもともとないんじゃないか?」そんな風に人は考えてしまいがちです。 しかし、目標達成できないという背景には、ある根本的な原因があったのです。 その原因と、どうやったら克服できるかを知ることで、目標達成能力は飛躍的に高まります。 逆に言うと、根本的な原因を知らないと、私たちはこれまでと同じように、目標達成から遠ざかってしまうのです。 もし、その根本的な原因が分かるとしたら、知りたくないですか? まず結論から話しますが、 目標達成に大きく影響しているのは「意志力」と呼ばれるものです。 この「意志力」の性質を理解し、さらに「意志力」を訓練することで、短期的なメリットに流されることなく、長期的なメリットに目を向けられるようになる為、好ましい習慣を新しく身につけることができるようになります。 逆に、「意志力」が損なわれると、自制心の必要な取り組みが難しくなります。先延ばし癖がつき、我慢することができなかったり、誘惑に負けてしまったり…。つまり、描く理想の未来に進むことができなくなります。 そうではなく、「意志力」を高めることで、幸福感につながる様々な行動をとることができるようになり、多くの恩恵を得ることができます。 「意志力」という言葉はまだ一般的ではないと思います。 ですが、この「意志力」という概念を取り入れることで、あなたの世界観や認識が変わります。 そして、それによって、現状を打破する力になっていきます。 実は、WEB集客をする上でも、意志力はとても大事な概念です。 「意志力とWEB集客が、どう関係あるの?」と思われた方は、ぜひ読み進めてください。きっと、「なるほど!」と思われるはずです。 今日は、そんな「意志力」について話していきたいと思います。

意志力とは何か?

まず、意志力とは、どのようなものでしょうか? 「意志力」の説明に入る前に、混同されがちな2つの言葉について説明をしていきたいと思います。

“意思”と”意志”の違い

同音語に「意思」と言う言葉がありますが、この言葉は、 ・意思表示 ・意思疎通 といった熟語で使われたりします。 ちなみに法律用語ではこの”意思”という言葉が使われます。 意思とは、自分の考えや”思い”のことです。 それに対し「意志」は、 ・意志薄弱 ・意志堅固 といった熟語で使われたりします。 哲学や心理学用語でも使われる言葉です。 意思は、単に考えや思いのことですが、 意志は、志という言葉の通り、ゴールに向かう方向性の意味を含みます。  

意志力とは?

これまで述べてきた通り、 意志力とは、目的成し遂げよう(やり遂げる)とする思いの力である といえます。 意志力は、私たちの脳と密接に関わっています。 私たちの脳は、大きく分けて2種類の脳に分類されます。 2種類の脳というのは、原始的な欲求に働きかける「古い動物脳」(脳幹、大脳基底核、脊髄)と、理性を司る「新しい人間脳」(大脳新皮質)です。 脳は「古い動物脳」に「新しい人間脳」がかぶさるような構造になっています。 「意志力」は、理性を司る「新しい人間脳」の働きとも言い換えることができます。 「古い動物脳」は短期的な欲求を満足させようとします。それに対し「新しい人間脳」は、長期的な満足を得ようとします。 このような性質の違いから、この2つの脳は、対立しやすい構造になっています。 目的を成し遂げようとするには、様々な誘惑=「古い動物脳」に負けないことが大事です。 いかにして、「新しい人間脳」に主導権を握らせるかが重要になってきます。 別の言い方では、意志力とは、様々な誘惑に負けない力と言った方が分かりやすいかもしれません。 意志力である「新しい人間脳」の容量が少なければ、慢性的に「古い動物脳」が優勢になり、さまざまな誘惑に逆らえなかったり、冷静に判断ができなかったりします。 自制心が乏しく、感情的になりやすい人格になってしまいます。 逆に「意志力」の容量が多ければ、多くの時間を「新しい人間脳」を優勢にすることができます。 (動物脳の力は非常に強いので、無理やり人間脳で押さえつけるのではなく、動物脳を上手に満たしたり、騙していくということも戦術の1つです。これについては後程ご紹介します。)

意志力の特徴

次に、意志力の特徴について説明していきます。

意志力は、例えると〇〇のようなもの

この、〇〇に入る言葉、何だと思いますか? まず1つ目は、”筋肉”です。 意志力は、よく筋肉に例えられます。 筋肉トレーニングをする方は分かると思いますが、人それぞれ筋力には差があり、重いものを持ち上げると、だんだん疲れていき、出せる力が減っていきます。 筋肉は、休むと回復します。それを繰り返し、負荷を少しずつ増やしていくことで筋力がアップしていきます。 意志力も筋肉と同じように、限りがあり、使うと消耗していきます。 また、休むと回復し、鍛えると増やすことができます。 別の例では、コップに入った水に例えることもできます。 朝起きたとき、コップは水で満たされた状態ですが、使うことに水が減っていき、蛇口を捻ると水を追加することもできます。 蛇口を捻るというのは、つまり意志力を回復させるということです。 では、意志力はどのようなことで消耗していくのでしょうか。 次のような事をすると「意志力」が消耗していきます。 ・物事を決定すること ・物事を我慢してストレスを感じること ・刺激を受けて反応すること(例えば、テレビを見たり、本を読んだり、ネットサーフィンをすることなどが刺激を浴びることに当たります。) これらに共通するのは、自分の感情が少なからず動くということです。 感情が動くことで、「意志力」は少しずつ消耗してしまいます。 (参考までに、「感情」というのは、英語ではEmotionですが、これは、Energy(エネルギー)のmotion(動き)から来ているとも言われます。つまり感情を感じるということは、エネルギーが動き、エネルギーを使うということなのです。)

意志力の貯蔵庫は1つだけ

意志力の性質として、限りがあり、使うと消耗していくということは前述した通りです。 もう1つ、重要なポイントがあります。それは、 様々な活動で用いられる「意志力」は、それぞれ別のものではなく、同じ1つの意志力であり、有限である。 ということです。 どういうことかというと、例えば、 ・やらなければいけないことがあるのに、だらだらとインターネットサーフィンをすることに使う「意志力」 ・嫌な相手に我慢して、接しなければならない時の「意志力」 ・つらいダイエットに必要な「意志力」 これらの意志力は、すべて「同じ1つの意志力を使う」ということです。 ここで重要なのは、意志力の総量は決まっているので、それを何に使うか、ということが非常に大事ということです。 意志力は様々な選択することでも減少していきますが、より大きな選択をするほど、減少幅も大きくなります。 1つの意志力を、色んなものに分配して使っているということですので、無駄なことに意志力を使ってしまい、肝心なやるべき事に意志力が使えないといった本末転倒になってしまっては、目標達成に近づくことは困難です。 「禁煙・禁酒・早朝ランニング・語学学習・資格取得・昇進」 など、一度に沢山の目標を立て、生活の多くに強い「意志力」が必要な毎日を送っていたら、パンクしてしまいます。 限りある意志力を何に優先して使うのか、取捨選択をすることが重要だということです。

意志力が消耗するとどうなる?

意志力が消耗すると、思考や感情、行動を規制する力が弱まっていき、誘惑に負けやすくなります。 そういう状態になると、将来の大きい報酬より、すぐ手に入る小さな報酬(満足)を選びやすくなってしまいます。 例えば、 ・貯金をしたいと想いながら、将来のことを考えずに現在の物欲に流され、お金を浪費してしまう。 ・ダイエットしたいと思いながら、日々の食欲に流されてしまう。 ということになります。 こうした短期的な衝動に、自制心が働かないと、結果として、貯金が出来ない、あるいはダイエットも上手くいかないという結果になります。 つまり、意志力が消耗すると、人は得たい結果を得ることが出来なくなってしまうのです。 また、意志力を消耗した状態では、自己中心的な行動を取りやすくなる為、人を助けるような行動を取ることも難しくなります。

意志力の戦略的マネジメント

ここまでの内容をおさらいすると、 ・意志力は、有限である。 ・意志力は、休憩すると増え、使うと徐々に減っていく。 ということが分かりましたね。 以上を踏まえ、大事なタスクに向き合い、目標を達成できるようになる為に、限りある意志力を、何に対して、どう使っていくのか? という意志力の戦略的マネジメントが大切になってきます。 意志力の戦略的マネジメントには、 ①意志力を満タンにする ②意志力のデトックスをする ③意志力の上限値を上げる ④意志力を重要なものに使用していく ということが必要です。 そもそも、何故、人は重要なものを後回しにしてしまったりするのでしょうか?重要なタスクであるならば、最優先して取り組めば良い話です。 しかし、多くの人は重要なことを後回しにしてしまいがちです。私自身も、ギリギリになってようやく慌てて行動する、ということは良くあります。 重要なタスクを後回しにしてしまう原因は、何かというと、 それは、「意志力」が足りていないからです。 そのような場合、まずは、消耗した意志力を回復させることが重要です。 (①意志力を満タンにする) 次に、無駄に「意志力」が減る行動(や行動が起きるような環境)を身の回りから減らし、 (②意志力のデトックスをする) その上で、さらに、「意志力」を鍛えていきましょう。 (③意志力の上限値を上げる) 最後に(ここが重要なのですが)高まった「意志力」を重要なものに優先して使用していくということです。 (④意志力を重要なものに使用していく) それぞれの方法を、具体的に順を追って、説明していきます。

意志力を満タンにする

意志力は、休憩することによって回復します。 意志力を満タンにする方法として、重要なことがあります。 それは、「休憩の質を高める」ということです。 「休憩の質を高める」 前述の通り意志力は有限の為、まずは、意志力を回復させる方法を知っておきましょう。   意志力が減る ⇒ マイナスな行動 ⇒ さらに意志力が減る ⇒ さらにマイナスな行動 という負のスパイラルから抜け出すため、まずは意志力を回復させることが大切です。 意志力が減った時に考えたことや行動したことはマイナスの結果を生みますので、潔く休憩しましょう。 そして、 意志力が満タンになる ⇒ プラスになる行動 ⇒ 自尊心が高まる ⇒ さらにプラスになる行動 という正のスパイラルを作り出していきましょう。 消耗した意志力を回復させる方法は、下記の記事に纏めましたので、参考になさってください。
消耗した意志力を回復させる方法

意志力のデトックスをする

意志力は有限。だからこそ無駄な浪費を減らすことも、重要です。 どうしたら、意志力の無駄な浪費を減らすことが出来るのか?その具体的な方法について、説明していきます。 意志力のデトックスには、 ・情報のデトックス ・モノのデトックス の2種類があります。 現代社会では、常に情報や、モノが溢れかえっていて、放っておくとその情報やモノに振り回されて、意志力は消耗していく一方です。 情報やモノのデトックス方法について詳しく説明するには、デトックスだけでなく、デトックス以前の問題で入ってくる情報やモノを、いかにコントロールするか、ということも同時に考える必要があります。 入ってくる物を制限せずに、捨てることだけ考えてもそもそもの問題が解決しないからです。 入ってくる情報やモノをコントロールする方法として、まず大事なのが 「1つ新しく始めるのであれば、2つ以上減らす」という考え方です。 情報やモノ過多の現在では、色んなことに意志力を削がれがちです。 ・新しいことを1つ始めるのであれば、古いことを2つ以上は減らす・辞める ・新しいモノを買うのであれば、古いモノを2個以上は減らす、捨てる くらいがちょうど良いです。 トレードオフ(何かを得ると、別の何かを失う、相容れない関係のこと)の考えで、無駄に意志力を使っているというものを、1つ1つデトックスしていきましょう。 WEB集客においても、例えばSEO、Youtube、メルマガ、SNSと、同時に様々な新しいスキルを学ぶのではなく、まずは1つに絞って、本質がわかるまで、取り組み極める。 それが、意志力のマネジメントの意味でも、市場での優位性の意味でも、結果が出やすいです。 また、1つを極めることで、他のものにも応用が効くようになります。“あれもこれも”では「意志力」が分散してしまい、消耗するだけになってしまいます。 ということで、まずは入る情報やモノをコントロールする方法をご紹介しました。 次は意志力のデトックス(断捨離)の具体的な方法を紹介します。 「頭の中のデトックス」 まだ終わっていないやるべきことがあると、脳は無意識にそのことを考えてしまうので、無駄なエネルギーを使ってしまいます。 これをザイガルニック効果といいます。 自分では気にしないつもりでも、まだ終わっていないやるべきことがあると、そのタスクが私達の脳のエネルギー(意志力)を奪ってしまいます。 ザイガルニック効果を防ぐ為には、どうしたら良いでしょうか。 仕事は必ず最後まで終わらせてから次の仕事を取り組んだほうがいいのでしょうか。 それとも、その仕事をノートに書き出すだけで脳は解放されるのでしょうか。 意志力研究の大家であるロイ・バウマイスター博士は、様々な仮説のもと、研究を重ねた結果、1つの結論にたどり着きました。 それは、まだ終わっていないやるべきことについて、いつ、どこでやるのかという計画を立てるということです。 例えば「今日の19時に家でその仕事を終わらせる」という計画を立てるだけで、脳が無駄なエネルギーを消耗することを防ぐことができます。 ただ単にノートに書き出すだけでは少し足りなくて、 必ずしも仕事を全て終わらせる必要はありません。 「いつ」そのタスクを行うかという計画を立てるだけで、 ザイガルニック効果を防ぐことができるという考えです。 計画を立てることで、脳のエネルギーを目の前のことに集中できるので、 他のことに気が散って消耗することなく、高い意志力を保つことができます。 私自身も、気になっている全てのタスク(短期的なもの・長期的なもの)を書き出しておくだけで、目の前のタスクに取り組んでいる間は、他のタスクが気にならなくなりました。
私たちの脳は、ぼんやりと気にかかっていることほど忘れられず、きちんと整理でき、区切りが付いたことは忘れられるという性質があります。
書き出すことで、整理し区切りを付けていきましょう。
ぜひやってみてください。 「マイナスの習慣をやめる」 せっかく回復した意志力を垂れ流ししないように、情報のデトックスをしましょう。 マイナスの習慣が残っているままだと、すぐに意志力が無くなってしまいます。 そんな弱々しい意志力では物事を成し遂げるのは難しいです。 あなたにとってプラスの行動を増やしてく前に、まずはマイナスな行動をデトックスしましょう。 マイナスな行動というのは、例えば、お菓子を食べ過ぎてしまったり、 YouTubeやテレビ、SNSをだらだら見てしまったりすることです。 言い換えるならば、マイナスの行動とは、刺激に中毒してしまう行動のことです。 ではなぜ刺激に中毒してしまうのでしょうか? それは、意志力が消耗しているからです。 意志力が消耗している時は、長期的なリターン(満足)を得ることよりも、短期的なリターン(満足)を得ることを優先してしまいます。 刺激を感じることで、手っ取り早くエネルギーを上がったように感じることができ、そのことによって満足感を得ようとしてしまいます。意志力を消耗している時は、とにかく短期的な満足を、すぐに満たそうとするため、刺激に中毒してしまいがちです。 例えば、大声で怒鳴って怒っている人は、元気でエネルギーが高いのではなく、意志力が消耗しているので、短期的に無理やりエネルギーを上げているのです。ですが、結局はエネルギーを使い果たし、疲弊してしまいます。 怒りなどの感情が出てきたら、エネルギーが下がっていると認識して、まずは、休むことが大事です。そのようなIQが下がっている状態ですと良いパフォーマンスが発揮できません。 意志力の消耗は、実は前述の「休憩の質を高める」ことをきちんとやれば、自然に解決されていきます。(もし、解決されないなら、まだあなたの意志力が満タンになっていない可能性が高いので、休憩の質を高めていきましょう。) 意志力が満タンになれば、観察力が高まり、目の前の短期的な刺激に飛びつき、マイナスな行動をしてしまうことが極端に減っていきます。 不要な情報のインプットを減らす 「メルマガの解除」 情報のデトックスの例として、例えばメルマガの解除は重要です。 この記事を読んでいる皆さんは、情報感度が高いと思いますので、おそらく1つ以上のメルマガを受信しているのではないでしょうか。 メルマガの情報を読むことで、意志力は膨大に消費されてしまいます。 例え、読まないまでも、受信したメルマガを読まずに削除する、という場合も、そこで意志力を浪費しています。 メルマガに限らず、情報が入るということは、それを処理するのに意志力を消費しますので、それを出来る限り少なくすることが重要になります。 ちょっともったいないかな、まだ読むかなと思ったメルマガも 「今必要ないものは捨てる」と決め、購読数を減らします。 LINE@なども同様です。 また読みたくなった時に登録すれば良い。と割り切りましょう。 もし、どうしても再登録が難しいメルマガの場合は、フィルタリング機能等を使用し、受信後ただちにアーカイブに移動し目に触れないようにします。 「テレビを置かない」 これは、情報とモノ。両方のデトックスと言えるかもしれません。 テレビというモノを置かないことで、後述するモノのデトックス効果が得られるのと同時に、情報の洪水に溺れることから自分を守ることが出来ます。 「テレビを置かない」を実行するのは、人によっては難しいかもしれません。 家に帰ると、無意識にテレビのスイッチをONにしてしまう、という習慣があれば、特にそうだと思います。私も昔はそうでした。 しかし、環境を変えなければ人は変われません。 現状を打破し、違う現実を手に入れたいのであれば、今の環境を変える必要があります。 もし、テレビが中心の部屋のレイアウトだったら、机に向かうまで、椅子に座る(テレビを見る以外のタスクに取り組む)のに、余計な意志力を使ってしまいます。 また、テレビやベッドのくつろぎを自らシャットアウトするのには、非常に意志力を使ってしまいます。 私はちなみにテレビを捨てました。家の中に1つもテレビはありません。これをすることによって、余計な情報に意志力を消耗することもありませんし、ビジネスにおいて非常に重要な時間を確保することができるようになりました。 テレビに浪費していた奪われた自分の時間を取り戻すと、おおげさではなく自分の人生を取り戻すことにつながります。 毎日テレビを見ている人とその時間を学習に使った人、どちらがビジネスやスポーツで成果が出せるでしょうか。 ぜひやってみてください。 「モノを捨てる」 モノと意志力が、どう関係あるのかな?と思われるかもしれませんが、情報と同じく、物を見ることで人は判断したり、感情が動いたりします。 つまり、モノを認識するだけでも脳はそれを処理しようとし、そこで意志力を消費しているのです。 情報だけでなく、モノの断捨離も、意志力の消耗(マイナス)を少なくするのにとても有効です。 部屋にモノがたまってくると、行動が鈍くなってきます。 良く、頭の中の状態が部屋に表れると言いますが、本当にその通りのことが脳内では起こっています。部屋を整理することで、頭の中もスッキリします。 「意志力」が無い状態だと、断捨離も大変に感じるかもしれませんが、まずは「意志力」を回復させ、そして新しい現実を手に入れるスペースを用意するためだと思って、片付けの時間をつくりましょう。 普段捨てるゴミに加え、必ず今まで部屋の中にため込んでいたモノも追加して捨てるように意識するだけで、デトックス(断捨離)の意識づけになります。 私自身も意識していることですが、情報の断捨離と同じように、新しいモノを1つ購入したら、2つ以上のモノを思い切って処分します。まだ使えるなと思っても、それをルール化することで、モノが増えすぎることもなくなります。

意志力の上限値を上げる

これまでの方法で、意志力が回復してデトックスできるようになると、使える意志力が増えてきます。 エネルギーに溢れて、出来ることが増えてくるように感じるかもしれません。 しかし、より沢山の意志力が必要になることにチャレンジしたい場合は、まだ足りない場合があります。その場合は、意志力の上限値をさらに上げていきましょう。 意志力を鍛える方法は、「少しだけ努力が必要な事を繰り返すこと」これがポイントです。 例えば、「普段から 一度に一つのことに集中する」というのも効果的です。 空き時間や待ち時間などに他のタスクを行ったりせず、1つのことを決めたところまでやり切りましょう。 一度に、たくさんのタスクをやりたいという気持ちを抑えることで、意志力を鍛えることができます。 「自己認識を繰り返す」 自己認識を繰り返すことで、意志力を高めることができます。 自己認識とは、自分のしていることを認識することです。そもそも意志力を発揮するには、正しい自己認識が必要です。 自己認識の訓練方法は、毎日のありのままの行動を記録していくことです。 無意識の行動を文章にしてみることで意志力を向けるべきものが明確になり、それに向かい意志力を発揮することができるようになります。 ・自制心を要する小さなことを継続して行うと、意志力が全般的に強くなるという研究結果があります。 自制心を要する小さなこととは、例えば「姿勢を良くする」「甘いものを減らす」「出費を記録する」などです。 我慢することが最も重要なのではありません。 ①自分が何をしようとしているのかに気付き、 ②実行するのが簡単なことより、難しいほうを選択する ということが重要です。 意志力を鍛えるエクササイズを行っていると、脳はすぐに行動をするのではなく考えるようになります。 トレーニングの課題は、より身近で簡単であればあるほど、このプロセスは簡単になります。 あまり重要なことではないほうが、苦痛を感じることなく、意志力を鍛えることができるからです。 逆に、このトレーニングの課題が難しく、苦痛を感じてしまうと、そこで挫折してしまいがちです。 「やらない力」を鍛える 例) ・汚い言葉を使わない。 ・口癖を言わないようにする。 ・座っている時に脚を組まない。 ・背中を丸めない。 ・ジャンクフードを食べない。 ・テレビを見ない。 「やる力」を鍛える 例) ・何かを毎日継続して行うようにする。(すでにやっていること以外で) ・一日の計画を立てる。 ・本を読む。 ・ストレッチをする。 ・瞑想を行う。 ・ウォーキングをする。 「自己観察力」を鍛える 普段は特に注意を払っていないようなことについて記録を付けることも意志力を鍛えるのに有効です。 何にお金を使ったか。何を食べたか。どんな感情を感じたか。何分休憩したかを記録しましょう。

意志力を重要なものに優先して使用していく

細々として重要でない仕事を先に片づけてから、重要な仕事に取り込もうとしていませんか? そして結局、後回しにしてしまう…。 そんな経験はないでしょうか。私自身もとてもよくあります。 多くの場合、その仕事(タスク)が自分にとって重要なものであるという認識がある場合、そのタスクを高いクオリティで完成させたいと思いがちです。 重要なタスクを高いクオリティで完成させるためには、まとまった時間が必要だと思い込んでしまっているので、つい後回しにしてしまうことになります。 これまで述べてきた通り、後回しにすると、日常の様々な行動で意志力を消耗しきってしまい、重要だと考えるタスクに取り組むことができなくなってしまいます。 意志力が減っている時には、物事を完了させるエネルギーが切れているだけでなく、重要な意思決定が必要な仕事を遂行することも難しくなります。 1日の前半(朝~午前中までの間)の意志力が満タンであるうちに、重要なタスクを優先して行うようにしましょう。 その際、重要なタスクを完了させる、ということに目標を設定するよりも「10分だけ行う」というように時間を決め、まずは着手する、ということがコツです。10分が難しければ、5分でも3分でも良いです。 一度着手すれば、心理的に未完了の物を完了させたいという気持ちになるため、タスクを行うエネルギーにもなります。 タスクに取り組んでいる間に重要なことがあります。 それは、中断が入らないようにすることです。 例えば、携帯をサイレントモードにしたり、メールソフトなどを閉じたりする、ということです。 通常の仕事とは別のタスク(副業など)に取り組むのであれば、早起きをして、仕事の営業開始時間が始まる前に終わらせる、というのも良い方法です。 重要なのは、他の物事に邪魔されない環境のもとで、1つのタスクに取り組むということです。(マルチタスクではなくシングルタスクで集中して取り組むことが重要です。) 意志力の節約方法 やりたいことは沢山あっても、1日に使える意志力は有限です。 では、どうすれば良いのでしょうか? 意志力を重要なことに優先して使うためには、これまで述べてきたように、意志力の無駄遣いを辞める必要があります。 そして、もう1つの方法は、「意志力をつかわなくても出来ること」を増やしていくことです。 意志力をつかわなくても良いようにする為には、習慣化の力を使います。 習慣にするまでは意志力を使いますが、習慣化してしまえば、意志力を消耗することなく行うことができるからです。 例えば、歯磨きをする。という例で考えてみると分かりやすいかと思います。 誰でも小さいころは、歯磨きをするのを親や先生から言われて行いはじめます。 でも大人になった今では、誰に言われるのでもなく、当たり前に毎日の習慣として歯磨きを行うようになっていますよね。 ほぼ、無意識に毎日の歯磨きを行っているはずです。 「よし!歯磨きをするぞ!!」と意気込んだりはしないですよね。 それと同じで、何事も習慣化してしまえば、意識したり、頑張らずに出来るようになります。 頭を使わなくて良い(無意識に出来る)レベルになるように、体に覚えさせてしまう(習慣にする)と意志力の消耗を抑えられます。そのためには、繰り返し行うことが大切です。 繰り返し行えるようになるには、コツがあります。それは、”ルーティン化する”ということです。 朝起きて歯を磨いて顔を洗って、朝ごはんを食べて、着替えて、靴を履いて出かける。 といったことも、ルーティンになっているから無意識で行動できますよね。 それと同じようにするということです。いつも同じことをしていれば、体が覚えるため、意志力を使わなくなります。 一度、毎日のルーティンを書き出してみることをお勧めします。 現在のご自身のルーティンを書き出すことで、自分がいかに無意識に時間を使っていたか、気づくことにもなりますし、新たにどのようなルーティンを生活に取り込むかを考えるきっかけにもなります。 ルーティーンを決めることで、自分が継続したいと思う行動を続けることができるようになるのはもちろん、継続して行動することができている自分にたいして自信を持てるようになり、どんどん毎日が充実して楽しくなっていきます。 ルーティーンを決めたら、後はくり返し行うだけです。体が覚えるまで、繰り返し返し行うことです。 習慣にするまでの期間は習慣にしたいことの難易度によって違いますが、目安としては、30日から90日は継続することが大事です。 習慣化のコツとしては、 ・すでにある習慣に追加する ・より繰り返せるような器具や環境を整える ・小さなところまで計画する(チェックリストをつくる) です。 実際に、私も毎日のルーティンを作っています。 これをすることで、”朝やること、仕事でやること、帰宅後にやること”がそれぞれ明確になり、余計なことをすることもなくなりました。 そんな簡単なことで?と思われるかもしれませんが、 実際に行動することが出来るかどうか、が重要です。 ぜひ、現状の時間の使い方を観察し、自分が望む新しいルーティンを作成してみてください。

おわりに

道の終端 以上、意志力の戦略的マネジメントについてでした。 意志力の特徴と使い方を纏めると下記のようになります。 特徴1.意志力は有限である。 特徴2.1つの意志力を分配して使用する。 特徴3.意志力は回復できる。 特徴4.意志力は鍛えることができる。 この意志力を上手に使っていくためには、 ①意志力を満タンにする ②意志力のデトックスをする ③意志力の上限値を上げる ④意志力を重要なものに使用していく コツとしては、新しく色々とプラスのものを追加するのではなく、まず、意志力を回復させマイナスを徹底的に減らしていくことが、限りある意志力を重要なことにフォーカスする為に、非常に重要になってきます。 意志力という観点から物事を見ていくことにより、昨日のような今日、今日のような明日という変わらない日常から、少しずつでも成長していき、現状を打破する大きな力になっていきます。 WEB集客においても、まずは現状の分析が必要ですが、それには意志の力がとても必要です。まず現状を直視し正しく現状を認識することが、かなめ石になります。 意志力が消耗しているということは、観察力も弱くなっているということです。その状態で現状分析をしたとしても、そもそも大事な改善ポイントに気づくことすら出来ません。 このように、意志力はすべての物事のセンターピンであり、成長の原動力です。意志力が無ければ成長もありません。 ボーリングでセンターピンを狙うように、大事な点である「意志力」にフォーカスを絞るということが、圧倒的な成長につながります。 参考にしていただければ幸いです。 株式会社ソライル 波多野

参考図書

意志力の科学 著者 ロイ・バウマイスター ジョン・ティアニー 渡会圭子(訳) 出版社 インターシフト  出版日 2013年04月22日(邦訳) スタンフォードの自分を変える教室 著者 ケリー・マクゴニガル 神崎朗子(訳) 出版社 大和書房 出版日 2012年10月18日(邦訳)
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